あなたは、Windows(読み:ウインドウズ)とかMac OS(読み:マックオーエス)と聞いて何のことだが分かりますか?
「パソコン(PC)のオペレーティングシステム(OS)のことでしょ。」とピンと来た方もいらっしゃれば「なんのこっちゃ??」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。
OSとは、PCを購入する際に決めなければいけないソフトウェアです。
OSによって操作方法が全然違ってきますのでOS選びを間違えるとPCを買いなおさなければいけなくなるかもしれませんので必ず最初に決めなければいけません。
OSにはWindowsやMac OSの他にChrome OSやLinuxなどいろいろ種類がありますが、今回は2大OSのWindowsとMac OSに絞ってその違いや選び方をご紹介します。
※この記事ではOSのMacのことを「Mac OS」、Mac OSを搭載したPCを「Mac」と表現します。
オペレーティングシステム(OS)とは?
OSは、PCの根幹となるソフトウェアでパソコンを動作させるために必須のソフトウェアです。(基本ソフトウェアと呼ばれることもあります)
スマホで言うとiPhoneやiPadに搭載されているiOSとAndroidスマホに搭載されているAndroidのようなものです。
スマホを想像していただければ分かるのですが、iPhoneとAndroidスマホで使い方が違うようにPCでもOSが違うと使い方がかなり違います。
また、基本的に途中でOSを入れ替えることはできません。(後でご説明しますが、Macの場合はWindowsを入れることも一応できます)
MacとWindowsの違い
Mac | Windows | |
---|---|---|
開発会社 | Apple | Microsoft |
エディション | - | Home,Pro |
最新バージョン | macOS Mojave | Windows 10 |
価格 | ハードとセット販売 | Home:19,008円(DL版) Pro:27,864円(DL版) |
バージョンアップ | ハードが対応している限り無料 | 有料 |
Macは、iPhoneやiPadを開発しているApple社が開発/発売しているOSです。
そのため、iPhoneやiPadとMacではAirDropでファイルの共有ができるなど親和性が高いです。
また、OSは定期的にバージョンアップが行われます。
OSをバージョンアップすることによって最新の機能が使えるようになるなど良い面が多いです。(バージョンアップのデータが配布されたばかりのOSはバグが多いですが)
そのバージョンアップはMacのハード本体が対応している限り無料で行えることが大きな特徴です。
そしてMac OSのみの販売はされていないため、自分の好きなハードにMac OSを入れることはできません。
Windowsは、Microsoft社が開発/発売しているOSです。
全世界のパソコンのOSのシェアは、マイナビニュースによると2019年1月のデータではWindowsが86.1%、Mac OSが10.6%とWindowsをしているユーザーが圧倒的に多く、世界のスタンダードなOSになっていると言えます。
Windowsは、OSのみで販売されているため、自作したPCにOSを入れてオリジナルPCを組むことも可能です。
そしてWindowsは、OSのバージョンアップは無料ではないため、自分でOSを購入してバージョンアップをする必要があります。(現行のWindows 10が出たばかりのときは無料バージョンアップをすることもできました)
Mac OS向きの人
Mac OSを購入したほうが良い人、Mac OS向きの人はこんな方です。
1. iOSアプリ開発をしたい人
以前はMac OSでしかできない、もしくはMac OSのほうが向いている作業がありました。
例えば、動画編集や画像編集などのクリエイティブな作業です。
2019年現在ではこれらの作業はWindowsでもほぼ同じことを行うことができ、OSの差異は少なくなっています。
ただ、現在でもWindowsでできない作業が「Swift言語を用いたiOSアプリの開発」です。
Swiftというプログラミング言語を用いてiOS端末(iPhoneやiPad)のアプリを開発するためにはXcodeという統合開発環境アプリを使用する必要がありますが、これはMac OSでしか使うことができません。
そのため、Swift言語を用いてiOSアプリを開発したいという人は必ずMac OSを選ぶ必要があります。
2. 使っているものがApple製品(iPhone、Apple Watch、iPad)で統一されている人
先ほどMac OSは、iPhoneやiPadと親和性が高いとお伝えしましたように普段使用されているスマホやタブレット、スマートウォッチがApple製品ばかりという人はMac OSを選ぶことに向いています。
Mac OSを選ぶことで音楽やデータの連携などが簡単にできるようになります。
アプリもMac OSとiOSで同じものも多くありますのでPCの操作も直感的にしやすいです。
3. 会社でMacが支給されている人
会社でMacが支給されている人はプライベートでもMacを使うことで操作に戸惑うことなく快適に使用できます。
