SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、2021年6月に発売されたCX True Wirelessにアクティブノイズキャンセリングや外音取り込み機能が搭載された全部入り完全ワイヤレスイヤホンです。
CX Plus True Wirelessは、ゼンハイザーらしい素晴らしい音質と通話品質、ハイクオリティのANC/外音取り込みとほぼ死角のないモデルとなっていてとてもおすすめできます。
この完成度の高さから本サイトで独自に作成した2万円以上のものも含む2021年完全ワイヤレスイヤホン総合ランキングでも第4位にランクインするほどのクオリティとなっています。
そこで本記事では、2021年に35個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた管理人がこの完成度の高いSENNHEISER CX Plus True Wirelessを徹底レビューします。
本サイトでは、ゼンハイザーのフラッグシップモデルであるMOMENTUM True Wirelessのレビューも行っています。
関連記事 SENNHEISER MOMENTUM True Wireless 3は最高なイヤホンの1つ!2022年最強にふさわしい完全ワイヤレスイヤホンを徹底レビュー!
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SENNHEISER CX Plus True Wirelessのスペック・価格
SENNHEISER CX Plus True Wirelessのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応(モノラル再生) |
マルチポイント接続 | 未対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC / aptX / aptX adaptive |
ドライバーサイズ | 7mm |
充電時間 | 約1.5時間 15分間の充電で1時間再生可能 |
バッテリー持続時間 | イヤホン本体:最大8時間 イヤホンケース併用で最大24時間 |
サイズ | ケース:約58.3 x 約42.2 x 約33.6mm イヤホン本体:横21.2 x 縦18.0 x 厚み16.4 mm |
カラー | ブラック、ホワイト |
重量 | ケース+イヤホン:約46.9g、イヤホン両耳:約11.8g |
イヤホン防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 24ヶ月 |
その他 | 専用アプリによるファームウェアアップデート、 イコライザー設定、タッチ操作のカスタマイズなどに対応 脱着センサーによる音楽の自動再生・一時停止 |
価格(Amazon/税込み) | 17,627円(2022年5月現在) |
定価(税込み) | 21,780円 |
発売月 | 2021年9月 |
SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、ハイレゾ相当の音源が再生できるaptX adaptiveにも対応しており、スマホ側も対応していることで高音質で音楽を楽しめます。
また、一般的な完全ワイヤレスイヤホンの保証期間は1年間ですが、CX Plus True Wirelessの保証期間は2年間と長期間であることもとても大きなメリットです。
SENNHEISER CX Plus True Wirelessレビュー
外観はコンパクトだがCX True Wireless/CX 400BTとほぼ同じ

SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、CXという名前の通り、これまで発売されていてCX True WirelessやCX 400BTとほぼ同じ外観・サイズとなっています。
質感はさらさらしていてプラスチック感があります。

イヤホンケース裏面にはUSB-C端子があり、こちらから充電することになります。

イヤホンケースを開けるとこのようにイヤホンが収納されています。
イヤホンケースのフタのマグネットは強く振っても開いてしまうことはありませんが、イヤホン本体は強く振ると外れてしまうので注意が必要です。

イヤホン本体は正面から見ると角が丸くなった長方形となっていてゼンハイザーのロゴがとてもかっこいいです。

イヤホン本体は横から見るとかなり分厚い(約16.4mm)ことが分かります。
ノズルは短めに見えますが、13.3mmほどあり、かなり長めとなっています。

イヤホンセンサーにはインジケータ、脱着センサーが搭載されています。
また、ノズル先端の形は円形となっており、サードパーティ製のイヤーピースに付け替えることも可能です。
付属品はイヤーピース x 4、USB-Cケーブル、マニュアル類が同梱

SENNHEISER CX Plus True Wirelessには、イヤーピース4サイズ(XS/S/M/L)、USB-A to USB-Cケーブル、安全上の注意、クイックスタートガイドが付属しています。
イヤーピースは一般的な3サイズよりも多い4サイズ付属していますので様々な方に合うイヤーピースが見つかります。
クイックスタートガイドは、日本語でも記載があるものの、多国籍言語で書かれていて少し読みにくいです。
そのため、マニュアルはゼンハイザーの公式webサイトには日本語でしっかり書かれたオンラインマニュアルが掲載されていますのでこちらがおすすめです。
装着感は十分良く、カナル型ながら軽めで運動にも耐えられる

