AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、日本のオーディオメーカー「AVIOT」の2021年版フラッグシップモデルであるTE-BD21j-ltdをベースに凛として時雨のピエール中野さんが監修したモデルです。
TE-BD21j-ltdpnkは、ダイナミックドライバー1基、バランスドアーマーチュアドライバー2基、そしてQualcomm Snapdragon Sound搭載によるハイレゾ対応で音質特化のイヤホンです。
2021年発売の完全ワイヤレスイヤホンで最も音質が良いモデルの1つと言って過言ではありません。
本記事では、2021年に35個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた経験を元に音質バツグンのAVIOT TE-BD21j-ltdpnkを徹底レビューします。
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでも詳細にご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
関連記事 AVIOT TE-BD21j-ltdとTE-BD-21j-ltdpnk(ピヤホン5)の違いは?両方使って分かった機能や音質を徹底比較!
タップできる目次
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのスペック・価格
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 未対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応(モノラル再生) |
マルチポイント接続 | 対応(2台) |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX adaptive |
ドライバー | 2BA x 1DD(8mm)のハイブリッド構成 |
充電時間 | 約1.5時間 |
バッテリー持続時間 | SBC・AAC再生時:最大9.5時間(イヤホンケース併用:最大57時間) aptX・aptX adaptive再生時:最大7.6時間(イヤホンケース併用:最大45.6時間) |
サイズ | イヤホンケース:縦36.3 x 横71.8 x 厚み28.1mm イヤホン本体:横18.0 x 縦14.7 x 厚み19.2 x ノズル7.3 mm |
カラー | ダークブロンズ |
重量 | ケース+イヤホン:約83.4g、イヤホン両耳:約11.5g |
イヤホン防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 12ヶ月(製品登録で+3ヶ月無料延長) |
その他 | Snapdragon Sound対応 専用アプリによるファームウェアアップデート、イコライザー設定、 タッチ操作のカスタマイズ、ボイスガイダンスの変更などに対応 |
価格(Amazon/税込み) | 24,255円(2021年12月現在) |
定価(税込み) | 26,950円 |
発売月 | 2021年11月 |
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、ノイキャンは未搭載となっているものの、合計3つのドライバーを搭載しているなどハードウェア面でも充実しています。
また、複数台同時接続が可能なマルチポイント接続に対応しており、リモートワーク時代の需要にも応えられるスペックを誇っています。
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkレビュー
外観はケース・イヤホン本体ともにとても高級感があり素晴らしい

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのイヤホンケースは横長で素材はジュラルミンとなっているため、質感がひんやりしていて高級感もあります。
厚みはそんなに無いものの、イヤホン本体込みの重量が約83.4gと重ためのため、ポケットではなく、バッグに入れて持ち運ぶことがおすすめです。

イヤホンケース前面にはAVIOTのロゴがシンプルに印字されています。
ケースの上部と下部の間のゴールドのラインが高級感を出していてかっこいいです。

イヤホンケース側面にはバッテリー残量を表示するインジケーターと充電用のUSB-Cポートが搭載されています。

イヤホンケース背面にはリセットボタンが搭載されており、うまく動作しなくなってしまったときはこちらからリセットを行います。

TE-BD21j-ltdpnkはスライド式のケースとなっているため、片手でも簡単に開けることが可能です。

イヤホン本体は卵型のようになっていて可愛らしくもあり、高級感もあります。
ピヤホン5は特別モデルのため、イヤホン本体表面のロゴが左右で変えてあり、右耳にはAVIOTのロゴ、左耳にはピエール中野さんのキャラクターのロゴが刻印されています。

イヤホン本体を横から見るとデザインや光沢感、ゴールドのラインがとてもおしゃれです。
ただ、ノズルを除いた厚みが約19.2mmとかなり分厚くなっていることが分かります。
最初からコンプライのようなフォームタイプのイヤーピースが付属していることがとても良いポイントです。

イヤーピースを外してみるとノズル先端の形状は若干縦長になっていますが、サードパーティ製のイヤーピースでも少し指で押さえれば装着可能な程度になっています。
付属品はイヤーピース、ポーチ、USB-Cケーブル、ストラップ、マニュアルが同梱

