みなさんは、アメリカのトランプ政権が、「中国の通信機器大手メーカーであるHUAWEI(ファーウェイ)の機器はデータを盗み取られる危険性が高いから使用するな」と日本を含む関連諸国に要請したことはご存知でしょうか。

また、これを受けてかオーストラリアでもファーウェイやZTEというスマホ企業とは距離を置くと宣言したということです。

では、本当にファーウェイのスマホは使うと危険なのでしょうか。




HUAWEI(ファーウェイ)はどんな企業?

オフィスビル

そもそもHUAWEI(ファーウェイ)はどんな企業なのでしょうか。

ファーウェイは、1987年に携帯電話のインフラ整備に必要な通信機器を開発するベンダーとして中国・深圳に設立された、世界有数のICTソリューション・プロバイダー。最近は、SIMフリースマートフォンなど、端末を手がけるまでに急成長を遂げた。

引用元: wikipedia

最近では、日本でも多くのプロモーションを行っているため、HUAWEI自体は知っている方が多いのではないでしょうか。

今日たまたま渋谷を通る用事があったのですが、階段に大きな広告があり、目を引きました。

そんなHUAWEIは、2018年2Q(4~6月)の全世界のスマートフォン出荷台数のシェアが韓国のSamsungの次に多い15.8%となり、世界第2位のスマホメーカーとなっています。

HUAWEIのスマホは、当サイトでもたびたび取り上げていますが、コスパが高く、自社SOC(パソコンだとCPUに相当)による完成度の高い、クセのない端末を販売しています。(私もHUAWEIのスマホを使用しています)

また、HUAWEIは、スマホだけでなくタブレットノートパソコンウェアラブル端末などもとても良い製品をたくさん出しているメーカーです。

HUAWEIは危険なのか。

悩む男女

HUAWEIが勢いのあるスマホメーカーということは分かっていただけたと思います。

そんなHUAWEIですが、トランプ政権がHUAWEIを使用するなと言っている理由は、「ファーウェイは中国企業であり、中国政府からデータ提供などの要請があれば応じるはずだ」ということのようです。

どういうことかと言うと、HUAWEIは先ほどご紹介したとおり、全世界で第2位の出荷台数を誇るメーカーであるため、スマホに通信を傍受する仕組み(機器かもしれないし、ソフトかもしれない)を埋め込めば通信内容を手に入れられるため、世界各国の軍事情報など重要な情報を取得して中国政府に引き渡せるはずだということです。

これに対してHUAWEIは、あくまで100%民間企業で他国をスパイしたり、妨害したことは一度もないと主張しています。

そんなトランプ政権のこの考えに対して私の意見としてはHUAWEIのスマホを使うのは問題ないと思っています。

理由としては以下があります。


会社が潰れかねないことはしない

トランプ政権が言っていることが本当だとすれば世界各国が不買運動が起きるでしょう。

そしてグローバルで商売をしているHUAWEIはきっと潰れてしまうと思います。

そんなリスクを背負ってまでもし仮に現在出荷済であるHUAWEIの端末がすべての通信を中国へ送信できたとしてもそれを中国政府へ渡すでしょうか。

確かに中国は、インターネットがグレートファイアフォールという機器によって中国から世界中に出ていく通信を監視されているのは有名です。

中国全土が中国政府の支配下にあると言えますが、せっかくここまで大きくして成功したビジネスを捨てるようなことをするとは思えません。

ガジェットマニアが見つけ出してとっくに大炎上しているはず

世界中には、我々の想像を超えるようなガジェットマニアや各国のメーカーなどの研究員があちらこちらにいます。

ガジェットマニアは、利益を狙っているわけではなく、新製品が出てはそれを購入して分解し、中身を見ることを楽しんでいる方々です。

彼らをバカにしているなんてことはまったくなく、その探求心はとてもすごいと感心するばかりです。

もし、すべての通信を中国へ送信する機器やソフトが内蔵されていてデータが送信されていたら彼らが黙っていないでしょう。

それらはネット上に書き込まれ、たちまち大炎上になるはずです。

さらに分解なんてしなくてもどういうデータが外に発信されているかなんていうのはそんなガジェットマニアや専門的な知識を持った研究員でなくても少し勉強すれば簡単に把握可能なもので誰でも分かるものなのです。


一般人のデータはいらない

仮にガジェットマニアや専門的な知識を持った研究員の方々の目をすり抜けて中国にデータを送信し、HUAWEIが会社の存続をかけて中国政府にデータを渡したとしましょう。

その時、中国政府は私たち一般人のデータが必要でしょうか

確かに軍事関係者や政府関係者のデータであればそれがあれば世界の実権を握れるかもしれませんので喉から手が出るほどほしいでしょう。

もしかしたらマーケティングなどには使うかもしれませんが、それってもうGoogleなども行っていますよね。

他に考えられることとしては端末にパスポートの写真などを保存していれば使用できるかもしれませんが、それは保存しなければいいだけの話でしょう。

余計なものが見つかったとしているが、それが何なのか発表しない

その後、日本政府はHUAWEIの通信機器(スマホではなく通信設備)は政府調達しないと表明しました。

政府調達しないということは官公庁のネットワーク機器にHUAWEI製品は使わないという意味になります。

この理由として与党関係者がHUAWEIの機器を分解してみたら「余計なものが見つかった」と発表しています。

しかし、それから10日ほど経った現在でも「余計なもの」が何なのかは発表されていません。

もし、その「余計なもの」が何らかのデータを中国に送信するものであるとするならば具体的に何が見つかったか発表できるでしょうし、発表すべきなのにしていないというのは疑問です。

