NUARL N6 Pro series 2(NUARL N6Pro2)は、NUARL独自の最新ドライバーを搭載し、音質にこだわって作られた完全ワイヤレスイヤホンです。
NUARL N6Pro2は、音場の広さや定位感、そして低音のアタック感も感じられてリッチな音楽体験ができる素晴らしいイヤホンとなっています。
本記事では、2021年に20個以上のイヤホンをレビューしてきた管理人がこの素晴らしい音質で人気のN6Pro2を徹底レビューします。
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NUARL N6 Pro series 2のスペック・価格
NUARL N6 Pro series 2のスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 未対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX Adaptive |
ドライバー | 6mm NUARL DRIVER[N6]v5X |
充電時間 | 約1.5時間 |
バッテリー持続時間 | aptX / aptX Adaptive再生時:最大8時間 SBC / AAC再生時:最大10時間 イヤホンケース併用で40時間以上 |
サイズ | ケース:約72.0 x 約37.0 x 約38.5mm イヤホン本体:横26.0 x 縦30.0 x 厚み38.5mm |
カラー | トリプルブラック、ボルドー |
重量 | ケース+イヤホン:約62.7g、イヤホン両耳:約15.3g |
イヤホン防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
その他 | 専用アプリによるイコライザー、ゲーミングモード(低遅延モード)などに対応 マルチポイント接続(2台同時接続)に対応 |
価格(Amazon/税込み) | 16,500円(2021年8月現在) |
定価(税込み) | 16,500円 |
発売月 | 2021年7月16日 |
NUARL N6Pro2は、NUARL独自の最新ドライバーであるNUARL DRIVER[N6]v5Xによって高音質を実現していることが大きな特徴です。
バッテリー持続時間も長いため1日中使用可能なことや動画やゲームをするときに役立つゲーミングモード(低遅延モード)が搭載されていることも良いポイントです。
また、2021年11月のアップデートでマルチポイント接続に対応したため、スマホとタブレットなどに同時に接続しておくことでいちいち接続を切り替える手間が無くなりました。
NUARL N6 Pro series 2レビュー
外観はケース・イヤホン本体ともにマットで上質な作りで少し大きめ

NUARL N6Pro2のイヤホンケースは質感がかなりマットで持っていても気持ちが良いですし、NUARLのロゴも主張しすぎず高級感があります。
若干、手汗や指紋はつきやすい印象です。

イヤホンケース裏面にはUSB-Cポートがあり、こちらから充電します。

イヤホンケースを開けるとこのようにイヤホンが収納されています。
今回購入したトリプルブラックは全てブラックで統一されていてとてもかっこいいです。

イヤホンケースの上フタの裏面にはクッションが付いていてイヤホンがケース内で傷つかないような工夫もされていて安心できます。

NUARL N6Pro2のイヤホン本体はこのように変わったデザインとなっていますが、こちらもNUARLのロゴはさりげなく入っていてかっこいいです。
また、イヤホン本体表面の質感もケース同様かなりマットで高級感もあります。

イヤホン本体の上部には、フロント/メイン/リヤの3つの物理ボタンが搭載されていてこちらで操作を行います。

イヤホン本体を側面を見るとかなり分厚いことが分かります。
中央に見えるイヤーループまでが耳の中に収まり、他の部分は耳の外に出ることになります。

ノズル先端の形状は通常の丸い形ですのでサードパーティ製のお気に入りのイヤーピースなどに交換することもできます。
ただ、ノズル先端の太さが約5.9mm(実測値)と太いため、細い軸のものは装着可能な事前に調べておくと良いです。
付属品にはイヤーピース x 4、USB-Cケーブル、取扱説明書が同梱されている

NUARL N6Pro2の付属品は、NUARL独自のBlock Ear+イヤーピース(S/MS/M/L)、USB-A to USB-Cケーブル、取扱説明書が同梱されています。
NUARLは、日本のオーディオメーカーですので取扱説明書は10ページに渡って日本語で書かれているため、初めて完全ワイヤレスイヤホンを使用する方でも安心です。
専用アプリでのカスタマイズは可能だができることは少ない

