JBL CLUB PRO+ TWSは、音質がとても良いこと、アクティブノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込みの評価も高いことで売り切れ続出の全部入り完全ワイヤレスイヤホンです。
また、全ての機能のレベルがハイエンドクラスであるにも関わらず、他のメーカーのハイエンドモデルに比べて安価でコスパが高いことも人気の理由です。
本記事では、そんなコスパ最高で売り切れ続出のJBL CLUB PRO+ TWSのスペックや価格をご紹介するとともにレビューしていきます。
本サイトではJBL CLUB PRO+ TWSに代わるフラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンであるTOUR PRO+ TWSのレビューも行っています。
関連記事 【JBL TOUR PRO+ TWSレビュー】売り切れ続出だったCLUB PRO+ TWSの後継2021年モデル完全ワイヤレスイヤホンを徹底レビュー!!
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JBL CLUB PRO+ TWSのスペック・価格
JBL CLUB PRO+ TWSのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応(モノラル) |
Bluetoothバージョン | バージョン5.1 |
対応コーデック | SBC / AAC |
ドライバーサイズ | 6.8mm |
充電時間 | 2時間 |
バッテリー持続時間 | ANCオン時:最大6時間 ANCオフ時:最大8時間 |
サイズ | 約54 x 約53 x 約29mm |
カラー | ブラック |
重量 | ケース+イヤホン:約68g、イヤホン両耳:約13g |
イヤホン防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
その他 | 専用アプリによるオーディオモード、ファームウェアアップデートなどに対応 プロのDJによるプリセットイコライザー |
価格(Amazon/税込み) | 22,800円 |
定価(税込み) | 25,080円 |
発売月 | 2020年12月 |
JBL CLUB PRO+ TWSの特徴は、全部入り完全ワイヤレスイヤホンながら音質を向上させるための専用アプリによるオーディオモードやイコライザーを細かく設定できることです。
また、ハイエンドモデルのイヤホンであれば2万円代後半になってもおかしくありませんが、Amazonでは22,800円(税込み)と安価な価格設定となっています。
防水性能に関してはIPX4となっており、運動時の汗程度であれば耐えられるスペックとなっています。
JBL CLUB PRO+をレビュー
では、JBL CLUB PRO+ TWSのレビューをしていきます。
外箱はアメリカ製品らしいパッケージで重みがありハイエンド感がある

JBL CLUB PRO+ TWSの外箱はアメリカ製品らしいデザインとなっています。
また、適度に重みもあり、ハイエンド感があります。

パッケージはマグネット式となっていますので簡単に開くことができ、更にクリアパネルでイヤホンが収納されています。

イヤホンケースは重厚感があり、持ち運びしやすく、開け閉めも快適

JBL CLUB PRO+ TWSのイヤホンケースは重厚感があり、主張しすぎないJBLのロゴもとてもかっこいいです。
上から見ると正方形に近い形ながら四隅は丸みを帯びていてかっこよさの中にかわいらしさもあるデザインで持ち運びしやすくなっています。

6.3インチのスマホと比べるとコンパクトになっています。

Jabra Elite 75tのイヤホンケースと比較すると縦はJBLが長いですが、Jabraは横長なので面積的には同じくらいのサイズです。

イヤホンケースの下部に充電端子(USB-C)充電ランプ、リセットボタンがついています。

JBL CLUB PRO+ TWSはワイヤレス充電に対応しているのでこのようワイヤレス充電器に置くだけで充電ができるのは大きなメリットです。

イヤホンはこのように収納されており、かなりケースからはみ出ているように見えますが、マグネットでしっかり収まっているため、ひっくり返しても外れてしまうようなことはありません。

イヤホンケースからイヤホンを取り出しても高級感があり、細部までこだわって作られていることが分かります。
ケースの開け閉めは固くもなく、柔らかすぎず絶妙な力で行うことができて気持ちいいです。
ケースを閉めたまま力強く振っても勝手に開いてしまうようなこともないため、カバンの中などでいつの間にか開いてしまったということはありません。
イヤホンはとてもかっこよく、大きさを感じさせないデザイン

