ハイレゾ(ハイレゾリューションオーディオ)はCD音源よりも高音質(高解像度)で音楽を楽しめる素晴らしい技術です。
CD音源のスペックであるサンプリング周波数が44.1kHz、量子化ビット数16bitよりどちらも高いことをハイレゾと呼びます。(例:サンプリング周波数96kHz、量子化ビット数24bitなど)
これまでハイレゾは有線イヤホンやヘッドホン、ワイヤレスではヘッドホンでしか楽しむことができませんでした。
しかし、2021年からは完全ワイヤレスイヤホン(TWS)でもハイレゾに正式対応したモデルが登場し、その素晴らしい音質を享受できるようになってきました。
しかし、ハイレゾ音源を楽しむには対応しているモノが必要であり、未対応のものを使ってしまうとハイレゾの恩恵を受けられなくなってしまいます。
そこで本記事では、TWSレビュワーである管理人が今一番利用されている音楽プレーヤーであるスマホとTWSを用いてハイレゾ音源を聴くために必要なモノとおすすめの製品もご紹介します。
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スマホとTWSでハイレゾを聴くために必要なモノは3つ!
スマホとTWSを用いてハイレゾ音源を聴くために必要なものはこちらの3つとなります。
- LDACもしくはaptX adaptive対応の完全ワイヤレスイヤホン
- LDACもしくはaptX adaptive対応のスマートフォン
- ハイレゾ音源対応ストリーミングサービス(サブスク)
ハードとしてはスマホとTWSですが、ハイレゾに正式対応しているコーデックであるLDAC(読み:エルダック)に対応している必要があります。
aptX adaptiveというコーデックもスペックとしてはハイレゾ音源を再生できるものの、正式なハイレゾ認証はされていないことはご認識ください。
そして、音源はハイレゾ音源に対応したストリーミングサービス(サブスク)が必要です。
ハイレゾはCD音源以上のものであるため、CDから取り込んだ音源はハイレゾにはならないことからサブスクが必須となります。
この1〜3の全てが必要であり、1つでも未対応の場合はハイレゾ音源で再生することができないため、注意してください。
ハイレゾ対応おすすめ完全ワイヤレスイヤホン
ここではハイレゾ相当の音源に対応しているおすすめの完全ワイヤレスイヤホンをご紹介します。
Technics EAH-AZ80


パナソニックが展開するHi-Fiオーディオ製品ブランドであるTechnics(テクニクス)は、2023年6月にフラッグシップモデルの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)であるEAH-AZ80を発売しました。
満を持して発売されたEAH-AZ80は、さらに隙のないイヤホンに仕上がっており、2023年のNo.1候補筆頭と断言できます。
Technicsのロゴがある上部は金属感があり、ひんやりしていて高級感を感じます。
サイズは一般的でカバンの小さなスペースやパンツのポケットにも十分収めることが可能です。


Technics EAH-AZ80はテクニクスらしく高音域・中音域のキレや解像感があり、それでいて低音域のパンチもある迫力満載の音質となっています。
若干低音寄りという印象は受けるものの、高音域や中音域の繊細さが素晴らしく低音に負けていないしっかりと細かい音まで聞き取ることができます。
また、音場の広さもあって空間表現が素晴らしく、音の重なりや立体感もしっかりと再現されていてまるでライブやコンサート会場にいるかのように感じさせてくれます。
ノイズキャンセリングは、メーカー公式では業界最高クラスと謳われていますが、それは嘘ではないと言えるほど強力な性能となっています。
具体的に言いますと電車に乗っていた場合、走行音はほぼ気にならないくらいまでしっかり低減してくれます。


