LinuxサーバへのSSH(セキュアシェル)接続を行うことができるWinodowsクライアントソフトは各種ありますが、その中でもTeraTerm(テラターム)は定番中の定番ソフトですよね。
みなさんの中にもTetaTermをお使いの方は多いのではないでしょうか。
しかし、SSH接続するために必要なサーバへのIPアドレスやホスト名、ユーザ名、パスワードを覚えておくのも大変ですし、毎回入力するのは面倒です。サーバの数が多ければ尚更ですね。
本記事では、SSH接続の入力作業を自動化できる公式便利ツール「TeraTerm Menu」を完全解説します。
TeraTerm Menuのダウンロード
TeraTerm Menuは、TeraTermに同梱していますのでTeraTermをインストールすることで一緒にインストールされます。
TeraTermのダウンロードは、こちらから行うことができます。
TeraTerm Menuの使い方
では実際にSSH接続を自動化できるTeraTerm Menuの使い方をご紹介します。
1. TeraTerm Menuを起動する。
CortanaにTeraTerm Menuと入力し、起動します。
起動するとディスプレイ右下のタスクバーにTeraTerm Menuのアイコンが表示されます。
2. 接続情報(リスト編集)を行う。
タスクバーのTeraTerm Menuアイコンを右クリックし、リスト編集を選択します。
リスト編集のダイアログが表示されますので登録名(表示用です)およびホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、左向きの三角ボタンをクリックすることで登録が完了します。
ダイアログ左側のリスト項目に登録したい登録名が表示されたらこのダイアログは右上のxから閉じて構いません。
※一度登録したホスト情報を編集したい場合は、リスト項目から編集したいものを選択し、情報を編集して左向きの三角ボタンをクリックすることで編集した項目を反映させることができます。
※登録したホスト情報を削除したし場合は、リスト項目から削除したいものを選択し、右向きの三角ボタンをクリックすることで削除することが可能です。
3. SSH接続(自動ログイン)を行う。
下準備はここまでで実際に登録したホストに接続します。
タスクバーのTeraTerm Menuのアイコンをクリックし、接続したいホスト名をクリックするのみで自動ログインを行うことができます。
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TeraTerm Menuの使い方(応用編)
一般的なSSH接続はこれまで説明した通りですが、その他のTeraTerm Menuの使い方をシェアします。
公開鍵認証方式でのSSH接続
ホストの設定によっては、公開鍵認証方式でのSSH接続を設定しているものがあります。
その際は、鍵ファイルを設定する必要があります。
これまでのホスト設定と同じようにリスト編集を開き、ttsshを使うのチェックボックスにチェックを入れます。
すると鍵ファイルの欄に入力できるようになるため…から鍵ファイルを指定します。
その後はこれまでと同様に左向きの三角ボタンで登録を行います。
ウインドウサイズや背景色を指定した接続
TeraTermでSSH接続をするとデフォルトのウインドウサイズが小さく、いちいち広げなければいけませんよね。これも意外と面倒です。
その情報を覚えておいて接続した際に反映させる方法があります。
まず、一度SSH接続を行い、お好きなウインドウサイズや背景色に設定します。
ウインドウ上の設定→設定の保存をクリックし、お好きな名前でINIファイルを保存します。
設定が終わったらTeraTerm Menuのリスト編集から設定を反映したいホストを選択し、詳細設定を選択します。
詳細設定ダイアログの中からTera Term設定ファイルの…から先ほど保存したINIファイルを指定し、OKボタンを押します。
その後はこれまでと同様に左向きの三角ボタンで登録を行います。
私のおすすめ設定は、ウインドウサイズと本番サーバと開発サーバとで背景色を変更することです。
開発を行っているとよく本番サーバと開発サーバの両方に接続しておくことがありますが、開発サーバを触っているつもりが実は本番サーバを触ってしまってトラブルを発生させてしまうということが意外とよくあります。
そんなときに背景色を変更しておくと間違えるリスクも減るため、意外と重宝します。
最後に
TeraTermはとても便利なSSHクライアントでエンジニアであれば誰もが知っているものですが、TeraTerm Menuは意外と知られていないようでしたのでご紹介しました。
多数のホストに接続する必要がある方はもちろん、1つのホストにしか接続しないという方にも十分おすすめのツールです。
TeraTermというフリーソフトに同梱されているのでもちろん無料ですし、ぜひ一度使用してみてください。
どんどん作業を効率化して余った時間でより良い作業を行いましょう。

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