COUMI ANC-860は、晋遊舎から発売されている雑誌「家電批評2021年5月号」の安くて良い家電特集内の格安ノイキャン完全ワイヤレス部門でベストバイを獲得した完全ワイヤレスイヤホンです。
Amazonで通常価格4,999円と5,000円を切っている激安中華イヤホンで管理人はセール時に3,119円という安さで購入しました。
この価格帯でアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載の完全ワイヤレスイヤホンと言えば本サイトでもご紹介しているEarFun Free Pro(Amazonで5,999円)はとても品質が良かったのでANC-860も期待していました。
しかし、結果から言ってしまうとEarFun Free Proには遠く及ばず期待外れと言わざるを得ません。でした。
今回はその理由も合わせてCOUMI ANC-860をレビューしていきます。
安価でコスパ最高のイヤホンならEarFun Free Proがオススメです。
タップできる目次
COUMI ANC-860のスペック・価格
COUMI ANC-860のスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 未対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.1? 5.0? |
対応コーデック | SBC / AAC |
ドライバーサイズ | 12.5mm |
充電時間 | 1.5時間 |
バッテリー持続時間 | 最大7.5時間(ケース使用時41時間) |
サイズ | 約66 x 約66 x 約28mm |
カラー | ブラック |
重量 | ケース+イヤホン:約69g、イヤホン両耳:約13g |
イヤホン防水規格 | IPX7 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
価格(Amazon/税込み) | 4,999円 |

スペック面では大きな特徴はありませんが、衝撃的だったのは公式webサイトではBluetooth 5.1という記載がありますが、パッケージには5.0という記載となっていることです。

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COUMI ANC-860レビュー
パッケージはとても安っぽいが価格を考えると妥当

COUMI ANC-860のパッケージは縦長で紙製となっています。
価格が安価ですので値段相応の見た目となっています。

外箱を開けるとイヤホンが収納されています。
イヤホンケースは緩衝材としてスポンジが入っているものの、表裏には緩衝材はありません。
付属品はイヤーチップ x 6 / USB-Cケーブル / マニュアルと豊富
COUMI ANC-860の付属品にはイヤーチップ(S/M/L)が2つずつ、USB-Cケーブル、マニュアル類が入っています。。
マニュアルは日本語で7ページに渡って記載がされています。
イヤホンケース外観はプラスチック感はあるが大きすぎずフタが開いてしまうことはない

イヤホンケースはプラスチック感満載ですが、大きすぎず四隅が丸みを帯びていて持ちやすいです。
付属している紐は使い方が分からず、強く引っ張っても外すことはできませんでした。

イヤホンケース裏面にはUSB-Cポートがあり、こちらから充電します。

イヤホンケースを開けるとこのようにイヤホンが収納されています。
イヤホンのマグネットもケースのマグネットもなかなか強力なのでカバンの中にしまっていても開いてしまうようなことはないです。
イヤホン本体はSONYとAirPodsを合体させたような形

COUMI ANC-860のイヤホン本体の表面はSONY WF-1000XM3によく似た形をしています。
左にある丸い部分がタッチセンサーになっています。

COUMI ANC-860のイヤホン本体裏面はこのようになっています。
本来はイヤーチップの穴とイヤホン本体の穴を合わせないといけませんがずれてしまいやすいので毎回合わせる必要があります。

イヤーチップを外すとApple AirPodsのようなインイヤー型になっています。
装着感は悪くはないがイヤーチップの肌触りがざらざらしていてイマイチ

装着感は他のインイヤー型のイヤホンと比べるとイヤーチップがあることで悪くなく、耳から不意に落ちてしまうということはありません。
少し大きめに見えますが、重さもあまり感じることはありません。

イヤーチップは一般的なものと素材が違っいて手で触る分には変な感じはしませんが、耳に装着するとざらざらしていて耳が少し痒くなってしまいました。
音質はこもった感じの音だが、低音は強め
COUMI ANC-860は、12.5mmのドライバーを搭載しているということで低音は強めの作りになっています。
ただ、全体的にこもった感じの音になっているので高音やボーカルは綺麗とは言えません。
ハイエンドモデルにはやはり及びませんが、価格相応といったところで音楽が聴ければよいという方であれば問題ありません。
操作はセンサーも大きく、感度も良いのでミスなく実施可能

