JBL LIVE FREE2 TWSは、2022年4月に発売された1万円台中盤で購入可能なノイキャン入り完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
JBLとしては初めてノイキャン入りTWSを購入する方に使ってほしいというエントリー向けノイキャン搭載モデルという位置付けとなっています。
しかし、エントリー向けとは名ばかりでハイエンドモデルに匹敵する機能性、クオリティの素晴らしいモデルに仕上がっていて発売して間もないにも関わらずとても人気です。
本記事では、これまで45個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた管理人がこの完成度がとても高いTWSを徹底レビューします。
- JBLボールドデザインを採用した外観
- 低音豊かで表現力が素晴らしい音質
- 十分強いノイズキャンセリング
- 会話も十分可能な外音取り込み
- ハイエンドモデルにも負けない機能性・カスタマイズ性
- ビジネスでも使用可能な通話品質
- コスパがめちゃくちゃ高い
- ワイヤレス充電時に熱を持つ
- タッチセンサーが大きくて誤タッチすることがある
- イヤホン本体が若干取り出しにくい
- aptX以上の高品質コーデックには未対応
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レビュー動画:【JBL LIVE FREE2 TWSレビュー】ほぼ全ての機能搭載でこの価格帯では最高クラスの完全ワイヤレスイヤホンを徹底レビュー!
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでも詳細にご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
JBL LIVE FREE2 TWSのスペック・価格
JBL LIVE FREE2 TWSのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応(モノラル再生) |
マルチポイント接続 | 対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
ドライバー | 11mmダイナミックドライバー |
充電時間 | 約2時間 15分充電で最大4時間再生可能 |
バッテリー持続時間 | ANCオン時:イヤホン本体 最大6時間、イヤホンケース併用 最大28時間 ANCオフ時:イヤホン本体 最大7時間、イヤホンケース併用 最大35時間 |
サイズ | イヤホンケース:縦38.7 x 横63.9 x 厚み28.6 mm イヤホン本体:縦17.9 x 横21.3 x 厚み16.3 x ノズル9.5 mm |
カラー | ブラック、シルバー、ブルー、ローズ(台数限定) |
重量 | ケース+イヤホン:約48.2g、イヤホン両耳:約9.7g |
イヤホン防水規格 | IPX5 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
その他 | 専用アプリによるファームウェアアップデート、イコライザー設定、 外耳道チェックなどに対応 Google Fast Pairに対応 Bluetooth LE Audioに対応予定 脱着センサーによる音楽の自動再生/一時停止 |
価格(Amazon/税込み) | 14,018円(2022年10月現在) |
定価(税込み) | 15,950円 |
発売日 | 2022年4月1日 |
JBL LIVE FREE2 TWSは、1万円台中盤という価格帯ながら2022年現在に必要な機能がほぼ全て入っているハイスペックなモデルです。
また、測定した外耳道の形状に合わせたノイキャンに調整してくれるという他メーカーには無い機能も搭載されています。
JBL LIVE FREE2 TWSレビュー
外観はコンパクトで可愛らしいが、本体はかっこよさも合わせ持つ

JBL LIVE FREE2 TWSのイヤホンケースは正面から見ると正方形のような形をしており、質感はプラスチック感が大きいです。
JBLのロゴが大きめに入っていますが、ケースと似た色になっていて目立ちすぎず、さりげなくなっているのがとてもかっこいいです。

イヤホンケース前面にはこのようにインジケーターが付いています。
この写真では2つのインジケーターが付いていますが、中央の3つのインジケーターのみが光る仕様で他の4つはデザインのみとなっています。

イヤホンケース後面にはUSB-Cポートが付いていてこちらから充電することが可能です。
また、JBL LIVE FREE2 TWSは、ワイヤレス充電にも対応しているため、ワイヤレス充電器に置くだけで充電することも可能です。