Technics EAH-AZ80の装着感はイヤホンのサイズが大きめな割りに十分良く耳を圧迫することもなく、長時間装着していてもストレスにはなりません。
また、分厚めではあるものの、装着したところを前方から見ても違和感はありません。
Technics EAH-AZ80は、音質、デザイン性、機能性などどれもレベルが高く、2023年を代表する完全ワイヤレスイヤホンであることは間違いなく、自信を持っておすすめできます。
関連記事 Technics EAH-AZ80を自腹で購入して本音レビュー!待ちに待ったフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンの実力は?
SONY WF-1000XM4
SONY WF-1000XM4は、2021年6月に発売されたSONYのフラッグシップモデルで音質はもちろん、ノイキャンや外音取り込みの性能や操作性など全機能がほぼ完璧の素晴らしいイヤホンです。
特にノイキャンはとても優秀で、人混みでの騒音や家電製品の音は全てカットしてくれますし、電車に乗っている時も線路の連結部を走行している音が少し聞こえる程度まで軽減してくれます。
また、LDACに対応しているため、ハイレゾ音源が再生可能であり、解像感のとても高い音質の良さも合わさるとどんなシーンでも音楽の世界に没入させてくれることができます。
イヤホン本体の形状は他のイヤホンにはない形でタッチセンサーがとても大きく、金属の風切り音軽減にも用いられるマイクがとても特徴的です。
操作性はタッチセンサーが大きいことに加え、感度が高くレスポンスもとても早いのでタッチセンサー式とは思えない快適な操作性を実現しています。
WF-1000XM4が唯一欠点になりえるとしたらサイズが大きめであるが故の装着感です。
耳全体に覆い被さるようになり、耳が小さすぎる方だと違和感になるかもしれませんが、しっかりと装着されるため、日常生活を送る上で外れてしまうという心配はありません。
SONY WF-1000XM4は、価格は27,555円ととても高価ですが、音質・機能性・デザインなどほぼ完璧でイヤホン選びで失敗したくないという方にはもってこいのイヤホンとなっています。
関連記事 【SONY WF-1000XM4レビュー】2021年最高イヤホンが爆誕!全てにおいて進化したSONYのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンをレビュー!!
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3
SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3(MTW3)は、ゼンハイザーのフラッグシップモデルでaptX adaptiveに対応しています。
2基のプロセッサを搭載するなどフラグシップモデルならではのスペックで2022年No.1候補筆頭のイヤホンに仕上がっています。
音質はもちろん、その他の機能も素晴らしく毎日の通勤や通学を始めとした音楽生活を豊かにしてくれます。
音質は、特に中音域の抜け感が素晴らしくボーカルの声が直接脳内に響いてくるようでとても快適です。
また、解像感も高く、高音域の綺麗さも素晴らしいため、高音域・中音域を特に重視したい方にはとてもおすすめな音質になっています。
音場の広さはそこまで広く感じないものの、頭の周りでふわっと音が広がるようでそれも気持ちが良いです。
SENNHEISER MTW3はタッチセンサーが大きく、感度やレスポンスも良いため、操作ミスもなく快適に操作することが可能です。
また、表の通り、必要な操作(再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量の上げ/下げ、ノイキャンや外音取り込みの切り替え)をイヤホン本体の操作で行うことができることも良いポイントです。
ただ、タッチセンサーが大きいことによってイヤホンを装着したまま位置を微調整するときなどに誤タッチしてしまうこともあるため、注意は必要です。
SENNHEISER MTW3は、フラッグシップモデルの中ではかなりコンパクトですので装着したところを見ても耳にかなり余裕があり、耳を圧迫していないことが分かります。
アダプターが小さいようにも見えますので耳への引っかかりが少ないと感じる場合は交換することで改善できます。
ノズルが長いため、耳の奥の方でフィットして安定感があり、テレワークなどで長時間使用していても痛いということはなくとても快適です。
真っ黒な筐体がかっこよく、目立ちすぎないため、どんなファッションでも邪魔にならないという点はとても良いです。
ゼンハイザーならではの音質と高性能な機能性を体感したい方にはとてもおすすめのイヤホンとなっています。
関連記事 SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3は最高なイヤホンの1つ!2022年最強にふさわしい完全ワイヤレスイヤホンを徹底レビュー!
AVIOT TE-BD21j-ltdpnk
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、日本のオーディオメーカー「AVIOT」の2021年版フラッグシップモデルであるTE-BD21j-ltdをベースに凛として時雨のピエール中野さんが監修したモデルです。
TE-BD21j-ltdpnkは、ダイナミックドライバー1基、バランスドアーマーチュアドライバー2基、そしてQualcomm Snapdragon Sound搭載によるハイレゾ対応で音質特化のイヤホンです。
その音質は、高音域〜低音域までの解像感が抜群でギターやベースの弦の響きやシンバルなどの音の余韻もしっかり楽しめます。
更に臨場感も素晴らしく、まるであなたの周りで実際にライブが行われているような感覚になり、音楽に没入できます。
このピヤホン5は低音を重視したということでドラムとベースといった低音域の音の重なりもはっきりと表現されていてただ単に低音が強いだけでなく、低音の質にもこだわる方にもおすすめです。
2021年発売の完全ワイヤレスイヤホンで最も音質が良いモデルの1つと言って過言ではありません。

