Anker soundcore Life P3は、1万円以下というとても安価ながら全部入りのコスパ最高完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
1万円以下の全部入り完全ワイヤレスイヤホンはこれまでも発売されているものの、一応機能としては搭載していてもクオリティが低いものが多いのも事実です。
しかし、このLife P3はさすがAnkerが手がけているだけあってどの機能もクオリティが高くとてもおすすめできるイヤホンに仕上がっています。
そこで本記事では、2021年に20個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた管理人がAnker soundcore Life P3を徹底レビューします。
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでもご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
Anker soundcore Life P3のスペック・価格
Anker soundcore Life P3のスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC |
ドライバーサイズ | 11mm |
充電時間 | 約3時間 10分間の充電で2時間再生可能 |
バッテリー持続時間 | ANCオン時:最大6時間 ANCオフ時:最大7時間 イヤホンケース併用で最大35時間 |
サイズ | ケース:約60.9 x 約52.9 x 約31.0mm イヤホン本体:横23.1 x 縦14.9 x 厚み18.7 x スティック26.1 mm |
カラー | ブラック、オフホワイト、ネイビー、 コーラルレッド、ライトブルー |
重量 | ケース+イヤホン:約60.2g、イヤホン両耳:約10.4g |
イヤホン防水規格 | IPX5 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 18ヶ月(Anker会員登録で24ヶ月) |
その他 | 専用アプリによるファームウェアアップデート、 イコライザー設定、ゲーミングモード(低遅延モード)などに対応 |
価格(Amazon/税込み) | ブラック:8,990円、その他:9.990円(2021年8月現在) |
定価(税込み) | ブラック:8,990円、その他:9.990円 |
発売月 | 2021年8月 |
Anker soundcore Life P3は、冒頭でもご紹介した通り、1万円以下という低価格帯ながら必要な機能は全て搭載しているモデルとなっていて死角がないことが大きなメリットとなっています。
Anker soundcore Life P3レビュー
外観はしっかりした作りで重量感がありコンパクトなのが良い
Anker soundcore Life P3は、手で握るとちょうど良い大きさでポケットにも十分入れられます。
6.44インチのOPPO Reno 3aと比べるとイヤホンケースもコンパクトであることが分かります。
イヤホンケースの裏面にはUSB-C端子があり、こちらから充電可能です。
Anker soundcore Life P3は、ワイヤレス充電にも対応しているため、ワイヤレス充電器の上に置くだけで充電可能です。
イヤホンケースを開けると左右のイヤホンの間にリセットボタンが搭載されていてイヤホンを収納したまま10秒間長押しでリセットされます。
イヤホンケースのフタの裏面にはクッションが付いていますのでイヤホンケース内でイヤホンが傷つくことがないような工夫もされています。
Life P3は、通称うどん型とも呼ばれるスティック型のイヤホンとなっています。
スティックは23.7mmほどの長さで他のスティック型のイヤホンよりも長めです。
イヤホン本体側面から見るとAirPods Proのようなデザインとなっています。
イヤーチップは大きめですので完全ワイヤレスイヤホン用のものに限らず、さまざまなイヤーチップを使うことが可能です。
イヤーチップを外すとノズル先端は通常の円型ですのでサードパーティ製のイヤーチップも装着可能です。
付属品はイヤーチップ、USB-Cケーブル、簡単な説明書が同梱されている
Anker soundcore Life P3には、イヤーチップ5サイズ(XS/S/M/L/XL)、USB-A to USB-Cケーブル、簡単なマニュアルが付属しています。
クイックスタートガイドは日本語を含む多言語とイラストでの記載がありますので初めて完全ワイヤレスを使用する方も簡単に使うことが可能です。
装着感はイヤーチップがしっかりはまり、運動中でも外れない
Anker soundcore Life P3の装着感はイヤーチップだけでなく、イヤホン全体で支えているようで軽くてしっかりとした着け心地ですので運動時でも十分耐えられます。
イヤホン本体は少し大きめなので目立ちますが、オフホワイトやライトブルーを選べばファッションの邪魔にもなりづらいです。
前から見るとスティックは耳に沿うようになります違和感も少なく、アクセサリーなども引っかかりにくいのが良いポイントです。
アプリでのカスタマイズは必要な機能がしっかり整っている
Anker soundcore Life P3は、スマホ用のSoundcoreアプリで様々なカスタマイズを行うことができます。