イヤホン本体は変わった形をしていますが、光沢もあり、男性に好まれそうなかっこいいデザインです。

イヤホン裏面は、このようになっており、「L」の文字の左横の黒い丸が脱着センサーになっています。
専用アプリで設定するとこのセンサーによって、耳からイヤホンを外した時に音楽の自動停止、着けたときに自動再生を行うことができます。
また、ノズル部分が一般的なイヤホンより少し大きめのため、サードパーティ製のイヤーチップに変えたい場合はサイズをしっかり確認する必要があります。

Jabra Elite 75tと比べてみると若干大きめのサイズとなっています。
しかし、実際に見てみるとデザインや色のせいか、写真よりも小さく見えるはずです。
付属品はイヤーチップ x 3 / USB-Cケーブル / マニュアル類と一般的
JBL CLUB PRO+ TWSの付属品は、イヤーチップ x 3(S/M/L、Mサイズは最初からイヤホンに装着)、USB-Cケーブル、冊子類が入っています。
操作説明は英語では付属の冊子に簡単に書かれていますが、日本語では冊子にも専用アプリ内にもほとんど書かれていません。
そのため、詳しい操作説明書を読みたい方はJBL公式サイトからPDFファイルでダウンロードすることができます。

音質はイコライザー調整で最高の音に変化し、様々な音をしっかり表現してくれる
JBL CLUB PRO+ TWSの最大のウリが音質の高さです。
ドライバーサイズは6.8mmとそこまで大きくありませんし、高品質コーデックのaptXにも対応していないものの、かなり音質が高くなっています。

特に専用アプリのイコライザー設定で低音を強調するとズンズンと振動がくるような迫力ある音を出してくれます。
また、鳴っているそれぞれの音をしっかりと再現してくれるため、音楽を聴くのがとても楽しくなります。
ただ、イコライザーでありきのイヤホンとなり、プリセットイコライザーも少ないため、自分でイコライザー設定したくないという方には向かないです。
装着感がとても良く、耳に負担がないため、いつまでも聞いていられる

JBL CLUB PRO+ TWSはカナル型らしく、しっかりと耳の中に収まってくれますが、圧迫されるような収まり方ではなく、長時間着けていても快適です。
上の写真は耳を圧迫しているように見えてしまうかもしれませんが、全く違和感はありません。
管理人は右耳が少し小さめで他のイヤホンの場合、イヤーチップを小さめのものに変更することが多いのですが、その必要もありませんでした。

イヤホンを装着し、前からみると耳から出ているように見えます。
しかし、首を強く振ったりしても落ちてしまうような心配はなく、激しめの運動をしても大丈夫なくらいしっかりと収まっています。

イヤーチップはJabra Elite 75tと比べると傘が深めとなっていて装着感の良さに繋がっています。
また、ノズル部分は太く見えますが、耳の負担になることもありませんでした。
アプリでできることはとても多いとは言えないが十分な機能があり、メインのイコライザー設定が超優秀
JBL CLUB PRO+ TWSは、専用アプリのMy JBL Headphonesをスマホにインストールし、スマホとイヤホンをペアリングするとイヤホンの操作やカスタマイズを行うことができます。
アプリでできることはJabra製品に比べると少なめですが、十分な機能を持っています。
My JBL Headphonesアプリでできること
- ファームウェアアップデート
- イヤホン本体、ケースのバッテリー残量の確認
- ANC / 外音取り込み / ANCオフのモード切り替え
- オーディオモード(ノーマル / オーディオ / ビデオの切り替え)
- イコライザー設定 / プロのDJによるプリセットイコライザー
- イヤホンタッチ操作のカスタマイズ
- オートオフ時間の設定
- イヤホンを外したときの自動再生 / 一時停止のON/OFF
- ボイスアシスタント設定
- フィット感チェック機能
- イヤホン本体の探索
My JBL Headphonesアプリでの一番の優秀なポイントは音質のカスタマイズ(イコライザー設定、オーディオモード)を細かく行えることです。