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkには、ウレタンフォームタイプ・シリコンタイプのイヤーピース(S / M / L)、USB-A to USB-Cケーブル、限定ポーチ、ストラップ、マニュアルが付属しています。
特にイヤーピースはフォームタイプのものが入っているため、フィット感や遮音性に優れていて低音のアタック感が向上します。
また、マニュアルはしっかりと日本語で書かれているため、初めて完全ワイヤレスイヤホンを使用する方でも簡単に使用できます。

付属しているストラップはイヤホン本体に装着することでセミワイヤレスイヤホンのようにイヤホンを外した際に首にかけることや不意に外れてしまっても紛失するリスクが少なくなります。
装着感は耳にしっかりフィットし、遮音性は高めで運動時でも十分装着可能

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、厚みはあるものの、イヤホン正面から見るとサイズは小さいので耳には余裕があり、綺麗に収まります。
ノズルは短めですので耳の浅い位置で装着されますが、付属しているフォームタイプのイヤーピースがしっかりと耳にフィットし、運動のように激しく動いても外れてしまうことはありません。

TE-BD21j-ltdpnkを装着し、前から見ると耳からかなりはみ出ていて街中ですれ違うときなどもかなり目立ちます。
この見た目は色合い的にカルパスが耳に刺さっているかのようだと思いました(笑)
先ほどご紹介した通り、運動時でも外れてしまうようなことはないものの、耳から出ている部分が不意に手が当たってしまうこともあるため、結果的にあまり運動には向いていないと言えます。
アプリでのカスタマイズ性はイコライザー設定は優秀だが、できることは少なめ

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、AVIOT SOUND XXX、AVIOT Updater、PNK CHANGERの3つのアプリでカスタマイズを行うことができます。
TE-BD21j-ltdpnk対応のアプリでできること
- ソフトウェアアップデート(Updaterアプリ)
- 外音取り込み時の動作(音量)設定(SOUND XXXアプリ)
- イコライザー設定(SOUND XXXアプリ)
- イヤホンボタン操作設定の割り当て変更(SOUND XXXアプリ)
- GPSを用いたイヤホン探索機能(SOUND XXXアプリ)
- 端末の音量操作(SOUND XXXアプリ)
- 言語設定(2021年12月現在は日本語のみ)(SOUND XXXアプリ)
- イヤホン本体の充電残量確認(SOUND XXXアプリ)
- ボイスガイダンスの変更(PNK CHANGER)
カスタマイズできることは少なめですが、必要な設定はしっかりと行うことができます。

ピヤホン5では、通常モデルと違い、PNKCHANGERアプリで設定することでボイスガイダンスをアニメPSYCHO-PASSの常守朱(cv.花澤香菜)、ドミネーター(cv.日髙のり子)に変更可能です。
PSYCHO-PASSがお好きな方はもちろん、そうでは無い方でも癒されるボイスガイダンスを聴くことができます。
音質は低音の迫力、中高音域の解像感が素晴らしく最高の音質
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、2基のバランスドアーマーチュアドライバーと1基のダイナミックドライバー(8mm)が搭載されています。
また、Snapdragon Soundに対応しているため、ハイレゾ相当の音源もしっかり再生することが可能です。
これにより、高音域〜低音域までの解像感が抜群でギターやベースの弦の響きやシンバルなどの音の余韻もしっかり楽しめます。
更に臨場感も素晴らしく、まるであなたの周りで実際にライブが行われているような感覚になり、音楽に没入できます。
このピヤホン5は低音を重視したということでドラムとベースといった低音域の音の重なりもはっきりと表現されていてただ単に低音が強いだけでなく、低音の質にもこだわる方にもおすすめです。

デフォルトの音質も素晴らしいピヤホン5ですが、AVIOT SOUND XXXアプリでは、8つのプリセットと1つのカスタムイコライザーで音質を調整することが可能です。
デフォルトのBypassというプリセットの場合、低音が強めの音質となっていますので低音は抑えめで中高音域を上げたいという場合にはSharpというプリセットやカスタムイコライザーが便利です。
このイコライザーは10バンドで細かく調整することができるため、自分で細かく調整したいという方のニーズにも応えることができます。
操作感はしっかりと操作できるものの、タッチセンサーが小さめ