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのイヤホン本体での操作はロゴ部分の窪みのタッチセンサーにより、行います。
他のイヤホンに比べるとタッチセンサーが小さめとなっていますので窪みを頼りに操作を行う必要があります。

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、厚みはあるものの、イヤホン正面から見るとサイズは小さいので耳には余裕があり、綺麗に収まります。
ノズルは短めですので耳の浅い位置で装着されますが、付属しているフォームタイプのイヤーピースがしっかりと耳にフィットし、運動のように激しく動いても外れてしまうことはありません。
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ハイレゾ対応おすすめスマホ
Xiaomi Mi 11 Lite 5G
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは、4万円台と安価ながらLDACにもaptX adaptiveにも対応しているAndroid搭載のスマートフォンです。
モデル名に5Gと名が付いている通り、5G通信にも対応しているため、5Gの電波が入る場所では高速通信をすることも可能です。
また、メモリ6G/指紋認証/おサイフケータイ対応など必要な機能も充実しているコスパに優れたモデルとなっています。
SONY Xperia 5 III
SONY Xperia 5 IIIもLDACにもaptX adaptiveにも対応しているAndroid搭載のスマートフォンです。
LDACは、元々SONYが開発したコーデックということもあり、SONYのスマホとの相性はバツグンです。
10万円を超える高価なスマホですが、Xperiaシリーズの中では比較的安価に購入可能です。
比較的安価とはいえ、メモリ8G/デュアルSIM対応/おサイフケータイ/120Hz駆動ディスプレイなど機能満載です。
また、ミラーレス一眼レフカメラで培った技術を搭載したカメラ機能では、被写体の瞳を検出し、正確にピンとを合わせる瞳AFなどのカメラ性能も素晴らしいです。
ハイエンドなスマホが欲しい方には持ってこいのスマホとなっています。
ハイレゾ音源対応サブスク
音楽ストリーミングサービス(サブスク)には、SpotifyやYouTube Musicなど様々なサービスがありますが、ハイレゾ音源に対応している必要があります。
Amazon Music UNLIMITED
Amazon Music Unlimitedは、Amazonがサービスしているサブスクリプションサービスで9,000万曲以上がCD品質で聴き放題となっており、ハイレゾ音源も数多く配信されています。
画像左のようにULTRA HDという表示される楽曲がハイレゾ音源、画像右のようにHDと表示されるものはCD音質の楽曲となっています。
また、ハイレゾ音源だけでなく、空間オーディオにも対応しています。
空間オーディオは、まるでコンサートホールの真ん中に立っているような前後左右、そして奥行きも伴って様々な場所から音が鳴っていると感じられるリッチな音楽体験をすることができます。
価格は月額980円ですが、Amazonプライム会員は月額880円とお得に加入することができます。
また、初回登録の方は30日間無料でお試しいただくことが可能ですのでぜひ1度登録してみてください。
ワイヤレスで手軽にハイレゾで普段の音楽体験をリッチにしていきましょう!
現在では、高級な専用音楽プレーヤーを使わずとも、スマホと完全ワイヤレスイヤホンで気軽にハイレゾ音源を聴くことができるようになりました。
高音質で音楽を楽しむことで憂鬱な毎日の通勤や通学時間をより有意義なものにすることも可能です。
しかし、このためには、対応機器やアプリをしっかりと選ぶ必要がありますのでぜひ今回の記事を参考にしてください。
本サイトでは、様々な完全ワイヤレスイヤホンをレビューしていますのでぜひ他の記事も参考にしています。
また、本サイト管理人は、YouTubeでも完全ワイヤレスイヤホンのレビューや比較動画をアップしていますのでぜひご覧ください。
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