My JBL Headphonesには、Stage+という項目から音質を変更でき、画像左のプロのDJによるプリセットで簡単に設定できたり、右のカスタムEQでは自分で音の波形を調整して保存することができます。

イコライザー設定の編集画面では、このように音域ごとに白い点を上下させて細かく音質を調整することができます。
このイコライザー設定機能では調整した通りに音質が変わることが実感できることがとても優秀です。
自分専用のイコライザーは複数作ることが可能ですので聞くジャンルによって複数作っておくというのも楽しいです。

イコライザー設定の他にスマートオーディオモードと呼ばれるモード設定も行うことができ、オーディオモードを選択することで更に音質に特化させることができます。
また、ビデオモードにすることで動画の口の動きと音声やゲームプレイ時の音ズレを軽減することもできます。
イヤホン操作はタッチ式だが、別のイヤホンから乗り換えると慣れるまで違和感があるかも

JBL CLUB PRO+ TWSのイヤホンの操作はタッチ式となっています。
JBL CLUB PRO+ TWSのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を1回タップ |
曲送り | 右を2回タップ |
曲戻し | 右を3回タップ |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
右もしくは左を長押し |
モード切替え | 左を1回タップ (ANC→外音取り込み(アンビエント)→ANC OFF→ANCの順に切り替わります) |
トークスルーのON/OFF | 左を2回タップ |
電話を受ける/切る | 右もしくは左を2回タップ |
通話中のミュート | 通話中に右もしくは左を長押し |
着信拒否 | 右もしくは左を長押し |
デフォルトの操作コマンドは以下の通りでアプリでカスタマイズをしない限り、ボリュームの上下をさせることはできません。

アプリで操作コマンドをある程度カスタマイズすることは可能ですが、「再生コントロール」、「アンビエントサウンドの操作」「音量コントロール」「ボイス・アシスタント」というまとまりから選択することになります。

JBL CLUB PRO+のタッチセンサーはJBLのロゴの部分ですが、他のイヤホンの場合、画像の赤丸あたりにあることが多いです。
そのため、他のイヤホンから乗り換える方の場合、慣れるまで少し時間が必要かもしれません。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は十分な性能でどの音域もまんべんなくカットしてくれる
JBL CLUB PRO+ TWSはアクティブノイズキャンセリング(ANC)もしっかり使えるレベルに仕上がっています。
どの音域もまんべんなく軽減してくれ、電車の走行音も音楽を聞いていて邪魔にならない程度にまで抑えられます。
電車のアナウンスはそれなりに聞こえるため、完全に静寂が訪れるような強い効き目ではありませんが、ウリである音質の高さによってアナウンスが不快になるということはありませんでした。
外音取り込みはアンビエントアウェア、トークスルーの2種類搭載されていてとても便利