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのイヤホン本体での操作はロゴ部分の窪みのタッチセンサーにより、行います。
他のイヤホンに比べるとタッチセンサーが小さめとなっていますので窪みを頼りに操作を行う必要があります。
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右または左を1回タップ |
曲送り | 右を2回タップ |
曲戻し | 右を3回タップ |
音量ダウン | 左を2回タップ |
音量アップ | 右を3回タップ |
外音取り込みON/OFF | 左を2秒間長押し |
ペアリングモード | 右を6秒間長押し |
電話を受ける | 右または左を1回タップ |
電話を切る | 右または左を1回タップ |
このように必要な操作はイヤホン本体で行うことが可能です。
操作コマンドのカスタマイズはアプリから可能ですが、左右2回タップ、3回タップのみ変更可能で1回タップや長押しコマンドの変更はできない仕様となっています。
外音取り込みはコンビニやスーパーでの会話も十分可能

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkの外音取り込みはしっかりと周囲の音を拾うことができ、コンビニやスーパーでの会話もしっかり行うことが可能です。
アプリでは、外音取り込みをオンにした際、音楽を一時停止にするか再生音量を20〜70%まで下げるか設定することができます。
そのため、このイヤホンは、音楽の再生音量を下げることなく、外音取り込みにすることはできない仕様となっています。
通話品質は通常の通話程度であれば十分可能
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのzoomでの通話音声を録音したものがこちらです。
TE-BD21j-ltdpnkの通話音声は、重要な商談などでは少し心もとないと感じますが、定例のオンライン会議や通常のオンライン授業などの通常の会話であれば十分可能な音質となっています。
AVIOT TE-BD21j-ltdpnk(ピヤホン5)の気になったところ
イヤホンが耳からかなり飛び出しているように見えてしまう

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、かなり分厚いイヤホンのため、装着すると耳からかなりはみ出ているように見え、周りから見ても結構目立ちます。
自分でこのようにはみ出ているところを見ることは鏡の前に立った時ぐらいですが、周りの目を気にする方は一度試着してみることをおすすめします。
イヤホンがケースから取り出しにくく、収納しづらい

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、イヤホンケースに割とぴったり収まっているため、取り出す際に一度中央からイヤホンの片側を持ち上げた上で取り出す必要があり、若干取り出しにくくなっています。
また、イヤホンを収納する際にもポンと置くだけだときちんと収納されない場合があり、しっかり収納され、充電が開始されているか確認する必要があります。
イヤホンケース裏のシリアルNo.などがシールで貼られている

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkのイヤホンケース裏面には、シリアルNo.等が記載されているシールが貼られています。
シールですので剥がすことができる反面、剥がしたくなくても剥がれてきてしまったり、剥がすべきか迷ってしまいますので印字されていると良かったなと感じました。
全ての機能を使うにはアプリが3つ必要となる

AVIOT TE-BD21j-ltdpnkをカスタマイズするメインのアプリはAVIOT SOUND XXXです。
しかし、全ての機能を使用するにはファームウェアのアップデートを行うAVIOT Updater、ボイスガイダンスを変更するPNK CHANGERも必要となり、合計3つのアプリを使用することになります。
現在のスマホではアプリを3つ入れたところで容量を圧迫してしまうということはほとんどありませんが、若干煩雑になっています。
AVIOT TE-BD21j-ltdpnk(ピヤホン5)の総合評価は☆4.0
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、2021年現在の完全ワイヤレスイヤホンで音質No.1のモデルと言っても過言ではありません。
その他の搭載している機能もしっかり使える性能であるため、総合評価は☆4.0となりました。
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは有線イヤホンにも負けない音質に特化したTWSが欲しい方におすすめ!!
最後にAVIOT TE-BD21j-ltdpnkの良いところ・気になるところをまとめます。
- 高音域〜低音域まで素晴らしい臨場感あふれる最高の音質
- 高級感や特別感溢れる外観・デザイン
- コンビニでの会話も可能な外音取り込み
- ビジネスでも十分使える通話音質
- 耳からイヤホンが大きくはみ出る
- イヤホンの出し入れがしづらい
- イヤホンケース裏にシールが貼られている
- アプリが多く、使い勝手がいまいち
AVIOT TE-BD21j-ltdpnkは、2BA+1DDのトリプルドライバーを搭載し、高音域〜低音域まで文句なしの2021年最高の音質を実現しています。
また、外観も特別仕様ということでかっこよく高級感が溢れていて所有欲も満たされます。
ノイキャンは必要無いからとにかく高音質のイヤホンが欲しいという方にはもってこいのイヤホンに仕上がっていますのでぜひこのイヤホンで毎日の音楽ライフを最高のものにしてください。
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