NUARL N6Pro2は、N6シリーズ専用アプリ「N6connect」でカスタマイズを行うことができます。
N6connectアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体のバッテリー残量の確認
- 通話対象イヤホンが左右どちらか確認
- 外音取り込み / オフのモード切り替え
- 外音取り込み時に音楽再生を一時停止/音量を下げるかの設定
- ゲーミングモードのオン/オフ
- イヤホンの音量の切り替え(LOW/NORMAL/HIGH)
- イコライザー切り替え(標準/フラット)
- フロント/リヤボタン設定(操作コマンドのカスタマイズ)
- アプリのマニュアルのの閲覧(Androidのみ)
N6connectアプリでできることを一覧で見ると一見様々なことができるように見えます。
しかり、イコライザーの切り替えが2パターンしかなかったり、操作コマンドのカスタマイズは4パターンから選択することになるなど柔軟なカスタマイズは難しいです。
装着感は悪くないが、大きいものが耳にぶら下がっている感じがとてもある

NUARL N6Pro2の装着感は、イヤーループのおかげでしっかりと安定しますが、イヤホン本体が大きめのため、装着していても外からみてもかなり存在感があります。
首を大きく振っても外れてしまうということはありませんが、運動をするには耳に大きなものがあるのが少し気になってしまいます。

装着したところを前から見てもかなり耳からはみ出ているように見えます。
重さはそんなに感じないものの、耳に大きなものがぶら下がっている感じはあります。
そして大きくはみ出ているため、前からネックレスなどが引っかかってしまうこともありますので注意が必要です。
音質はとても上質で弱点なし!ただ、標準よりもフラットの設定がおすすめ

NUARL N6Pro2は、NUARL独自の最新ドライバーであるNUARL DRIVER[N6]v5Xによって解像感も高く、それぞれの楽器がどの位置で鳴っているかといった定位感や音場の広さも体感できます。
分離感も高いため、YOASOBIさんの怪物のようないろいろな楽器がハイテンポで鳴るような楽曲にはとても合います。
また、低音のアタック感もしっかりあり、この音質の良さからすぐに音楽の世界に惹き込まれます。
ですが、1つだけ注意点があります。
N6Pro2は、N6connectアプリで2種類のプリセットの中からイコライザーを設定することになり、デフォルトでは標準が選択されています。
しかし、標準は高音域・中音域が籠った音になり、N6Pro2の実力が発揮できていないと感じますのでフラットに切り替えることをオススメします。
フラットでは、高音域・中音域の明瞭感が増してクリアになり、高音域〜低音域までバランスの取れた素晴らしい音質となります。
もし、N6Pro2をお持ちの方で音質の良さが分からないと感じている方はフラットに切り替えてみることをオススメします。
ゲーミングモード(低遅延モード)は、遅延が軽減されていることがはっきり分かる

NUARL N6Pro2には、動画視聴時やゲームプレイ時に画面の表示と音のズレを軽減できるゲーミングモード(低遅延モード)が搭載されています。
早口言葉を得意とする芸人さんの動画を見ているとゲーミングモードオフ時は音ズレがあるのが分かりますが、ゲーミングモードをオンにすると、全くと言っていいほど音ズレが無くなりました。
ゲームをするときにもしっかりと効果を発揮してくれるゲーミングモードになってくれます。
操作感は片耳3つの物理ボタンで全ての動作ができ、誤操作なく快適

