現役システムエンジニア歴13年でエンジニアの採用も担当しているきのこくんです。

採用を担当していて転職サイトの書き方のせいで損している方がとても多いなと思うことです。

転職サイトの書き方よりも何をやってきたかが重要じゃないんですか?

もちろんどんな仕事をやってきたか、どんなスキルがあるのかはとても重要ですが、それが分からない方がとても多いんですよね。
転職したいのであれば転職サイトへのプロフィール、職務経歴、自己PRや志望動機などの書き方に注意することで採用担当者の目に留まりやすくなります。
そこで本記事ではシステムエンジニア(SE)からシステムエンジニアへ転職するための転職サイトへの書き方を採用担当が具体例を交えて解説します。
転職サイトでのプロフィール / 職務経歴 / 自己PR / 志望理由の書き方

早速、採用担当者の目に留まりやすい転職サイトの書き方をご紹介します。

何か特別な書き方があるんですか?

特別ということはありません。誠実にITに詳しくない方に解説するように記入することが大切です。
プロフィール欄の書き方
プロフィール欄で私がよく見ているポイントがこちらです。
- 希望年収は高すぎないか。
- 希望職種は的外れでないか。
転職活動をしている理由が「年収をアップしたいから」という方も多いと思います。
ですが、スキルや経験に見合わない希望年収を書いてもなかなかうまくいきません。
例えば、26歳で大卒後、プログラマー(PG)として製作(プログラミング)と単体テストを担当、現在年収400万の方が希望年収600万円などと書かれている方がいます。
申し訳ないですが、プログラミングと単体テストしか経験の無い方に600万円という大金を払うことはできません。
本当に600万以上じゃなければ転職したいというのでなければ良いですが、そうでなければあまり無理な希望年収は書かないようにしてください。
希望年収を適正にするだけでプロフィールを採用担当者に見てもらえる可能性が高くなります。

企業もいくらでもお金があるわけではないですもんね。

他にとても魅力的なスキルや経験があれば別ですがそうでなければいきなり多額の年収アップは難しいです。
希望職種についても同様でスキルや経験に見合わない希望職種は書かないようしてください。
例えば、先ほどの例で製作と単体テストしか担当をしてこなかった方がプロジェクトマネージャー(PM)希望と書いても転職成功は難しいです。
SEのキャリアとしては一般的にPG→SE→プロジェクトリーダー(PL)→PMとなりますのでPGしかやってことなかった人がいきなりPMになるのは難しいです。
そのため、現在の職場でPGばかりでSEにキャリアアップしたいというのであれば分かりますが、いきなりPM志望は難しいと思ってください。

IT業界だからといってどの職種に転職できるってわけではないんですね。

年収同様、キャリアアップも飛び級は難しいと考えてくださいね。

ちなみに資格って取ったほうがいいんですか?

SEの仕事をするためには資格は必須ではありませんが、採用担当者の目に止まりやすくなります!
資格を取得することで採用担当者にあなたが努力していることが間違いなく伝わるため、資格はあって損はありません。
おすすめの資格は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施している情報処理技術者試験の中の応用情報技術者試験以上です。
取得する資格によっては、あまりプラスに働かないものもありますので注意が必要です。
職務経歴の書き方
職務経歴ではこのような書き方をされている方を多く見かけます。
職務経歴のいまいちな例

どんなシステムを扱っていてどんな実績をあげたのか、どんなスキルがあるのか分かりませんね。

職務経歴は、採用担当者への最初のアピールです。機密なものを除いてできる限り詳しく書いてください。
例えばこんな書き方はいかがでしょうか。
職務経歴の修正案
かなり長くなりましたが、具体的に書くことであなたの経験やスキルを採用担当者に的確に伝えることができます。

具体的に何をやってたか分かりますね。

経験が長くなるほど記載量が増えてしまいますが、キャリアの中でキーとなるプロジェクトや業務を重点的に記載してください。
実績については、小さな改修案件が多いと書きづらいとは思いますが、案件の中で工夫したこと、苦労したこと、それをどう乗り越えたかなどを具体的に書いてアピールしてください。
自己PRの書き方
自己PRにはこのような書かれ方をしている方がとても多いです。
自己PRのいまいちな例

PRのはずなのにやってきた事実を書いているだけに見えますね。

自己PRですから今までやってきた業務で何を得て何が自分の強みなのか、転職後どう生かせると思うのか書くといいですね。
例えばこんな書き方はいかがでしょうか。
自己PRの修正案

かなり具体的になりましたね。

担当したプロジェクトの細かい内容は職務経歴に書いていますのでここでは自分がどういう成果を上げたか、今後どうなりたいかを伝えています。
IT業界の方は、箇条書きで簡単に書いている方がとても多いです。
あなたのことをよく知っている人(同僚や上司など)であればそれでも理解してくれるかもしれません。
ただ、採用担当者はあなたのことを何も知りませんので箇条書きは率直に「雑だな」と感じてしまいます。
あなたの人柄もこれらから想像しますので丁寧に書くことをオススメします。
志望理由の書き方
志望理由にはこのような書かれ方をしている方がとても多いです。
志望理由のいまいちな例

