1MORE EVOは、中国のオーディオメーカー1MOREから発売されているノイキャン入りフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
フラッグシップモデルだけあって高級感やノイキャン性能がとても高く、ハイレゾ対応コーデックであるLDACでの音楽再生も可能でとてもコスパが高いイヤホンとなっています。
本記事では、これまで50個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた管理人が1MORE EVOを徹底レビューします。
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レビュー動画:【1MORE EVOレビュー】1万円台最強ノイキャン搭載!完成度もとても高くて素晴らしい完全ワイヤレスイヤホンを徹底レビュー!
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1MORE EVOのスペック・価格
1MORE EVOのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応(ステレオ再生) |
マルチポイント接続 | 対応(ベータ版) |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / LDAC |
ドライバー | 1DD(10mm) + 1BA |
充電時間 | イヤホン本体:約1時間 イヤホンケース:約2時間 15分充電で最大4時間再生可能 |
バッテリー持続時間 | ANCオン時:イヤホン本体 最大5.5時間、イヤホンケース併用 最大20時間 ANCオフ時:イヤホン本体 最大8時間、イヤホンケース併用 最大28時間 |
サイズ | イヤホンケース:縦38.5 x 横66.5 x 厚み28.5 mm イヤホン本体:縦20.3 x 横16.2 x 厚み18.5 x ノズル9.1 mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
重量 | ケース+イヤホン:約60.2g、イヤホン両耳:約11.7g |
イヤホン防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
その他 | ハイレゾ対応 専用アプリによるファームウェアアップデート、操作コマンド設定などに対応 脱着センサーによる音楽の自動再生/一時停止に対応 Google Fast Pairに対応 |
価格(Amazon/税込み) | 19,990円(2022年7月現在) |
定価(税込み) | 19,990円 |
発売日 | 2022年5月10日 |
1MORE EVOは、1万円台ながらハイブリッドドライバーを搭載し、ハイレゾ音源を再生可能なコーデックであるLDACにも対応していることが大きな特徴です。
また、15分充電で最大4時間の音楽再生が可能な急速充電に対応していてつい充電を忘れてしまうといった方にもありがたいスペックとなっています。
1MORE EVOレビュー
外観はしっかりした作りで高級感があり、本体表面のセラミックもかっこいい

1MORE EVOのイヤホンケースは、マットな質感となっているため、高級感があり、ケース上面には1MOREのロゴが印字されていますが、ただの印刷ではなく、しっかりとした作りとなっています。
EVOは、ワイヤレス充電に対応しているため、ワイヤレス充電器に置くだけで簡単に充電が可能です。

イヤホンケース前面にはインジケーターが搭載されています。

イヤホンケース後面にはUSB-Cポートが搭載されています。

イヤホンケース内の中央にはリセットボタンが搭載されています。
また、ケースのフタのマグネットの強さは十分で強く振っても開いてしまうようなことはありませんが、イヤホンのマグネットは強く振りすぎると飛び出してしまうので注意が必要です。

1MORE EVOのイヤホン本体表面の素材はセラミックとなっているため光沢があり、縁はシルバーとなっていて高級感もあります。
また、中央には1MOREのロゴが印刷されていますが、本体と同系色となっており、目立ちすぎないのも良いポイントです。

イヤホン本体側面はこのようにシンプルな形状をしていて本体は分厚めでノズルは短いことが特徴です。

イヤホン本体裏面には、脱着センサーが搭載されており、これによって音楽の自動再生や自動一時停止を行うことができます。
また、ノズル先端の形状は他のイヤホンに比べて縦長でこれにより、快適なフィット感を実現してくれます。

6.44インチのスマホや500円玉と比べてみるとこのようなサイズ感で十分コンパクトであることが分かります。
付属品はイヤーピース、USB-Cケーブル、マニュアル類が同梱されている

1MORE EVOは、シリコンタイプのイヤーピース(XS / S / M / L / XL)、USB-A to USB-Cケーブル、マニュアル類が付属しています。
イヤーピースは他のイヤホンとは違い、軸の部分がかなり縦長になっているため、サードパーティ製のイヤーピースに付け替えることが難しくなっています。
しかし、質感がとても良く、耳がかゆくなるなどはないため、付け替えできないことがデメリットにはならないと感じています。
マニュアルには、日本語でも8ページ分の説明が書かれているため、完全ワイヤレスイヤホンを初めて使うという方でも安心です。
装着感は密着するように耳にフィットし、運動にも十分耐えられて快適