NUARL N6Pro2の操作は、両耳に3つずつ搭載されている物理ボタンで行います。
NUARL N6Pro2のデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右もしくは左のメインボタンを1回押す |
曲送り | 右もしくは左のフロントボタンを1秒長押し |
曲戻し | 右もしくは左のリヤボタンを1秒長押し |
音量を下げる | 右もしくは左のフロントボタンを1回押す |
音量を上げる | 右もしくは左のリヤボタンを1回押す |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
右もしくは左のメインボタンを電子音が1回長押し |
外音取り込みオン/オフ | 右もしくは左のメインボタンを2回押す |
電源オン | ・イヤホンケースから取り出す ・左右それぞれのメインボタンを1回押す |
電源オフ | ・イヤホンケースに収納する ・右または左のメインボタンを5秒間長押し (両耳を電源オフにする場合、どちらも操作が必要) |
ペアリングモード | 未接続状態でメインボタンを2秒間長押し |
電話を受ける/切る | 右または左を1回タップ |
着信拒否 | 着信中にメインボタンを2秒間長押し |
このように左右どちらのイヤホンも同じ動作をするため、片耳のイヤホンで全ての動作を行うことができますので片耳のみでイヤホンをよく使用するという方にとっても快適です。
また、物理ボタン式で操作ミスが起こらないこともとても良いポイントです。
外音取り込みは音楽を一時停止することで会話も可能

NUARL N6Pro2の外音取り込みは音楽を再生したままだと電車のアナウンスなどは十分聞き取れるものの、コンビニやスーパーでの店員さんとの会話だと聞き逃してしまう心配があります。
ただ、N6connectアプリには外音取り込み時に自動で音量を下げたり、一時停止にする設定ができますのでこれらを利用することで会話も十分可能です。
通話品質はビジネスシーンでも十分使える品質

NUARL N6Pro2の通話音声をzoomで録音したものがこちらです。
N6Pro2の通話音声は、しっかりと相手に届き、オンライン会議でも十分可能となっていますが、若干音が籠もっている感じもありますのでとても重要な会議だと少し心許ないとも感じます。
NUARL N6 Pro series 2の気になったところ
イヤホンケースを傾けるだけで上フタが閉じてしまう

NUARL N6Pro2は、イヤホンケースのフタを開け、写真のように傾けると勝手に閉じてしまいます。
そのため、イヤホンをケースから取り出す際などは指で押さえるなどしておく必要があります。
イヤーループが1サイズしかない

NUARL N6Pro2のイヤーループは、これによって耳にしっかりと固定され、イヤーループ無しだと安定しないため、重要なパーツとなります。
しかし、予備用のイヤーループや別サイズは同梱されていないため、無くしてしまったり、何かに引っかかって切れたりしてしまわないように注意する必要があります。
カスタマイズ性が低い

NUARL N6Pro2は、N6connectアプリでカスタマイズを行うことができますが、イコライザーは2種類のみ、ボタン操作は4パターンのみなど柔軟なカスタマイズはできません。
そのため、ガジェット好きな方などさまざまなカスタマイズをしたい方にとっては物足りなさを感じるかもしれません。
NUARL N6 Pro series 2の総合評価は☆4.5
NUARL N6Pro2は、NUARL独自の最新ドライバーによって解像感や分離感の良さに加え、音場の広さや定位感もあり、音楽を存分に楽しめます。
また、片耳で必要な操作が全て行えたり、ゲーミングモード(低遅延モード)の性能も素晴らしく、総合評価は☆4.5となりました。
NUARL N6 Pro series 2は、ノイキャンにこだわらないからとにかく音質を重視する方にはオススメのTWS
最後にNUARL N6Pro2の良いところ・気になるところをまとめます。
- 解像感・定位感・アタック感も感じられる素晴らしい音質
- シックでかっこいいデザイン
- 全ての操作が片耳で可能な操作感
- しっかりと効果を実感できるゲーミングモード
- ビジネスシーンでも利用可能な通話品質
- 傾けただけでイヤホンケースが閉じてしまう
- イヤーループが1サイズしかない
- アプリによるカスタマイズ性が低い
NUARL N6Pro2は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)は搭載していないモデルであるものの、NUARL独自のドライバーから鳴らさせる音質はとても気持ち良く、音楽に没頭できます。
ガジェット的なカスタマイズ性や機能性ではなく、とにかく音質にこだわりたいという方には間違いなくオススメです。
いつもの生活の中に音楽という一つの小さな幸せを与えてくれる、そんな完全ワイヤレスイヤホンとなっていますのでぜひ一度チェックしてみてください。
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