SENNHEISER CX Plus True Wirelessの装着感は、耳にスッと入り込みフィットしてかなり快適です。
耳の奥で自然にフィットするため、長時間使用していても耳が痛くなることはありませんでした。

CX Plus True Wirelessを装着し、前から見るとこのように結構はみ出ているように見えますが、デザインがシンプルですので自然に見えます。
これだけはみ出ていてもしっかりと装着されているため、頭を大きく振るなどしても外れることなく運動も十分可能です。
アプリでのカスタマイズは必要な機能が十分揃っていて操作も分かりやすい

SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、スマホ用アプリのSmart Controlで様々なカスタマイズを行うことができます。
SENNHEISER Smart Controlアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体のバッテリー残量の確認
- トランスペアレント ヒアリング(外音取り込み)設定
- イコライザー設定(プリセット3種、カスタムイコライザー)
- アクティブノイズキャンセレーション(ANC)のON / OFF
- スマートポーズ(イヤホンを外した際に音楽を一時停止にするか)
- 自動着信のON / OFF
- 自動電源OFF時間の設定
- 側音設定
- イヤホン操作のカスタマイズ
- イヤホン操作時の操作音設定
- 再生しているコーデックの確認
このようにCX Plus True Wirelessは必要なカスタマイズ性能を多く揃えています。
ノイキャンや外音取り込みの強弱の設定などはできませんが、ハイエンドクラスのイヤホンとほぼ同等のカスタマイズを行うことができるのが大きなメリットです。
音質は解像感が高く、音場の広さが素晴らしいゼンハイザーサウンド
SENNHEISER CX Plus True Wirelessの音質は、ゼンハイザーらしい解像感がとても高く、更に音場の広がりをとても感じられる最高の音質をしています。
このCX Plus True Wirelessは、発売以来売れ続けている上位モデルのMOMENTUM True Wireless 2と同等のドライバーが搭載されていることからも音質には絶対的な信頼がおけます。

ただ、デフォルトの音質はかなり薄味で少し物足りないと感じると思いますのでイコライザーで調整することをおすすめです。(管理人は上の画像のように設定)

最初のカスタムイコライザーが難しいという方にはこのように1つの点を直感的に動かすだけで音質を変えられる機能やプリセットも3種類用意されていますのでぜひチャレンジしてみてください。

操作感はタッチセンサーの感度も十分で複数タッチも音が鳴るのでやりやすい

SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、イヤホン前面のタッチセンサーにて操作をおこないます。
タッチセンサーが大きいので誤タッチが起きにくく、複数タップする際に操作音がタイムラグなく鳴ってくれるので快適に操作することができます。
SENNHEISER CX Plus True Wirelessのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を1回タップ |
曲送り | 右を2回タップ |
曲戻し | 左を2回タップ |
音量を上げる | 右を長押し |
音量を下げる | 左を長押し |
外音取り込みON/OFF | 左を1回タップ |
ノイキャンON/OFF | 左を3回タップ |
音声アシスタント | 右を3回タップ |
電話を受ける/切る | 右または左を1回タップ |
着信拒否 | 右または左を2回タップ |
このようにイヤホン本体で必要な操作を全て行うことができるのがとても良いポイントです。

操作コマンドのカスタマイズは、左右それぞれ1〜3回タップ、長押しの合計8つのコマンドを自由に設定できるのであなたの理想の設定が可能です。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)はとても強力で音楽に没頭できる

SENNHEISER CX Plus True Wirelessのアクティブノイズキャンセリング(ANC)は、とても強力で音楽に没入できます。
具体的には商店街の雑踏の騒音はほぼ聞こえない程度、電車やバス乗車時はアナウンスはそれなりに聞こえるものの、走行音は音楽をかけていれば十分聞こえない程度まで軽減してくれます。
ノイキャン性能トップとも言われる3万円以上のハイエンドモデルであるSONY WF-1000XM4と同等とまではいきませんが、それに迫る性能でとてもレベルが高いです。
外音取り込みは会話も十分可能だが取り込んだ音がとても大きい

