JBL TOUR PRO+ TWSは、2020年最高と評されたJBL CLUB PRO+ TWSに置き換わるフラッグシップモデルの全部入り完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
JBL TOUR PRO+ TWSは、CLUB PRO+ TWSから機能が大きく増えたということはありません。
しかし、デザインやドライバーを一新し、音質やANC、通話性能が向上して更に完成度が上がっているので様々な方に合うモデルとなっています。
本記事では、この素晴らしいイヤホンを2021年に20個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた管理人が徹底レビューします。
- シンプルで高級感のあるデザイン
- 様々な楽曲に合うようになった綺麗な音質
- 柔軟に変更可能なカスタムイコライザー
- 絶妙な調整の外音取り込み
- ミスなく快適な操作性
- ビジネスでも使用可能な通話品質
- aptX以上の高品質コーデックに未対応
- ケースに収納する際は注意が必要
- 全ての操作をイヤホン本体で行うことができない
JBL TOUR PRO+ TWSを前作のCLUB PRO+ TWSと比較した動画を管理人が運営しているYouTubeチャンネルでもご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
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JBL TOUR PRO+ TWSのスペック・価格
JBL TOUR PRO+ TWSのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.0 |
対応コーデック | SBC / AAC |
ドライバーサイズ | 6.8mm |
充電時間 | 約2時間 10分間の充電で1時間再生可能 |
バッテリー持続時間 | ANCオン時:最大6時間 ANCオフ時:最大8時間 イヤホンケース併用:最大32時間 |
サイズ | ケース:約56.6 x 約52.6 x 約34.0mm イヤホン本体:横19.6 x 縦19.6 x 厚み17.5 mm |
カラー | ブラック |
重量 | ケース+イヤホン:約72.6g、イヤホン両耳:約15.1g |
イヤホン防水規格 | IPX5 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
その他 | 専用アプリによるファームウェアアップデート、 イコライザー設定、タッチ操作のカスタマイズなどに対応 |
価格(Amazon/税込み) | 23,000円(2021年10月現在) |
定価(税込み) | 25,300円 |
発売月 | 2021年10月 |
JBL TOUR PRO+ TWSは、2021年現在の完全ワイヤレスイヤホンに必要な機能は全て揃っているオールマイティなスペックとなっています。
また、フラッグシップモデルの完全ワイヤレスイヤホンは3万円近くするものも多い中、実売価格23,000円と比較的安価なのも良いポイントとなっています。
JBL TOUR PRO+ TWSレビュー
外観は少し大きめだが、シンプルで高級感があってかっこいい

JBL TOUR PRO+ TWSは、シンプルながらとてもシックでかっこいい筐体をしています。
質感はさらっとしていて、プラスチック感も少なく高級感が漂っていて大人の方にもとても合います。

JBL TOUR PRO+ TWSは、ワイヤレス充電に対応しているため、ワイヤレス充電器の上に置くだけで簡単に充電することが可能です。

イヤホンケース下面には、リセットボタン、USB-C端子、インジケーターが付いています。
ワイヤレス充電だけでなく、USB-Cケーブルでも充電が可能です。

イヤホンケースを開けるとこのようにイヤホンをケースの上に乗っているだけのようにイヤホンが収納されています。
イヤホンケースのフタのマグネットは強力で大きく振っても外れることはありませんが、フタを開けたままで強く振ってしまうとイヤホンは外れてしまいますので注意が必要です。

イヤホン本体を正面から見ると円形の筐体とメタリックな質感、そしてJBLのロゴがかっこよく、男性でも女性でも合うデザインとなっています。

イヤホン本体側面から見ると厚さがある(約17.5mm)ことが分かります。
ノズルの長さは約11mmとなっており、標準的な長さとなっています。

ノズル先端の形状は通常の円形ですが、直径が約6.1mmありますのでサードパーティ製のイヤーピースに付け替える場合は注意が必要です。
外観やデザインは管理人が運営しているYouTubeチャンネルでも詳しくご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
付属品はイヤーチップ x 5、イヤーウイング x 2、USB-Cケーブル、マニュアル類が同梱