JBL LIVE FREE2 TWSのイヤホン本体は、豆のような形状をしています。
表面は周りの風景などが写り込むほど光沢があり、JBLのロゴが大きいながら目立ちすぎずかっこいいJBLボールドデザインが採用されています。
イヤホン本体全面にタッチセンサーが搭載されていて範囲が広いことが特徴です。

イヤホン本体側面はシンプルで可愛らしい形状をしています。
中央のシルバーの部分はマイクとなっています。
イヤーピースはシリコンタイプのものが装着されています。

JBLの完全ワイヤレスイヤホンとしては初のオーバルシェイプ・サウンドチューブが採用されているため、イヤーピースを外してみるとノズル先端の形状が楕円形になっています。
これにより、これまで以上の高いフィット感や密閉感を実現し、豊かな低音とクリアで伸びやかな高音域が実現できます。

6.44インチのスマホや500円玉とのサイズを比較するとコンパクトなイヤホンとなっていることが分かります。
付属品はイヤーピース、USB-Cケーブル、クイックスタートガイドなどが同梱

JBL LIVE FREE2 TWSには、シリコンタイプのイヤーピース(S / M / L)、USB-A to USB-Cケーブル、クイックスタートガイドなどの冊子類が付属しています。
クイックスタートガイドは英語で記載されていますが、図も多く簡単な英語ですので見やすいです。
日本語のマニュアルは同梱されていませんが、JBL公式webサイトからダウンロードすることができます。
装着感はぴったりとフィットしずれずにとても快適

JBL LIVE FREE2 TWSを装着すると写真のように綺麗に耳の中に収まり、窮屈さは全く感じません。
かなり耳にピタッと密着し、完全ワイヤレスイヤホンの中で1、2を争う装着感が良さだと感じました。
管理人は成人男性にしては耳が少し小さめですが、それでも快適に装着することができています。
また、周りが写り込むほどの光沢があるため、ファッションのアクセントになるデザイン性となっています。

装着したところを前から見ると外側にほとんどはみ出しておらず、綺麗に収まっていることが分かります。
そのため、前から見ても違和感ありませんし、不意に手やアクセサリーなどが引っかかって外れてしまうということもありません。
また、頭を大きく振ったり、走ったりしてもずれることもないため、運動時でも快適に使うことが可能です。
アプリでのカスタマイズ性はフラッグシップに優り、自分好みに設定できる

JBL LIVE FREE2 TWSは、これまでのJBL製品同様にJBL Headphonesアプリで様々なカスタマイズを行うことができます。
JBL Headphonesアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体、ケースのバッテリー残量の確認
- ノイキャン / 外音取り込み / ANCオフのモード切り替え
- ノイキャンの強さ(7段階)、アダプティブノイキャンのON/OFF、音漏れの補正、外耳道の補正
- 外音取り込みの強さ設定(7段階)
- オーディオモード(ノーマル / オーディオ / ビデオの切り替え)
- イコライザー設定
- イヤホンタッチ操作のカスタマイズ
- ボイスアウェア(側音)設定
- オートオフ時間の設定
- イヤホンを外したときの自動再生 / 一時停止のON/OFF
- ボイスアシスタント設定
- フィット感チェック機能
- 音声アナウンスの言語設定
- イヤホン本体の探索
多くのカスタマイズを行うことができ、フラッグシップモデルのTOUR PRO+ TWSに搭載されていないノイキャンや外音取り込みの強さなどのカスタマイズを行うことができます。
また、鼓膜から耳の入り口までの外耳道の形状を測定し、あなた自身に合ったノイキャンにカスタマイズする機能など他メーカーに搭載されていない機能も搭載されています。
フラッグシップモデルのTOUR PRO+ TWSと比べてできないことはマイアラーム・サイレントナウという機能以外は全て行うことができるほどのカスタマイズ性となっています。
このようにガジェット好きな方も満足できる様々な機能が搭載されている点は大きなメリットと言えます。
音質は迫力抜群でコンパクトでもしっかりとJBLサウンドを再現している