私はMacもWindowsも使用していますが、やはりキーの配置や操作方法が違うため、途中で操作を間違えることがあります。(かなと英字の切り替えなど)
間違えたからといって致命的なトラブルになることは少ないですが、作業の効率が落ちますし、意外とストレスになりますので仕事とプライベートでOSは揃えたほうが良いです。
4. とにかくかっこいいPCが欲しい人
Mac OSが搭載されているPCはMacBook ProやMacBook Air、iMacなどのMacのみとなります。
Macは、Appleがハードからソフトまでを開発しているため、相性が悪くてバグが出るということも無く、完成度の高いPCになっています。
また、ドヤリングという言葉もできたほど外出先で使用していても映えるかっこいいPCになっています。
外出先でPCをかっこよく使いたいという人に向いています。
5. MacもWindowも1つのPCで両方使いたい人
先ほどOSは入れ替えることができないとご紹介しましたが、MacにはWindowsと同居できるという特徴ができます。
ブートキャンプというMacとWindowsを切り替える機能が搭載されていたり、Parallels DesktopなどのMacを起動しながらWindowsも使えるアプリなどもあります。
もちろんWindowsやParallels Desktopを購入するために別途お金が掛かりますが、どうしても両方のOSを使いたい方はMac OSを選んでください。(WindowsにMacを入れることはできません。)
6. PC選びが面倒な人
Mac OSを搭載できるPCは、Appleが作ったPCのみです。
2019年4月現在発売されているMacは、MacBook / MacBook Pro / MacBook Air / iMac / iMac Pro / Mac Pro / Mac miniの7種類になります。
そのため、どんなPCを選べばいいか分からないという人はMac OSにすることで後はノートPCかデスクトップPCを決めれば予算に応じて自ずと購入可能なPCが決まってきます。
ちなみにこのサイトではどんなPCを選べばいいか分からないとう人向けに「パソコン選びに迷っている方必見!現役システムエンジニアが教える選び方のポイント10選!」という記事も公開していますのでぜひこちらもご覧ください。
Windows向きの人
Windows PCを購入したほうがいい人、Windows向けの人はこんな方です。
1. OSにこだわりが無い人
Mac向きの人でご紹介したSwift言語を用いてiOSアプリの開発をしたいという人以外はMac OSにできてWindowsでできない作業はありません。(使えるアプリに多少違いはあります)
また、PCのOS別のシェアではWindowsがMac OSを多く上回っていますのでWindowsのほうが情報も多いですし、周りに使っている人も多いです。
そのため、もし使い方が分からないという方もインターネットで調べるのも簡単ですし、周りの方に聞くこともできます。
2. 会社でWindows PCが支給されている人
Mac OSの場合と同様に会社でWindows PCが支給されている人はプライベートでもWindowsを選ぶほうがストレス無く使用可能です。
また、Mac OSで作ったOfficeファイルはWindowsでも開くことができますが、100%の互換性はなく、表示が崩れたりすることがごくまれにあります。
そのため、周りの方や職場がWindows PCなのであればWindowsを選んだほうが無難です。
3. なるべく安いPCが欲しい人 / PCになるべくお金をかけたくない人
Macはとてもかっこよくて完成度の高いPCなのですが、同じスペックのWindows PCに比べると価格が高くなります。
例えばこちらの「HUAWEI MateBook 13はコスパ最強のモバイルノートパソコン!発売前に実機をレビュー!DELL XPS 13との比較有り!」の記事でご紹介しているHuawei MateBook 13の一番安いPCはAmazonで95,108円という10万円を切るPCですが、通常使いでは十分なスペックですの高コスパのPCです。
これに対してMacはスペックはMateBook 13よりも低いにもかかわらず最安値はこれよりも高くなってしまいます。
最後に:よほどこだわりが無ければWindowsで良い。
Mac OSとWindowsそれぞれの特徴を多くお伝えしましたが、私の結論は「よほどこだわりが無ければWindowsで良い」ということです。
Macにも良い部分はたくさんあり、多くのファンがいることも事実です。
ただ、先ほどからお伝えしているように世界のPCのスタンダードはWindowsですし、MacでできるほとんどのことはWindowsでもできますし、最近はかっこいいWindows PCも多いです。
ちなみに私の本業はシステムエンジニアですが、エンジニアの業界でもWindowsがスタンダードです。
むしろWindowsしか動かないアプリも多いです。
Windowsの場合、PC選びの手間はかかりますがPCの選び方についてはこちらの「パソコン選びに迷っている方必見!現役システムエンジニアが教える選び方のポイント10選!」でご紹介していますのでご覧ください。
あなたに合うOSを選んで快適なPCライフを送りましょう。
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