JBL TOUR PRO+ TWSには、イヤーチップ x 5(傘深めM/L、傘浅めS/M/L)、イヤーウイング x 2(ウイング有り/無し)、USB-A to USB-Cケーブル、冊子類が入っています。
イヤーチップの種類が多く、様々な方に合うイヤーチップが見つかります。
マニュアル類は日本語での説明はあまり充実していませんが、イラストで書かれていますので直感的に分かりやすくなっています。
マニュアル類はJBL公式webサイトからもダウンロードできますのでチェックしてみてください。
装着感は軽めで耳の浅い位置でフィットするが、運動も十分可能な安定感

JBL TOUR PRO+ TWSの装着感は大きすぎず、カナル型ながらそこまで奥まで入り込まない軽めな装着感になっています。
軽めではあるものの、首を大きく振っても外れる心配もなく、運動時でも十分使用できます。

TOUR PRO+ TWSは、厚みが約17.5mmほどありますので横から見るとはみ出ているように見えます。
しかし、形状がシンプルでシックな本体色であるため、ファッションの邪魔になるようなこともありませんし、マスクの紐などが引っかかる心配もあまりありません。
アプリでのカスタマイズ性は十分必要な機能が揃っている

JBL TOUR PRO+ TWSのカスタマイズは、JBL Headphonesアプリで行うことができます。
JBL Headphonesアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体、ケースのバッテリー残量の確認
- ANC / 外音取り込み / ANCオフのモード切り替え
- オーディオモード(ノーマル / オーディオ / ビデオの切り替え)
- イコライザー設定
- イヤホンタッチ操作のカスタマイズ
- オートオフ時間の設定
- イヤホンを外したときの自動再生 / 一時停止のON/OFF
- ボイスアシスタント設定
- フィット感チェック機能
- マイアラーム機能設定
- イヤホン本体の探索
JBL Headphonesアプリではこのように様々なカスタマイズが可能となっています。

JBL Headphonesアプリは特にイコライザー設定がとても優秀です。
プリセットは少ないものの、カスタムイコライザーでは最大10バンドで設定ができますのであなたの理想の音質に近づけることができるのが大きなメリットです。
音質は低音のアタック感が強く、高音域の綺麗さも増している
JBL TOUR PRO+ TWSの音質は特に低音のアタック感が強く、更に音場の広さも十分感じられます。
また、前作のCLUB PRO+ TWSに比べて高音域が前に出て綺麗になり、低音だけに頼った音質ではなくなって快適です。

先ほどもご紹介した通り、カスタムイコライザーがとても優秀ですので低音を抑えめにしたい方でも調整することもできます。
そのため、ロックやクラブサウンドなどの低音が激しい曲だけではなく、様々な楽曲に合う音質を手に入れることができます。
操作感は感度がとても良く、複数タップも快適だが、全ての操作がイヤホンで完結できない

JBL TOUR PRO+ TWSの操作はイヤホン本体表面のタッチセンサーにより行います。
タッチセンサーの感度はとても高く、イヤホン全体がタッチセンサーになっていますのでとても操作しやすく誤タッチも無く快適です。
JBL CLUB PRO+ TWSのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を1回タップ |
曲送り | 右を2回タップ |
曲戻し | 右を3回タップ |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
右もしくは左を長押し |
モード切替え | 左を1回タップ (ANC→外音取り込み(アンビエント)→ANC OFF→ANCの順に切り替わります) |
トークスルーのON/OFF | 左を2回タップ |
電話を受ける/切る | 右もしくは左を2回タップ |
通話中のミュート | 通話中に右もしくは左を長押し |
着信拒否 | 右もしくは左を長押し |
デフォルトの操作コマンドではこのように音量の上げ下げを行うことはできません。

また、アプリでの操作のカスタマイズはコマンド単位で行うことはできず、左がアンビエントサウンドの操作、右が再生コントロールといった、片側ずつグループ単位で設定することなります。
そのため、音楽の再生/一時停止・次の曲/前の曲、音量調整、ANC・外音取り込み設定のいずれかはイヤホン本体ではなく、スマホ本体で行うことになります。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は十分強く音楽に没入できる