1MORE EVOは、スペックがとても高い完全ワイヤレスイヤホンですが、コンパクトな筐体で耳に十分余裕があり、圧迫されて耳が痛いなどは全くありません。
また、本体表面がセラミックで作られているため、光沢があってかっこいい見た目になっています。

装着したところを前からみるとこのように耳から外側に大きくはみ出しておらず、自然な見た目となっています。
ノズルは短めのため、耳の浅い位置でフィットするものの、耳から外れてしまうということもなく運動時でも十分使用できる装着感となっています。
アプリでのカスタマイズ性は必要十分な機能が揃っていて独自機能も搭載している

1MORE EVOは、1MORE MUSICアプリで様々なカスタマイズを行うことができます。
1MORE MUSICアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体、ケースのバッテリー残量の確認
- ノイキャン / 外音取り込み / ANCオフのモード切り替え
- ノイキャンの強さ設定(4段階)
- 外音取り込みの強さ設定(2段階)
- オーディオモード(ノーマル / オーディオ / ビデオの切り替え)
- SOUND ID設定
- イヤホンタッチ操作のカスタマイズ
- Bluetooth接続設定(音質優先/接続安定性優先から選択)
- イヤホンを外したときの自動再生 / 一時停止のON/OFF
- 環境音の再生
- クイックガイドの閲覧
- スマートバーンイン(エージング機能)
- マルチポイント接続のON/OFF(ベータ版)
- ペアリング中のポップアップウインドウのON/OFF(ベータ版)
このようにハイエンドモデルにも負けないカスタマイズを行うことができます。
他のメーカーにはあまりない機能としましてはスマートバーンインとよばれるエージング機能が搭載されています。
エージングには賛否があるものの、自動でエージング時刻を計算し、途中で一旦終了してもその時間を記憶してくれるため、とても便利です。
また、ベータ版にはなりますが、マルチポイント接続設定など今後のアップデートにも期待できます。
音質は解像感がとても高くいわゆるドンシャリ系で多くの方に好まれる

1MORE EVOの音質は、ハイブリッドドライバーを搭載していることもあってとても解像感が高く、いわゆるドンシャリ系と呼ばれる低音域と高音域が強調されています。
多くの方が良い音だと感じられる音質をしていてロックやJpopを始め、様々な楽曲に合うため、とても快適です。
また、アンケートのようにAとBのどちらの音源が好きか、何度も選択することでパーソナライズされたプリセットを作成できるSound IDと呼ばれる機能が搭載されています。
管理人の場合、デフォルトよりもダイナミックなプリセットに作り替えてくれたため、よりメリハリが出てテンションを上げたい場合などに活躍してくれます。
操作感は若干タイムラグを感じ、全ての操作をイヤホン本体で行うことができない

1MORE EVOの操作は、イヤホン本体全面に搭載されているタッチセンサーで行います。
1MORE EVOのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右または左を2回タップ |
曲送り | 右を3回タップ |
曲戻し | 左を3回タップ |
モード切替え | 右または左を長押し (ノイキャン、外音取り込み、オフが順に切り替わります) |
ノイキャン切替え | 左を3回タップ |
電話を受ける/切る | 右もしくは左を2回タップ |
音声アシスタント起動 | 非通話時に右もしくは左を3回タップ |
このようにイヤホン本体では、必要なすべての操作(再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量の上げ/下げ、モード切り替え)を行うことができません。(デフォルトでは音量の上げ/下げ)
タッチセンサーは大きく感度が良いため、操作ミスはありませんが、操作時のレスポンスに若干タイムラグがあります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)はかなり強力で音楽に没入できる

1MORE EVOには、とても強力なアクティブノイズキャンセリングが搭載されており、周囲の騒音をしっかりと軽減してくれます。
音楽を聴きながら(音量50%程度)ノイキャンをオンにした時の具体的な騒音の聞こえ方はこのような感じです。
- 自宅内の家電製品の音:全く聞こえない
- 商店街などの雑踏の音:全く聞こえない
- 電車内でのアナウンス:アナウンスが流れているのは分かるが何を言っているか分からない
- 電車の走行音:走行音の甲高い音のみ聞こえる
このようにノイキャンの強さはとても強く、SONYのフラッグシップモデルであり、ノイキャン最強のWF-1000XM4に匹敵するほど強力です。
また、ノイキャンのモードは4種類ありますが、一番強力なディープの他にマイルド、風切り音軽減、スマートがあります。
この中でも風切り音低減は優秀で風が強い日などではわずらわしい風の音をしっかりと軽減してくれるため、音楽に没入させてくれます。
外音取り込み(パススルー)は会話も十分可能だが音楽を聴きながらだと若干心許ない