また、与党関係者が誰なのかも分かりませんし、どんな方々が調査を行ったのかも分かりませんし、余計なものが何かも分からなければこれはもう信じるに値しませんね。

さらにアメリカも具体的にデータが中国に送信されたという事実ではなく、あくまで憶測で物事を語っているに過ぎません。

そして日本の大手携帯4社(docomo、au(KDDI)、ソフトバンク、楽天)も政府にならい、HUAWEI製品の通信機器を調達しないと発表しましたが、これも自社で調査したわけでなく、政府に足並みを揃えるという理由のようです。

これら大手の会社であれば自社のエンジニアを使って徹底的に調査することもできると思いますが、あくまで政府に従うだけというのも良く分かりません。

セキュリティの考え方としてHUAWEI以外の製品で通信設備が代替できるのであれば危ない(かもしれない)機器は使わないというのは理解できます。(本当に何かあってからでは遅いですからね)

一方で2018年12月15日現在、docomoもauもソフトバンクもHUAWEI社のスマホは販売しており、矛盾していますね。

しかし、これだけ消費者の不安を煽るのであれば具体的に何が悪いのか、何が出てきたのか発表してもらいたいですが、それが無いのは残念ですね。

2018年12月15日追記



半導体の専門家がファーウェイのスマホを分解したが余計なものは見つからなかった

2018年12月17日には、株式会社テカナリエがHUAWEIのフラッグシップ機(その時の最上級端末)を分解して調査したところ「余計なもの」は見つからなかったということです。

このテカナリエは年間300台ものスマホを分解し、調査を行っていますし、この会社のメンバーは半導体の専門家ということです。

与党関係者と一般企業のどちらを信じるのかという議論になりそうですが、与党関係者が誰かも分からず、誰が調査したかも分からないメディアの情報よりも株式会社テカナリエという誰が調査したか発表されている報道のほうを私は信用します。

ただ、テカナリエが調査したのはあくまでスマホで与党関係者が調査したと言っているのがHUAWEI製の通信機器だとしたらこの議論はそもそも意味はないのかもしれません。

いずれにせよ、本当に政府が調査したのであれば結果をしっかりと示されない限りは信用することは難しいですね。

2018年12月17日追記




さらにもう一社の方もHUAWEIのスマホを分解したところ、余計なものは見つからなかったということを発表しています。

その会社は、Fomalhaut Techno Solutions株式会社という会社で数々の移動通信機器を分解しているということです。

この会社は、1994年に設立され、多くの書籍も出版されており、日産自動車「リーフ」徹底分解2018 ECU編などなかなか面白いタイトルのものが並んでいます。

この書籍の数々を見ても分解、ハードウェアの専門会社ということがすぐに分かります。

そんなFomalhaut Techno Solutions株式会社の柏尾代表がAbema TVに出演し、「これまで1000台くらいスマホを分解してきたが、HUAWEIの一連のスマホを見ても怪しいものは無かった」と明言しています。

この模様はAbemaTV公式YouTubeチャンネルで公開されていますのでご覧ください。

2019年1月19日現在、AbemaTV公式YouTubeチャンネルからは削除されてしまったようです。何かあったのでしょうか・・・

ただ、柏尾代表もこの中でおっしゃっているようにあくまで「スマホ本体」には余計なものは無かったというこで基地局に使われる通信機器については分解、調査は行っていないようです。

また、柏尾代表の口ぶりからハードウェア的には何もないということでソフトウェアについても触れられていないことも理解しておく必要があります。

ただ、前述の与党関係者は、「余計なもの」と言っているのであくまでスマホ本体ですが、余計なものは入っていなかったと結論づけても良いのではないかと思います。

2018年12月29日追記



最後に

都会のビル群

私の見解としては、これまで述べた理由からHUAWEIのスマホを使うのは問題ないと考えています。

もちろんこれは私の個人的な考えですので今後、日本でもHUAWEIのスマホを販売しなくなって買うことすらできなくなるかもしれません。

今回はHUAWEIのスマホを疑うということでしたが、それであれば中国全部のスマホを疑うべきですし、中国だけじゃなく韓国のSamsungだろうがアメリカのAppleだって疑うべきですよね。

そこまで心配するなら日本のスマホだって疑ったほうがいいです。日本製だからって信用できる保証は何もないですからね。

となると使えるスマホが無くなってしまいます。笑

我々が何か手を打てるところ以外で心配してもしょうがないと私は考えます。

ということで私はコスパの良くて性能が良いHUAWEIのスマホを使っていこうと思います。

私の考えはあくまで私の考えですのでぜひご自身で考えていただいてより良いスマホ生活を送りましょう。