JBL TOUR PRO+ TWSには、ハイブリットアクティブノイズキャンセリングと呼ばれるイヤホンの外側と内側の両方から騒音を拾って軽減することができるノイキャンが搭載されています。
ノイキャンの効果はしっかりと感じることはできますが、マイルドな性能で静寂が訪れるような性能ではありません。
しかし、音質の迫力が十分にあるため、音楽を再生しておけば十分騒音はさほど気にならない程度となります。
外音取り込みは音量を下げるトークスルーの調整が絶妙で快適

JBL TOUR PRO+ TWSの外音取り込みには、音楽の音量はそのままのアンビエントアウェアと音量を小さくするトークスルーの2種類が搭載されています。
電車のアナウンスを聞くなど一方的に外音を聞きたい場合はアンビエントアウェアでも十分ですが、会話をする際はトークスルーがおすすめです。
トークスルーの際は音楽の音量が小さくなりますが、CLUB PRO+ TWSはほぼミュートだったのに対し、TOUR PRO+ TWSではBGM程度に聞こえるため、会話もしながら音楽も楽しめます。
この調整具合が絶妙で他のイヤホンにはない、とても快適な外音取り込みとなっています。
通話はビジネスシーンでも十分通用する音質で快適
JBL TOUR PRO+ TWSの通話音声をzoomで録音したものがこちらです。
JBL TOUR PRO+ TWSの通話音声は完全ワイヤレスイヤホンの中ではかなりクリアな音質です。
そのため、ビジネスでのオンラインミーティングでも安心して会話をすることができます。
JBL TOUR PRO+ TWSの気になったところ
aptX以上の高品質コーデックに対応していない

JBL TOUR PRO+ TWSの対応コーデックはSBC/AACとなっており、LDACやaptX adaptiveといったハイレゾ対応コーデックやaptXにも未対応となっています。
2021年現在のフラッグシップイヤホンであればこれらの高品質コーデックに対応して欲しかったところでした。
ただ、iPhoneはそもそもSBC/AACしか利用できませんのでaptX以上の高品質コーデックに対応していなくても全く問題ありません。
イヤホンケースにイヤホンが収納できたように見えて収納できていないことがある

JBL TOUR PRO+ TWSは、ケースの上に乗っているように収納しますが、少し角度が違ってもマグネットでくっつき、ケースのフタも閉めることができます。
しかし、この状態ではイヤホン本体の充電もできませんし、電源も切れず、スマホと接続されたままになってしまいます。
そのため、イヤホンをケースに収納する際は、充電ランプが点灯することを確認する必要があります。
イヤホン本体で必要な全ての操作を行うことができない

イヤホン操作のカスタマイズは、左がアンビエントサウンドの操作、右が再生コントロールといった、片側ずつグループ単位で設定することになります。
そのため、この場合だと音量のコントロールを行うことができず、音量の上げ下げはスマホ本体で行う必要があります。
JBL TOUR PRO+ TWSの総合評価は☆4.0
JBL TOUR PRO+ TWSは、前モデルのCLUB PRO+ TWSから順当に進化していて完成度が高くなっています。
しかし、劇的な進化とまでは言えず、大きな弱点は見つからないものの、他のフラッグシップモデルと比べると秀でているものもあまりありません。
そのため、あまり評価が伸びず、総合評価は☆4.0となりました。
JBL TOUR PRO+ TWSは、音質はもちろん外観やデザイン、操作性を重視する方におすすめの完全ワイヤレスイヤホン!!
最後にJBL TOUR PRO+ TWSの良いところ・気になるところをまとめます。
- シンプルで高級感のあるデザイン
- 様々な楽曲に合うようになった綺麗な音質
- 柔軟に変更可能なカスタムイコライザー
- 絶妙な調整の外音取り込み
- ミスなく快適な操作性
- ビジネスでも使用可能な通話品質
- aptX以上の高品質コーデックに未対応
- ケースに収納する際は注意が必要
- 全ての操作をイヤホン本体で行うことができない
JBL TOUR PRO+ TWSは、2020年末時点でも完成度が高かったCLUB PRO+ TWSよりも完成度が高くなり、更に完成度が上がっています。
特にデザインや操作性、通話品質が特に進化していますのでテレワークやオンライン授業も快適に行えます。
TOUR PRO+ TWSは、JBLのフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンですが、他メーカーのフラッグシップモデルと比べると安価で手に取りやすくなっているのも良いポイントです。
ぜひチェックしてみてください。
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