自宅でできる睡眠検査の費用|保険での自己負担と装置の借り方

自宅で受けられる睡眠検査の費用を、令和8年の診療報酬点数から3割負担の目安に換算しました。簡易検査は2,160円です。装置の郵送に対応する場合の流れと、検査料以外にかかるものも整理しています。

自宅でできる睡眠検査の種類ごとの診療報酬点数と3割負担の目安をまとめた比較表

公的機関・医療機関の情報をもとに編集部が作成し、内容を定期的に見直しています。 参考情報

自宅でできる睡眠検査は保険が使えます。いわゆる簡易検査は3割負担で2,160円です。これに初診料873円が加わるので、初回は合わせておよそ3,000円になります。

金額は令和8年の診療報酬点数から計算したもので、点数は全国共通です。医療機関のサイトに金額が載っていないことが多いのは、値段を決めているのが医療機関ではなく国だからです。

自宅でできる検査と費用

自宅でできる検査診療報酬3割負担の目安何を測るか
終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定100 点300円(検査料のみ。診察料は別)指先で血液中の酸素飽和度だけ
終夜睡眠ポリグラフィー 2(多点感圧センサーを有する睡眠評価装置)250 点750円(検査料のみ。診察料は別)体の動きから睡眠を推定する。装着の負担が小さい
終夜睡眠ポリグラフィー 1(携帯用装置・いわゆる簡易検査)720 点2,160円(検査料のみ。診察料は別)鼻の気流・胸腹部の動き・酸素飽和度
終夜睡眠ポリグラフィー 3 ロ(保険医療機関内で又は訪問して実施するもの)3,570 点10,710円(検査料のみ。訪問で自宅実施となる場合がある)脳波を含む精密検査。睡眠段階まで測る

診療報酬は1点10円で、3割負担の方はその3割を支払います。1割・2割負担の方は割合を読み替えてください。

窓口で払う額は10円未満が四捨五入されます。表の金額を足した数字と、領収書の金額が数十円ずれることがあるのはこのためです。

いちばん多く使われるのが簡易検査(2,160円)です。鼻の下と胸腹部にセンサーを付けて1晩眠り、呼吸が止まった回数と血液中の酸素の下がり方を測ります。

精密検査は脳波まで測るため、多くは1泊入院で行います。ただし条件を満たす場合は訪問して自宅で実施する形もあり、その場合の検査料が表のいちばん下の10,710円です。

検査料以外にかかるもの

検査料以外にかかるもの診療報酬3割負担の目安かかる場面
初診料291 点873円(時間外・休日・深夜は加算あり)装置を借りるための受診
初診料(情報通信機器を用いた場合)253 点759円(装置を郵送するサービスで使われることがある)オンラインで初診を受ける場合
再診料76 点228円(結果説明の受診)検査結果を聞く日

装置を借りる受診と、結果を聞く受診で最低2回かかります。オンラインで初診を受けて装置を郵送してもらう形に対応している医療機関では、初診料が759円になります。

オンライン初診と郵送で完結する場合の費用

通院の回数を減らせるかどうかは、初診をオンラインで受けられるか、装置を郵送してもらえるかで決まります。両方に対応している医療機関なら、受け取りも返却も自宅で済みます。

対面で通う場合と、オンライン初診と郵送で済ませる場合を並べると次のようになります。

内訳対面で通う場合オンライン初診と郵送
初診873円759円
簡易検査2,160円2,160円
結果説明の再診228円228円
合計の目安3,261円3,147円

差は114円で、費用そのものはほとんど変わりません。効いてくるのは通院にかかる時間と交通費のほうです。

ただし郵送に対応しているかは医療機関ごとに違い、対応していても送料を別に請求する場合があります。予約の前に確認してください。オンライン診療そのものの費用と、初診で出せる薬の範囲は 不眠のオンライン診療の費用 にまとめています。