COUMI ANC-860のイヤホンの操作はタッチ式となっています。
COUMI ANC-860のデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を2回タップ |
音量アップ | 右を1回タップ |
音量ダウン | 左を1回タップ |
曲送り | 右を2秒間長押し |
曲戻し | 左を2秒間長押し |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
右もしくは左を1秒間長押し |
モード切替え | 左を2回タップ (ANC→ANC OFF→ANCの順に切り替わります) |
電源を入れる | 両耳を3秒間長押し (ケースから取り出しても電源ONとなる) |
電源を切る | 両耳を6秒間長押し (ケースに閉まっても電源OFFとなる) |
通話中のミュート | 通話中に右もしくは左を長押し |
着信拒否 | 右もしくは左を2秒間長押し |
COUMI ANC-860の操作コマンドは充実していてイヤホンで全ての操作を行うことが可能になっていてます。
また、タッチしたときの感度も良く、タッチセンサーのエリアも広いので操作はしやすいです。
モード切替時など音声で案内してくれますのでちゃんと切り替わったかも判断しやすくなっています。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果はとても小さい
COUMI ANC-860は5,000円以下でアクティブノイズキャンセリング(ANC)が搭載されているのがウリの1つです。
ただ、ANCの効きはとても小さくしっかり聞いてみると少し騒音が低減されているのが分かる程度でほとんど効果は実感できませんでした。
通話品質は機械っぽさはあるものの、十分通話可能
COUMI ANC-860の音声をzoomで録音した音声がこちらです。
機械っぽさはありますが、音声はしっかりと聞こえ、今回の結果では切れてしまうということはありませんでした。
オンラインミーティングで使用することは十分可能です。
防水性能は仕様通り、30分水中に入れていても壊れない

COUMI ANC-860はIPX7という高い防水性能をしています。
実験としてコップに水を張り、イヤホンを沈めて30分放置してみましたが、取り出して水気を取ってから再度使用しても故障することなく音楽を聴くことができました。
お風呂や家事など水中に落としてしまう可能性がある場合でもANC-860は安心して使用できます。
COUMI ANC-860の気になったところ
AmazonではBluetooth 5.1となっているが箱では5.0と表記されている

スペック紹介の箇所でも記載しましたが、公式webサイトやAmazonではBluetoothのバージョンは5.1と記載されいます。

ところがパッケージには5.0という記載となっています。
実際にはどちらのバージョンが実装されているのか分かりませんが、Bluetoothのバージョンにこだわりがある方もいらっしゃるかもしれませんので注文したら下位バージョンが届くというのは残念と言わざるを得ません。
イヤホンOFF→ON後の再接続がとても遅いときがある
完全ワイヤレスイヤホンは、最初にペアリングをした後、イヤホンをケースにしまい、再度ケースから取り出すとペアリングした機器に自動的に接続されます。
しかし、このANC-860は再接続がとても遅かったり、イヤホンを耳にセットし「connected」という音声は流れるのにスマホ側では接続されていないことがあるなど接続がうまくいかないときがあります。
そのため、イヤホンの音声案内だけでなく、スマホ側も接続されていることをしっかり確認する必要があります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の効果はほとんどない
ANC-860のANCは仕様上、フィードフォワード方式(イヤホンの外側から音を拾う)とフィードバック方式(イヤホンの内側で音を拾う)が組み合わさったハイブリット方式となっています。
ハイブリット方式のANCは効果が高くなるはずですが正直このイヤホンでは効果がほぼ実感できません。
仕様上、28dBの騒音を下げることになっていますが、同じ低価格イヤホンでANCの効果も同じEarFun Free Proのほうがかなりの騒音をカットしてくれます。
イヤーチップの材質がいまいちで痒くなる
イヤーチップは他のイヤホンにあるような材質ではなくザラザラしていて管理人の耳では痒くなってしまいました。
通常の形状のイヤーチップであれば他のものに交換するというのも手ですが、ANC-860のイヤーチップは特殊な形なので交換することはできません。
マニュアルから外音取り込みモードの記載がテープで塞がれている・・・?

上の写真は同梱されているマニュアルのモード切替の記載ページです。
当初は外音取り込み機能を実装するつもりだったのかは分かりませんが、外音取り込み機能の記載がシールで消されていることが分かります。
公式webサイトやAmazonの販売ページを見ても外音取り込み機能のことは触れられていないので問題はないですが・・・
COUMI ANC-860の総合評価は2.0
COUMI ANC-860は、価格は安いことと防水性能は良いものの、他に目立って良い点が無いため、☆2.0となりました。
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ANC搭載モデルならCOUMI ANC-860よりもEarFun Free Proを断然オススメ
COUMI ANC-860は雑誌でベストバイを獲得したと言われる実力を発揮してくれるかと思いましたが、正直残念な結果となりました。
もし、安価でアクティブノイズキャンセリング(ANC)搭載の完全ワイヤレスイヤホンが欲しいという方はEarFun Free Proが断然オススメです。
EarFun Free Proは、ANCだけでなく、外音取り込み、ワイヤレス充電も搭載され、イヤホン本体のサイズも小さく快適に使用できます。
価格がANC-860に比べて1,000円高くなってしまいますが、1,000円分の価値は間違いなくあると断言できます。
本サイトではEarFun Free Proのレビューも詳細に行っていますのでこちらもぜひチェックしてみてください。