SENNHEISER CX Plus True Wirelessの外音取り込み(トランスペアレント ヒアリング)はしっかりと周囲の音を拾ってくれます。
ただ、冷蔵庫やエアコンの音も含めた全ての音をとても大きな音で拾ってくれるため、外音取り込みをオンにしたときはびっくりするかもしれません。
コンビニやスーパーでの会話も可能ですので十分合格ラインの性能をしていますが、少しうるさいと感じる方もいらっしゃると思います。
通話品質はとてもクリアで重要なビジネスシーンでも十分使用可能
SENNHEISER CX Plus True Wirelessの通話音声をzoomで録音したものがこちらです。
CX Plus True Wirelessの通話音声はとてもクリアで2021年9月現在発売されている完全ワイヤレスイヤホンの中でも上位レベルと言えます。
また、側音と呼ばれる、自分が発した声をイヤホンから戻してくれる機能があることでイヤホンを着けていないかのように自然に会話が可能です。
そのため、プライベートでの通話だけでなく、重要なビジネスシーンでの通話も十分安心して行うことができます。
SENNHEISER CX Plus True Wirelessの気になったところ
電源を入れ直すとアクティブノイズキャンセリング(ANC)がOFFに戻ってしまう

SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、ノイキャンをオンにして使用していてもイヤホンの電源を入れ直すとノイキャンがオフに戻ってしまい、再度ノイキャンをオンにする必要があります。
ノイキャンをオンにするにはデフォルトだと左のイヤホンを3タップするか、アプリで行う必要があるため、多少面倒です。
操作コマンドの設定で1タップでノイキャン操作ができるようにすると楽にはなります。
ANCオン時でも風切り音は結構気になる
SENNHEISER CX Plus True Wirelessのノイキャンはとても優秀で音楽に没入できますが、風が吹いた際のゴーという風切り音はあまり抑えることはできません。
そのため、風の強い地域に住んでいる方や風が強い日は風切り音は気になると思います。
イヤホンケースやイヤホン本体はプラスチック感があり、高級感はあまりない

SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、イヤホン本体表面のタッチセンサー部以外は全体的にプラスチック感があり、あまり高級感はありません。
それでも価格帯と音質や他のハイクオリティな機能を鑑みると十分コスパが高くなっていますが、外観の高級感を重視する方にはあまり向いていないと感じています。
SENNHEISER CX Plus True Wirelessの総合評価は☆4.5
SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、素晴らしい音質と搭載されている機能がどれもハイクオリティで評価が高く、総合評価は☆4.5となりました。
SENNHEISER CX Plus True Wirelessはほぼ死角のない高音質/高機能で最高な完全ワイヤレスイヤホンの1つ!!
最後にSENNHEISER CX Plus True Wirelessの良いところ・気になるところをまとめます。
- 解像感が高く、音場の広さがピカイチの快適な音質
- かなりの騒音を軽減してくれるANC
- 会話も十分可能な外音取り込み
- 誤操作が少ない快適な操作性
- 重要なビジネスシーンでも快適な通話品質
- 電源入れ直しでANCオフになってしまう
- ANCオン時でも風切り音は気になる
- 外観はプラスチック感がある
SENNHEISER CX Plus True Wirelessは、実売1万円台ながら搭載している機能はどれもクオリティが高く、ほぼ死角のない完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっています。
3万円以上する上位モデルのMOMENTUM True Wireless 2と同等のドライバーが搭載されていてノイキャンや外音取り込みも搭載されていてこの価格はかなりコスパが高いです。
十分他メーカーの2万円台のイヤホンとも十分に渡り合える素晴らしいイヤホンだと断言できます。
外観の高級感を特に重視しない方であればとても満足できるモデルに仕上がっていますのでぜひチェックしてみてください。
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでもご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。