1MORE EVOの外音取り込み(パススルー)は周囲のすべての音を取り込む環境パスと人の話し声を重点的に取り込むボーカルエンハンスの2種類があります。
どちらも優秀で会話も十分可能ですが、音楽を聴きながらの場合、話し相手の声が小さめの方だと若干心許ないものとなっています。
そのため、間違いなく相手の声を聞き取りたい場合は外音取り込みをONにした上で音楽を一時停止にすることをおすすめします。
通話品質は音がかなり大きく拾われるため、普通に話す程度がちょうど良い
1MORE EVOのzoomでの通話音声を録音したものがこちらです。
1MORE EVOのマイクは小さな音でもしっかり拾ってくれ、通話相手に音を届けてくれます。
しかし、音がかなり大きく拾われるため、周囲の小さな音が拾われてしまったり、少し大きめな声で喋ると相手に届く音が大きくなって割れているように聞こえてしまいます。
そのため、静かな場所で声のボリュームを落として話すことでビジネスなどの重要な会話なども快適に行うことができます。
1MORE EVOの気になったところ
片耳で使用した際、モノラル再生にならない
1MORE EVOは、片耳のイヤホンのみ(左右どちらでも)でも使用することは可能です。
しかし、管理人のスマホ(Xiaomi Mi 11 Lite 5G)と接続して片耳のみで使用した場合、モノラル再生にならず、ステレオ再生のままとなりました。
片耳のみを装着して散歩をするなどといった使い方をする方は注意が必要ですが、そうしない方であれば全く問題ありません。
自由なイコライザー設定はできない
1MORE EVOには、Sound IDというカスタムイコライザーを作成してくれる機能が搭載しています。
しかし、他メーカーのイヤホンにあるように自由にカスタムイコライザーを設定することは出来ない仕様となっています。
Sound IDは完成度がとても高く良い機能ですが、自分でイコライザー設定したいという方は注意が必要です。
電源オン時、ノイキャン・外音取り込みオフから始まる
1MORE EVOは、ノイキャンONのままイヤホンケースに収納して電源OFFにした後、再度電源をONにするとノイキャン・外音取り込みOFFの状態から始まってしまいます。
そのため、随時ノイキャンONで使用したいという方は電源を入れ直した後、左耳のイヤホンを長押しし、ノイキャンONに設定し直す必要があり、若干手間がかかります。
エージング(スマートバーンイン)中にアプリが落ちるなどでやり直しが必要
1MORE EVOには、スマートバーンインというエージング機能が公式アプリで提供されています。
このエージングは長時間(約48時間ほど)が必要になるため、長時間放置したままにしておきたいです。
しかし、管理人の環境ではアプリが落ちてしまったり、2時間ごとに20分間の休憩が必要になるなどやり直しが頻繁に必要でした。
そのため、48時間よりもかなりの時間がかかってしまいます。
1MORE EVOの総合評価は☆4.0
1MORE EVOは、ハイエンドモデルにも優る機能性や解像感のとても高い音質などとてもハイクオリティで2万円以下の価格帯ではとても魅力的な1台となっています。
また、高級感などもとても高く、コスパもとても高いことから総合評価は☆4.0となりました。
1MORE EVOは1万円台で最強レベルのノイキャン性能を手にしたい方におすすめ!
最後に1MORE EVOの良いところ・気になるところをまとめます。
- 高級感があってかっこいいデザイン
- 解像感が高く、多くの方に好まれる音質
- 音楽の世界に没入できる強力なノイズキャンセリング
- 運動も十分可能な装着感
- 2万円以下ながら多機能でとてもコスパが良い
- 片耳で使用した際、モノラル再生にならない
- 自由なイコライザー設定はできない
- 電源オン時、ノイキャン・外音取り込みオフから始まる
- エージング中にアプリが落ちるなどやり直しが必要
1MORE EVOは、外観や音質、装着感はもちろん優秀ですが、特にノイキャン性能はとても高いモデルに仕上がっています。
そのノイキャン性能は2万円以上するハイエンドモデルにも引けを取らない性能で音楽に没入することが可能です。
1MORE EVOは、1万円台でとにかくノイキャン性能が強いモデルが欲しいという方にはとてもおすすめのモデルに仕上がっていますのでぜひチェックしてみてください。
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでも詳細にご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
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