睡眠外来の初診費用はいくら?点数から出した自己負担の目安

睡眠外来の初診でかかる費用を、令和8年の診療報酬点数から3割負担の目安に換算しました。検査まで進んだ場合の追加分と、紹介状なしで大きな病院にかかったときの特別の料金も整理しています。

睡眠外来の初診でかかる項目ごとの診療報酬点数と3割負担の目安をまとめた比較表

公的機関・医療機関の情報をもとに編集部が作成し、内容を定期的に見直しています。 参考情報

睡眠外来の初診は、診察だけなら3割負担でおよそ873円です。その日のうちに自宅での簡易検査まで進むと、検査料2,160円が加わっておよそ3,000円になります。

金額は令和8年の診療報酬点数から計算したもので、点数は全国共通です。医療機関によって変わるのは、時間帯の加算と、紹介状なしで大きな病院にかかったときの「特別の料金」です。

診察でかかるもの

項目診療報酬3割負担の目安かかる場面
初診料291 点873円(時間外 85 点 / 休日 250 点 / 深夜 480 点の加算が付く場合がある)はじめて受診した日
初診料(情報通信機器を用いた場合)253 点759円(施設基準を届け出た医療機関のみ)オンラインで初診を受けた日
再診料76 点228円(外来管理加算 52 点が付く場合がある)検査結果の説明や治療開始後の通院
診療情報提供料(I)= 紹介状の作成250 点750円(紹介状を書いてもらう側の医療機関で発生する)他院から睡眠外来へ紹介してもらうとき

診療報酬は1点10円で、3割負担の方はその3割を支払います。1割・2割負担の方は割合を読み替えてください。

窓口で払う額は10円未満が四捨五入されます。表の金額を足した数字と、領収書の金額が数十円ずれることがあるのはこのためです。

初診料は受診した時間帯で変わります。平日の日中なら加算はありませんが、時間外・休日・深夜はそれぞれ加算が付きます。

初診の日に検査まで進む場合

いびきや日中の眠気で受診すると、初診の日のうちに自宅で行う簡易検査の装置を借りて帰る流れになることがあります。その場合は次が加わります。

初診の日に始まりうる検査診療報酬3割負担の目安実施場所
終夜経皮的動脈血酸素飽和度測定100 点300円(検査料のみ)自宅
終夜睡眠ポリグラフィー 1(携帯用装置・簡易検査)720 点2,160円(検査料のみ)自宅

診察料と合わせると、3割負担でおよそ3,000円前後になります。検査結果の説明で再診料228円が別の日にかかります。

初回の受診で5,000円前後かかったという話を見かけるのは、問診に加えて胸部レントゲン・心電図・血液検査が同じ日に行われることがあり、その分が加わるためです。何を行うかは症状によって変わります。

検査の種類と費用の全体像は 睡眠時無呼吸症候群の検査費用 に、自宅で行う検査の受け方と郵送に対応する場合の流れは 自宅でできる睡眠検査の費用 にまとめています。

保険がきかない費用

保険がきかない費用金額かかる条件
紹介状なしで大きな病院を受診したときの「特別の料金」(初診)7,000 円以上特定機能病院・一般病床 200 床以上の地域医療支援病院 / 紹介受診重点医療機関を、紹介状なしで受診したとき
同(再診)3,000 円以上他院への紹介状を交付されたのに、同じ病院を受診し続けるとき

これは診察や検査の対価ではなく、大きな病院への外来集中をおさえるための制度です。対象は特定機能病院と、一般病床200床以上の地域医療支援病院・紹介受診重点医療機関に限られます。まちのクリニックや中小の病院にはかかりません。

つまり、いきなり大学病院の睡眠外来を予約すると、初診料873円とは別に7,000円以上が上乗せされます。先に近くの医療機関を受診して紹介状を書いてもらうと、紹介状の費用750円だけで済みます。

受診先の選び方

睡眠の悩みで最初にかかる科は、症状によって変わります。

  • いびき・日中の強い眠気・呼吸が止まると言われた: 呼吸器内科、耳鼻咽喉科、睡眠外来
  • 寝つけない・途中で目が覚める・気分の落ち込みを伴う: 心療内科、精神科
  • 脚のむずむずや、寝ている間の異常な動き: 神経内科、睡眠外来

この振り分けは受診先を探すときの手がかりであって、症状から診療科を確定するものではありません。迷う場合はかかりつけ医や地域の医療機関に相談してください。

「睡眠外来」を標榜しているかどうかは医療機関ごとに違います。標榜がなくても、呼吸器内科や耳鼻咽喉科で検査から治療まで対応している例は多くあります。

通院そのものが難しい場合は、オンライン診療という選択肢もあります。ただし初診で出せる薬に制限があるため、費用と段取りは 不眠のオンライン診療の費用 を先に確認してください。

初診のときに持っていくもの

  • 健康保険証(マイナ保険証)
  • 他院からの紹介状(ある場合)
  • お薬手帳
  • 同居している方から見た睡眠中の様子のメモ。呼吸が止まっていた、大きないびきをかいていた、脚が動いていた、など
  • 眠気の記録。何時に寝て何時に起きたか、日中どの場面で眠くなるか

同居している方の観察は、本人が自覚できない時間帯の情報なので判断の材料になります。

費用より先に受診を考えたほうがよい場合

  • 車の運転中や仕事中に、強い眠気で意識が飛びそうになったことがある
  • 同居している方から、寝ている間に呼吸が止まっていると言われた
  • 眠れない状態が週に3日以上、1か月以上続いている
  • 気分の落ち込みが2週間以上続いている

気分の落ち込みが続いていて、自分を傷つけたい気持ちが浮かぶときは、その日のうちに相談先につないでください。厚生労働省がまとめている電話相談窓口として、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556、受付時間は都道府県により異なります)があります。

この記事は公表されている診療報酬点数を整理したものであり、医療助言ではありません。どの科を受診するか、どの検査を行うかの判断は、診察した医師によります。

この記事の情報源

点数は令和8年の医科診療報酬点数表によります。改定の内容は厚生労働省の令和8年度診療報酬改定についてで公開されており、点数そのものは同ページの医科点数表(令和8年厚生労働省告示第69号、PDF)が正本です。各行の出典は次のとおりです。