パソコンは精密機器であり、サードパーティ製(マイクロソフト以外が作成しているもの)アプリも数多く存在していることからふとした瞬間にうまく動かなくなってしまうことがあります。
そんなときのためにWindowsでは、正常に動いていたときまでパソコン(PC)の状態を戻せる「システムの復元」という機能を備えています。
普通にパソコンが動いているときは使うことがない機能ですので頻繁に使用するものでありませんが、PCがうまく動かなくなってしまったときには重宝する機能ですのでぜひ設定しておきましょう。
システムの復元とは?
システムの復元は、冒頭でもご紹介した通り、設定しておくことでPCを以前の状態に戻せる機能です。
新しいアプリを入れたり、PCのアップデートをしてみたらこれまでできていた機能がうまく使えなくなってしまったときなどにPCの状態をうまく動いていたときまで戻すことが可能です。
基本的にこのシステムの復元機能はPC購入時に有効になっているはずですが、メーカーによっては初期状態では無効になっていることもありますのでPCを購入したらなるべく早く有効にしておくことを強くおすすめします。
ちなみに私はDELL NEW XPS 13を使用しているのですが、このPCは、システムの復元機能が最初は無効になっていたようでワイヤレスマウスがうまく動かなくなったときに戻してみようかと思ったら戻せなかったということがありました。(別の方法でなんとか繋がるようにしました)
そのため、最初からこの機能を使ってPCを戻すようなことはないと思いますが、まずはこの機能が有効になっているかだけでも確認しておくことを強くおすすめします。
システムの復元機能の有効/無効の確認手順
まずは、システムの復元が有効になっているかWindows 10の場合でご紹介します。
画面左下のCortanaの検索窓(もしくはWindowマークをクリック後)に「復元」と入力すると「復元ポイントの作成」が表示されますので選択します。
保護設定のドライブ(画像の場合はCドライブ)の保護が「有効」になっていることを確認してください。
PCによってはCドライブとDドライブのように複数ドライブが存在している場合もあります。
Cドライブだけでも有効になっていればPCがうまく動かなくなった場合にうまく動くようにできると思いますが、できればどちらのドライブも有効にしておいたほうがベストですので次に手順で有効にしておいてください。
システムの復元の操作手順
システムの復元の有効化
システムの復元ポイントが無効になっていた場合は特段の理由がない限り有効にしておくことを強くおすすめします。。
まず、無効になっているドライブを選択し、「構成」ボタンくクリックします。
「システムの保護を有効にする」を選択します。
ディスク領域の使用量のスライドバーをスライドさせ、この復元ポイントを作成する際にどの程度の容量を使用しても良いか選択し、「OK」ボタンをクリックします。
この容量を多くすればするほど多くの世代(例えば昨日、システムのアップデートをする前と1週間前のあるアプリを入れる前など)の復元ポイントを作ることができます。
私はPCのディスクにあまり多くのデータを入れずに自宅のNAS(ネットワークストレージ)にデータを入れておくことが多いので全容量の10%としていますが、そこまで大きく取らなくても10GB程度あれば十分だと思います。
この作業をドライブの数だけ(CドライブとDドライブがあるPCであればそれぞれ)行います。
システムの復元ポイントの手動作成
これで定期的に復元ポイントを作成してくれますが、何か大きな作業の際(webで調べたらレジストリを触れと書いてあったときなど)はあらかじめ手動で復元ポイントを作成しておくことをおすすめします。
復元ポイントの作成は、下にある「作成」ボタンから行います。
復元ポイントに任意の名前や簡単な説明を入力し、「作成」ボタンをクリックします。
復元ポイントが作成されると「復元ポイントが正常に作成されました。」というダイアログが出て作成することができました。
システムの復元ポイントからの復元
手動もしくは自動で作成されてシステムの復元ポイントから復元するには、「システムの復元」ボタンをクリックします。
「次へ」をクリックします。
このように作成された復元ポイントの一覧が出ますので復元したいポイントを選択し、「次へ」をクリックします。
確認のメッセージが出ますのでよく確認いただき、「完了」ボタンをクリックすることでシステムの復元が始まります。
システムの復元後は、PCの再起動を行ってください。
最後に
冒頭でもお伝えしましたが、システムの復元はやらなくていいのであればそれに越したことはないですし、頻繁に使用する機能でもありません。
そのため、ないがしろにしがちですが、システムの復元はいざという時にとても役に立つものですのでぜひ有効にしておいてください。
有効にした際にあまりにも大きい容量を取ってしまうと当然ながら写真や動画などのデータの保存領域が少なくなってしまいますので10GB程度に留めておくことをおすすめします。
Windowsの標準機能であるシステムの復元を有効にし、何かあった際にPCを復活できるようにしておきましょう。
コメント