Anker Soundcoreアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体のバッテリー残量の確認
- ANC / 外音取り込み / オフのモード切り替え
- ANC / 外音取り込みのモード設定
- イコライザー設定(プリセット22種、カスタムイコライザー)
- タッチ操作のカスタマイズ
- ゲーミングモード(低遅延モード)設定
- 睡眠モード(ヒーリングサウンド再生機能)
- イヤーチップ装着テスト
- タッチ操作音のオン/オフ
- イヤホンを探す機能(イヤホンからのビープ音再生)
- クイックスタートガイドの閲覧
このように数多くの機能があることがLife P3の大きな強みとなっています。
他のイヤホンではイコライザーに対応していてもカスタムイコライザーはできなかったり、タッチ操作のカスタマイズが限られているといったことも多いです。
しかし、このSoundcoreアプリでは搭載されている機能はしっかりと使えてハイエンドクラスのイヤホンとほぼ同等のカスタマイズができることが大きなメリットです。
音質は低音がとにかく前に出るため、苦手な方はおすすめしない
Anker soundcore Life P3の音質は、とても低音の強いドンシャリ傾向の音となっています。
とにかく低音が強いため、低音が強い音質が好きという方やテンションを上げたいときなどにもおすすめのイヤホンです。
Soundcoreアプリにはプリセットの22種類から選ぶことができますが、アコースティックというプリセットでも低音が強めとなっています。
バランスが良い音を好む方はカスタムイコライザーで調整いただくかプリセットのトレブルブースターがおすすめです。
操作感は十分良く、誤操作はない
Anker soundcore Life P3の操作は、イヤホン本体表面のsoundcoreのロゴ辺りのタッチセンサーで行います。
センサーサイズがうまく調整されているようで誤ってセンサーにタッチしてしまって動作するということはありませんでした。
Anker soundcore Life P3のデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を2回タップ |
曲送り | 左を2回タップ |
音量を上げる | 右を1回タップ (アプリでシングルタップを有効にする必要があります) |
音量を下げる | 左を1回タップ (アプリでシングルタップを有効にする必要があります) |
モード切替え | 右または左を2秒間長押し (ANC→OFF→ANCの順に切り替わります) |
電話をかける | 右または左を2回タップ |
電話を受ける/切る | 右または左を2秒間長押し |
Life P3の操作コマンドはアプリでカスタマイズすることが可能です。
シングルタップ/ダブルタップ/長押し時をそれぞれ個別にカスタマイズすることができますのでイヤホン本体で必要な操作を全て行うことができるのが良いポイントです。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果は実感できるがぼちぼちの性能
Anker soundcore Life P3のアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、ウルトラノイズキャンセリングと呼ばれ、環境に合わせたANCを3パターンから選ぶことができます。
ANCの性能は、十分効果を体感できるものの、完全に静寂が訪れるというレベルのものではありませんでした。
もう少し具体的に言いますと屋外の雑踏の騒音であれば十分カットできるものの、電車のアナウンスや走行音ほどの騒音だと少し気になると感じました。
外音取り込みは会話も可能だが、音楽を聴きながらだと心許ない
Anker soundcore Life P3の外音取り込みもアプリで2つのモードから選ぶことが可能です。
どちらも十分外音を取り込むことができ、電車のアナウンスなどはしっかりと聴くことができます。
ただ、コンビニやスーパーでの会話は音楽を再生したままだと少し心許ないため、会話の際は外音取り込みにした上で音楽を一時停止することをおすすめします。
通話品質は、十分良くビジネスでの会話も可能
Anker soundcore Life P3の通話音声をzoomで録音したものがこちらです。
LIfe P3は、かなり長いスティックを搭載していることもあり、通話品質はとてもクリアで快適です。
ビジネスシーンでの大事な会議でも安心して会話をすることが可能です。
Anker soundcore Life P3の気になったところ
良くも悪くも低音に頼った音質となっている
Anker soundcore Life P3は、先ほどもご紹介した通り、とにかく低音の強さが際立つ音質となっています。
22種類あるプリセットではどれも低音が強くなっています。
そのため、低音が強く、前に出ている音質がお好みでない方には合わないと感じました。
もし、バランスが良く、機能が多いイヤホンをお探しの方には少し高くはなってしまいますが、Jabra Elite 75tが完成度が高くておすすめです。
Warning: Undefined variable $attention_design in /home/c2368858/public_html/a-better-life.net/wp-content/plugins/yyi-rinker/template/template-default.php on line 8
イヤーチップ装着テストの精度が低い?