JBL LIVE FREE2 TWSの音質は、低音のアタック感がとても強く、LIVEと製品名に付けられているあってまるでライブハウスにいるような感覚になります。
そのため、普段ライブハウスでライブを見ることが多い方やバンドサウンドなどが好きな方には特におすすめの音質です。
低音は強めですが、高音域や中音域の表現力も豊かですのでシンガーソングライターの楽曲などのアコースティックサウンドが好きという方でも十分に楽しむことができます。
また、アプリでのイコライザーも優秀でカスタムイコライザーで自分で設定すると音が変わることがよく分かりますのでお好きな音を作りやすいのもとても良いポイントです。
操作感はタッチ感度が良く、レスポンスも早いので快適

JBL LIVE FREE2 TWSの操作はイヤホン本体全面に搭載されているタッチセンサーで行います。
JBL LIVE FREE2 TWSのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を1回タップ |
曲送り | 右を2回タップ |
曲戻し | 右を3回タップ |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
右を長押し |
モード切替え | 左を1回タップ (ノイキャン、外音取り込みが順に切り替わります) |
トークスルー | 左を2回タップ |
電話を受ける/切る | 右もしくは左を2回タップ |
着信拒否/ミュート/ミュート解除 | 右もしくは左を長押し |
LIVE FREE2 TWSはタッチセンサーが大きく、感度やレスポンスも良いため、操作ミスもなく、快適に操作することができます。
また、これまではモード切り替え時にノイキャンも外音取り込みもオフのモードが入ってしまいましたが、今作ではノイキャンと外音取り込みのみを交互に切り替えることが可能となりました。
しかし、これまで同様に必要な操作(再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量の上げ/下げ、モード切り替え)の全てをイヤホン本体の操作で行うことはできません。(デフォルトでは音量の上げ/下げ)
更にタッチセンサーが大きいことによってイヤホンを装着したまま位置を微調整するときなどに誤タッチしてしまったことがありました。
基本的に操作は快適で十分な操作性をしていますが、このような気になる部分もあることは知っておくと良いでしょう。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は強力で長距離移動もストレスにならない

JBL LIVE FREE2 TWSには、ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングが搭載されており、しっかりと周囲の騒音を軽減してくれます。
また、周囲の騒音の大きさによって自動でノイキャンの強さを調整してくれる機能や外耳道の形状によってノイキャンを調整してくれる機能など様々なカスタマイズを行うことができます。
音楽を聴きながら(音量50%程度)ノイキャンをオンにした時の具体的な騒音の聞こえ方はこのような感じです。
- 自宅内の家電製品の音:全く聞こえない
- 商店街などの雑踏の音:全く聞こえない
- 電車内でのアナウンス:アナウンスの内容が分かる時と分からない時がある
- 電車の走行音:走行音は聞こえるが音楽の邪魔にはならない
この価格帯のイヤホンとしては十分強力なノイキャン性能をしていて快適です。
しかし、完全に静寂が訪れるほどではなく、ハイエンドモデルのSONY WF-1000XM4などと比べると劣ってしまうとも言えます。
外音取り込みは音楽をかけながらでも会話は可能だがトークスルーだとなお良い

