VMware社が開発しているハイパーバイザーであるVMware ESXiは、サーバーを仮想化できる便利なものです。

ただサーバーを仮想化できるというメリットだけではなく、物理サーバー更新時も簡単に仮想サーバー(VM)を移設することが可能です。

しかし、簡単にVMを移設できるといっても知らないとハマるポイントがありますのでご紹介します。

ESXi間のVM移設方法は?

データコピー

ESXi間のVM移設方法は簡単です。

  1. VMをシャットダウンします。(コンソールからでもvSphere ClientからでもOK)
  2. vSphere Clientを使用し、移設元のESXiのデータストアを開き、対象VMのイメージをダウンロードします。
  3. 移設先のESXiのデータストアを開き、ダウンロードしたイメージをアップロードします。
  4. アップロードしたイメージのフォルダ内にある.logファイルを削除します。
  5. アップロードしたイメージをESXiに登録し、VMを起動します。

VMの移設がofficeファイルをコピーするように簡単にできるのがサーバー仮想化の魅力の1つでもありますね。

こちらの記事では具体的な移設方法を画像付きで解説していますのでこちらもご覧ください。

VM移設時にハマるポイント

基本的にハマるポイントは、VMのイメージをアップロードした後です。

ネットワークアダプタの設定を変更せず、ネットワークが繋がらない。

移設元のESXiと移設後のESXiの仮想スイッチ(SW)でネットワークラベルの設定が同じであれば何も変更する必要はありません。

しかし、ESXiのネットワークラベルの設定が移設元と移設先で違う場合、そのままVM起動してしまうとネットワークに繋がりません

物理サーバを構築する場合に例えるとサーバ側にLANケーブルは差してあるけどSW側のどのSWにLANケーブルを差せばいいか分からず、宙ぶらりんになっている状態です。

そのため、起動前にネットワークアダプタの設定をしてあげましょう。

ネットワークアダプタ

ネットワークアダプタを選択し、ネットワークラベルのプルダウンから適切なネットワークを選ぶことで繋がるようになるはずです。

VM起動時に「移動しました」を選択せず、ネットワークが繋がらない。

VMイメージをアップロード、ESXiに登録後、最初にVMを起動した際、コンソールタブを開くとこのようになります。

仮想マシンの質問

選択肢として「キャンセル」「移動しました」「コピーしました」がありますが、ここでは「移動しました」を選択しなければいけません。

「移動しました」以外を選択するとそのままではVMがネットワークに繋がりません。

ここでは詳しく説明しませんが、ここで「コピーしました」を選択してしまった場合、NIC(ネットワークカード)のMACアドレスが変わってしまうため、設定変更を行う必要があります。

※本当にサーバーを複製したい場合は、もちろん「コピーしました」を選ぶ必要があります。

仮想イメージが壊れていて起動できない。

仮想VMの移設する際の仮想イメージのダウンロードやアップロード中にネットワークが切れたりすると中途半端な状態で終わってしまいます

仮想イメージのダウンロードやアップロードは時間がかかるため、放置しておくことも多いのですが、正常にダウンロードやアップロードが終わったのかどうか分かりません。

※正常に終わったとかエラーになったなどのメッセージは出ません。

そのため、正常に移設が終わったと思ってVMを起動するとエラーが出てびっくりすることがあります。

基本的にVMの移設だけであればそんなエラーが出ることはありませんのでエラーが出たらダウンロードもしくはアップロードが失敗したと判断し、再度ダウンロードおよびアップロードを行ってみてください

エラーにならないために仮想イメージをダウンロードするWindows PCは有線LAN接続して実施することをおすすめします。

最後に

エンジニアチーム

私がこれまでの経験上、VMの移設でエラーとなったときは大体これらが原因です。

VMの移設はとても簡単ですし、知っていれば失敗は簡単に防げるのですが、経験が少ない方などは意外とハマってしまうものです。

ハマるとせっかくの大事な時間が無駄になってしまいますのでぜひ覚えておいてください。

スムーズにVMの移設を行い、有効に時間を使いましょう。