Soundcoreアプリにはイヤーチップのサイズが合っているか確認できる機能が搭載されています。
この機能はJabra Elite 85tなどにもあるのですが、そちらと比べるとイヤーチップが少し合っていないと感じていてもアプリでは「最適」という表示になってしまいます。(Jabraは本当に合っていないとなかなか合格できません)
そのため、このイヤーチップ装着テストはあくまで参考程度にしておいてほうがよいかもしれません。
人混みだとまれに接続が切れる
Anker soundcore Life P3を装着し、平日の昼間の池袋駅(東京都)周辺を30分ほど歩いていたところ2回ほど接続が切れてしまいました。
1回の切断は1〜2秒程度ですので大きなストレスとはなりませんでしたが、スマホの相性や人混みの中では稀に接続が切れることがあることを把握しておくと良いです。
高品質コーデックのaptXには対応していない
Anker soundcore Life P3が対応しているオーディオコーデックはSBCとAACとなっており、高音質コーデックであるaptXには対応していません。
しかし、最近の完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデルでもaptXに対応していないものも多く、Anker soundcore Life P3が特別劣っているというわけではありません。
Apple AirPods Pro、Bose QuietComfort Earbuds、Jabra Elite 85t、JBL Club Pro+ TWSなど
また、aptXはイヤホン側だけでなく、音楽などの送信側(スマホやPCなど)も対応している必要がありますが、最新のiPhone 12でもaptXは未対応ですのでiPhone用としては全く問題ありません。
Anker soundcore Life P3の総合評価は☆4.5
Anker soundcore Life P3は、1万円未満でアクティブノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み、ワイヤレス充電、アプリでのカスタマイズも可能と機能豊富なイヤホンです。
更にそれぞれの機能のクオリティも高く、コスパ最高のイヤホンということで総合評価は☆4.5となりました。
Anker soundcore Life P3は1万円以下とは思えないクオリティが素晴らしいコスパ最高イヤホン!!
最後にAnker soundcore Life P3の良いところ・気になるところをまとめます。
- コンパクトでしっかりした作りの筐体
- 音質はとにかく低音の迫力がすごい
- ハイエンドモデルに負けないカスタマイズ性
- 十分使えるANC・外音取り込み
- ビジネスでも使える通話品質
- 低音が強すぎて苦手な人もいるかもしれない
- イヤーチップ装着テストの精度が低い
- 人混みで稀に接続が途切れる
- 高品質コーデックのaptXに対応していない
Anker soundcore Life P3は、1万円以下という完全ワイヤレスイヤホンにしては安価なクラスですが機能満載で完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンです。
他にも完成度の高い完全ワイヤレスイヤホンはありますが、それらはハイエンドクラスのイヤホンで値段も高くなっており、1万円以下でこの完成度のイヤホンはなかなかありません。
そのため、ハイエンドクラスのイヤホンには手が出せないという方には完全ワイヤレスイヤホンの様々な機能を体感できる素晴らしいイヤホンとなっています。
1万円以下で全部入りのイヤホンならAnker soundcore Life P3は1番おすすめできますのでぜひチェックしてみてください。
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでもご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
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