JBL LIVE FREE2 TWSの外音取り込み(アンビエントアウェア)はアプリで7段階で強さを調整することができ、音楽を聴きながらでもコンビニやスーパーでの会話も十分可能です。
また、トークスルーと呼ばれる、外音取り込みにしつつ、音楽の音量を下げる機能も搭載されているため、アンビエントアウェアでは心もとないという方にはこちらがおすすめです。
通話品質は若干反響しているように聞こえるが、十分ビジネスでも通用する
JBL LIVE FREE2 TWSのzoomでの通話音声を録音したものがこちらです。
倉庫の中で喋っているように若干反響していますが、声自体はしっかりと聞こえていてビジネスでの通話も十分可能な品質となっています。
また、Jabraの完全ワイヤレスイヤホンなどでお馴染みの側音機能がボイスアウェアという名称で追加されています。
このボイスアウェアによって通話音声をイヤホンで拾ってフィードバックしてくれるため、まるでイヤホンをしていないような自然な会話が可能となっている点もとても良いポイントです。
JBL LIVE FREE2 TWSの気になったところ
ワイヤレス充電時にケース底面やイヤホン本体が結構温かくなる
JBL LIVE FREE2 TWSは、ワイヤレス充電に対応していますが、ワイヤレス充電をしているとケースやイヤホン本体に結構熱がこもってしまいます。
イヤホンが壊れるほど熱いというわけではありませんが、他のワイヤレス充電対応モデルに比べると温かくなってしまうので購入前に知っておいてください。
タッチセンサーが大きいため、誤タッチしてしまうことがある

JBL LIVE FREE2 TWSは、イヤホン本体全面がタッチセンサーになっているため、他のイヤホンに比べてセンサーが大きく、タッチミスが少なめです。
しかし、タッチセンサーが大きいが故にイヤホンの位置や向きを調整しようとすると誤タッチしてしまうことがあります。
本体が滑りやすく若干ケースから取り出しにくい

JBL LIVE FREE2 TWSは、本体がツルツルしており、ケースにしっかりと収まっているため、イヤホン本体をケースから取り出そうとした際、若干取り出しにくくなっています。
指が大きい方や指がサラサラしている方だとさらに取り出しくくなると思いますのでそのような方は予め家電量販店などで一度確認いただくことをおすすめします。
ハイレゾ音源を再生できるLDACやaptX adaptiveなどの高音質コーデックには未対応

JBL LIVE FREE2 TWSの対応コーデックは、従来のJBL製品同様にSBCとAACとなり、ハイレゾ音源を再生可能なLDACやaptX adaptiveには未対応となっています。
これは、JBLは対応コーデックを増やすより、ドライバーをしっかりと作り込むことで音質を向上したいという方針で製品開発を行なっていることによるものです。
スペックを重視したいという方には物足りないかもしれませんが、このイヤホンの音質は素晴らしく、iPhoneを使用している方はそもそもAACまでしか対応していませんので全く気にする必要はありません。
JBL LIVE FREE2 TWSの総合評価は☆4.5
JBL LIVE FREE2 TWSは、ハイエンドモデルにも優る機能性や迫力のある音質を体感できる上、1万円台中盤で購入可能などとてもコスパの高いイヤホンとなっています。
この価格帯の中では間違いなくトップレベルの1台となっており、総合評価は☆4.5となりました。
JBL LIVE FREE2 TWSはコスパも機能も妥協したくない方に自信をもっておすすめできる素晴らしいモデル!!
最後にJBL LIVE FREE2 TWSの良いところ・気になるところをまとめます。
- JBLボールドデザインを採用した外観
- 低音豊かで表現力が素晴らしい音質
- 十分強いノイズキャンセリング
- 会話も十分可能な外音取り込み
- ハイエンドモデルにも負けない機能性・カスタマイズ性
- ビジネスでも使用可能な通話品質
- コスパがめちゃくちゃ高い
- ワイヤレス充電時に熱を持つ
- タッチセンサーが大きくて誤タッチすることがある
- イヤホン本体が若干取り出しにくい
- aptX以上の高品質コーデックには未対応
JBL LIVE FREE2 TWSは、1万円台中盤ながら2万円以上のハイエンドモデルに負けない音質、機能性があり、完成度のとても高いモデルに仕上がっています。
気になったところもないわけではないものの、致命的な点はなく、それ以上のメリットはあると断言できます。
この価格帯では間違いなくトップクラスの1台となっていますので悩んでいる方はぜひチェックしてみてくださいね。
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでも詳細にご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
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