保険を使わない郵送検査キットについては、公表価格を確認できた事業者が今回の調査範囲では見つからなかったため、金額を載せていません。

装置を借りてから返すまでの流れ

  1. 受診して症状を伝え、検査の対象になるか医師が判断する
  2. 装置を受け取る。窓口で借りる場合と、自宅に郵送される場合がある
  3. 自宅で1晩、普段どおりに眠る。装着は寝る直前で構わない
  4. 翌朝はずして、返送または持参する
  5. 後日、結果の説明を受ける

装着したまま眠れるか心配になりますが、簡易検査の装置は鼻の下のチューブと胸腹部のベルト、指先のセンサーだけです。よく眠れなかった夜でも、記録が取れていればそのまま提出します。測定できた時間が短い場合は再検査になることがあります。

よくある不安についてもふれておきます。

  • 寝返りでセンサーが外れないか: 外れることはあります。朝までに気づいて付け直せた場合も、外れたままだった場合も、そのまま返却して医師に伝えてください
  • 夜中にトイレに起きたら: 装置を付けたまま移動して構いません。外して歩いた場合も、そのことを伝えれば判断の材料になります
  • 結果はいつわかるか: 解析に日数がかかるため、後日あらためて受診して説明を受けます
  • 異常がなかった場合も費用はかかるか: かかります。検査を行ったことに対して点数が付くので、結果によって金額は変わりません

医療機関ごとに金額が違わない理由

保険の検査では、値段は診療報酬点数表で全国一律に決まっています。同じ簡易検査なら、どこで受けても検査料は720点(3割負担で2,160円)です。

金額が変わるのは次の場合だけです。

  • 受診した時間帯(時間外・休日・深夜の加算)
  • 紹介状なしで大きな病院にかかったときの「特別の料金」(初診で7,000円以上)
  • 保険を使わない自費の検査サービスを選んだ場合

医療機関のサイトで「検査費用は3,000円から」「精密検査は2万円から5万円」といった幅のある金額を見かけることがあります。これは検査料だけの数字ではなく、初診料・レントゲン・心電図・血液検査、精密検査なら1泊の入院料までを合わせた総額であることが多いためです。検査料そのものは点数表どおりで、どこでも同じです。

自費の郵送検査キットを公表価格つきで案内している事業者は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。金額を確認できていないので、この記事では自費サービスの価格を載せていません。確認できた時点で追記します。

簡易検査と精密検査のどちらになるか

自分では選びません。多くの場合はまず簡易検査を受け、その結果によって精密検査に進むかどうかを医師が判断します。

簡易検査は眠っていた時間そのものを測らないため、無呼吸の回数がやや少なめに出ることがあります。症状が強いのに簡易検査の数値が基準に届かない場合に、精密検査で確かめる、という順番になります。

検査の種類ごとの違いは 睡眠時無呼吸症候群の検査費用 に、受診そのものの費用は 睡眠外来の初診費用 にまとめています。

検査の前に受診そのものを急いだほうがよい場合

自宅での検査は、装置を借りて1晩眠り、後日結果を聞くまでに1週間から2週間かかります。次のような状態のときは、検査の予約を待つよりも先に受診の相談をしてください。

  • 運転中に眠気で意識が飛びそうになったことがある。この場合は検査の結果が出るまでのあいだの運転についても医師に相談してください
  • 装置を借りに行く前から、日中の眠気で仕事や家事が回らなくなっている
  • 高血圧や心臓の病気の治療を受けていて、いびきや眠気も気になっている
  • 睡眠中に息が止まっていると指摘され、朝の頭痛や息苦しさも続いている

自宅の検査は眠っているあいだの呼吸を測るものなので、寝つけない・途中で目が覚めるという悩みが中心の場合は、そもそも対象になる検査が違います。その場合は 睡眠外来の初診費用 の受診先の選び方を参考にしてください。

この記事は公表されている診療報酬点数を整理したものであり、医療助言ではありません。どの検査を行うかの判断は、診察した医師によります。

この記事の情報源

点数は令和8年の医科診療報酬点数表によります。改定の内容は厚生労働省の令和8年度診療報酬改定についてで公開されており、点数そのものは同ページの医科点数表(令和8年厚生労働省告示第69号、PDF)が正本です。各行の出典は次のとおりです。