え、何で応募したのかさっぱり分かりません・・・

そうなんです、採用担当になって本当にびっくりしたのですが、コピペで応募してくる方がとても多いんですよね・・・
新卒の時には、必ず応募する企業のことを研究し、その企業に入りたい理由を書いたはずです。
しかし、転職になると突如、それを書いていない人が多いです。
しっかりと応募する企業になぜ入りたいか、入って何がしたいのか書いてください。
志望理由の修正案

ちゃんと企業研究しているなと感じますね。

その企業に入ったわけではないのだからその企業のことを100%理解することはできません。しかし、ちゃんと研究してそれに合わせて志望理由を書くのは当然だと思ってください。
転職サイトでは、ボタンをクリックするだけで応募することができます。
だからといって「数打ちゃ当たる」と思って応募しているんじゃないかと思われる志望理由は絶対にやめてくださいね。
転職サイトを上手に使うコツ
プロフィールなどをしっかり書くのはもちろん重要ですが、他にも転職サイトを上手に活用するコツがありますのでご紹介します。
スカウト / オファーはしっかりチェック

企業からのスカウトってあれは自動で送られてくるんですか?

自動で送ってるんじゃないかと思う企業もありますが、ちゃんとあなたのプロフィールを見て送っていますよ。
転職サイトによって呼び方は違いますが、スカウトやオファーといった機能があります。
年齢が若い方やしっかりとプロフィールを書いているとたくさんのスカウトが来ることも多いです。
ただ、採用担当者も時間を掛けてあなたのプロフィールを見て送っていますので目を通していただくことをオススメします。

遡ってスカウトを見直してみたらスカウト特典で面接確定というものもありました。

スカウトによって新しい企業を知ることもできますし、見ていて損はありません!
スカウト登録しているのに職務内容や自己PRが非公開となっている方もいますのでスカウトを受けたいけど何も来ないという方は設定を確認してください。

また、定期的に転職サイトにログインすることでオファーを受けやすくなります。

どういうことですか?

スカウトをするために採用側画面でプロフィール検索などをするのですが、基本的に表示順は「最終アクセス日」順に並ぶためです。
最終アクセス日が直近ということは積極的に転職活動をしているということになりますからスカウトを送って応募してもらえる可能性が高いと判断します。
そのため、忙しくて平日は転職活動できないという人でもログインだけでもしておくことをおすすめします。
転職エージェントを活用する

転職エージェントってどうなんですか?

転職エージェントでしか公開していない求人もありますし、うまく活用できれば良い転職ができると思います。
転職エージェントは、専門の方があなたに合った企業を紹介してくれてり、履歴書のアドバイスをしてくれたりしますので活用して損はないです。
ただ、転職エージェントの方もビジネスで転職させることで成果となりますので転職成功率の高い同業種、同職種への転職を進められがちということを知っておいてください。

web系からweb系への転職を考えています。

そういう方には転職エージェントはとてもおすすめです。逆に制御系からweb系への転職を目指す場合はあまり向かないといえます。
別職種に転職したい方でも相談に乗ってもらえたり、履歴書を見て貰えたりするだけでもメリットは大きいです。
ただ、同職種への転職でキャリアアップしたいという方にとてもオススメなのが転職エージェントです。
登録しておきたい転職サイト / 転職エージェント

転職サイトはいくつ登録していますか?

1つだけ登録しています。

コピペで良いので複数サイトに登録しておくことをオススメします。
転職サイトはたくさんありますが、企業によっては1つの転職サイトでしか募集をしていないこともあります。
SEに転職するなら登録しておきたい転職サイト / 転職エージェントをまとめました。
転職サイト名 | 特徴 |
---|---|
Green | IT企業専門の転職サイト |
type | Greenほどではないが、IT企業やエンジニア求人が多い |
企業からのスカウト、面接確約オファーが多い | |
マイナビ転職 | ITエンジニア求人専門転職サイトも持つ大手転職サイト |
エン転職 | エンだけの求人も多数掲載の大手転職サイト |
リクナビNEXT | 大手で転職成功ノウハウが充実している転職サイト |
doda | 転職エージェントが充実している転職サイト |
マイナビAGENT | IT業界も多い転職エージェント |
RECRUIT AGENT | 求人がとても多い転職エージェント |
type転職エージェント | IT企業、エンジニア求人に力を入れている転職エージェント |
BIZREACH | 年収アップに重点を置くテレビCMにも力を置く転職サイト |
特にGreenとtypeはSEの求人に力を入れていますのでぜひ登録しておくことをおすすめします。
最後に

転職サイトの書き方も重要なんですね。

あなたのことを最初に知るのが転職サイトに記載のある情報です。丁寧にあなたがこれまでやってきたことを書いてください。
転職の上限年齢は35歳までなどと言われていたこともありましたが、SEはどの会社も足りていないため、あなたがしっかりと業務を行ってきたのであれば転職は可能だと思います。
あなたがご希望の企業へ転職するためにも「転職サイトはしっかり書く」「多くの転職サイト/エージェントへ登録する」などをしっかりやってぜひ成功させてください。
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