JBL CLUB PRO+ TWSは、2種類の外音取り込み機能に対応しています。
- アンビエントアウェア:音楽の音量はそのままで外音取り込み
- トークスルー:音楽をミュートにし、外音取り込み
アンビエントアウェアは電車のアナウンスなどの外部音を聞くだけの時、トークスルーは人と会話をするときに役立ちます。
外部音の音質も優秀で機械っぽさもなく、自然に聞こえますのでコンビニやスーパーなどでの会話の際も聞き逃すということはなく、とても優秀です。
外音取り込みが優秀だと一時的な会話などでイヤホンを外す必要が無くなるため、無くしてしまうという心配もありませんので意外と重宝します。
通話音質はオンライン会議などでも普通に使えるレベル
JBL CLUB PRO+ TWSの音声をzoomで録音した音声はこちらです。
JBL CLUB PRO+ TWSは、左右3つずつ(合計6つ)のマイクを搭載して音声を拾っています。
少し機械音っぽさもあるかもしれませんが、通話やオンライン会議でも十分な音質で会話をすることができます。
JBL CLUB PRO+ TWSの気になったところ
JBL CLUB PRO+ TWSの気になったところについてもお伝えしておきます。
高品質コーデックのaptXに対応していない
Androidスマホでは、高品質コーデックのaptXに対応していると更に高音質で音楽を楽しむことができますが、JBL CLUB PRO+ TWSは、aptXには対応していません。
ただ、iPhoneはそもそもaptXは利用できませんし、AndroidでもJBL CLUB PRO+ TWSはとても高音質で音楽を楽しめています。
タッチ操作でANCと外音取り込みの交互の行き来をする設定ができない
イヤホン本体で操作するときはANCと外音取り込みを交互に切り替えたいのですが、JBL CLUB PRO+ TWSはどうしてもANCオフが入ってしまいます。
もちろんアプリから操作する場合は可能ですし、ANCともう一段強い外音取り込みであるトークスルーとの交互の切り替えは可能になっています。
モード切り替え時の音声ガイドが無いので分かりにくい
イヤホン本体でのANC・外音取り込み(アンビエントアウェア)・ANCオフのモード切り替えのときは電子音が鳴るのみです。
他のイヤホンにあるような音声ガイドが流れないため、どのモードに変わったのか分かりづらくなっています。
どのモードに変わったかで違う音は流れるので慣れるかとは思いますが、今後のアップデートで音声ガイド機能が加わること期待したいですね。
JBL CLUB PRO+の総合評価は☆4.5
JBL CLUB PRO+ TWSは、音質の良さと装着感がとても良いです。
また、外音取り込みは2種類用意されていて痒い所に手が届く設計となっているところが評価の高いポイントで総合評価は、☆4.5となりました。
ライバルと言われるJabra Elite 85tとの違いは?どちらを買うべき?

JBL CLUB PRO+ TWSとJabra Elite 85tは、どちらも高品質で度々ライバルとして比較されています。
それぞれのイヤホンを実際に使ってみて感じたメリットはこちらです。
- 強力で調整可能なANC
- とても自然な外音取り込み
- 高品質な通話性能
- 快適な操作性
- 軽い装着感
- 迫力あるサウンド
- 柔軟なイコライザー設定
- カナル型特有のフィット感
- 価格の安さ
簡単にまとめると音質やコスパを求めるならJBL CLUB PRO+ TWS、ガジェットとしての完成度を求めるならJabra Elite 85tの購入がベストです。
JBL CLUB PRO+ TWSとJabra Elite 85tの詳細な比較はこちらの記事で行っていますのでこちらもぜひご覧ください。
販売ランキングで常に上位にランクインしているSONY WF-1000XM3との違いは?どちらがおすすめ?

JBL CLUB PRO+ TWSとSONY WF-1000XM3は、どちらも2万円台前半(2021年5月現在)と同じ価格帯の完全ワイヤレスイヤホンです。
SONY WF-1000XM3は、アーティストのLiSAさんやYOASOBIさんとコラボし、2019年発売ながらどこの販売ランキングでも上位にランクインしているとても人気のイヤホンです。
それぞれのイヤホンを実際に使ってみて感じたメリットはこちらです。
- イコライザーで化けるサウンド
- サイズの小ささ
- 快適な外音取り込みモード
- 運動も可能な防水性能
- 綺麗で繊細なSONYサウンド
- イヤホン本体での操作が快適
- 360 Reality Audioのリッチな音楽体験
簡単にまとめるとJBL CLUB PRO+ TWSは、低音を中心としてイコライザーであなたの好みの音にすることができ、SONY WF-1000XM3は綺麗で繊細なSONYサウンドが楽しめるイヤホンです。
管理人としてはイコライザーの自由度と持ち運びやすいサイズ、会話時にトークスルーという音楽をミュートにして外音を取り込む機能が優秀さからJBL CLUB PRO+ TWSをオススメします。
JBL CLUB PRO+ TWSとSONY WF-1000XM3の詳細な比較はこちらの記事で行っていますのでこちらもぜひご覧ください。
JBL CLUB PRO+ TWSは自分でイコライザー設定しても音質を重視したい方、コスパの高いハイエンドクラスのイヤホンが欲しい方におすすめ
最後にJBL CLUB PRO+ TWSの良いところ・気になるところをまとめます。
- イコライザー設定で音質が化ける
- 装着感がとても良い
- 2種類の外音取り込みが用意されていて快適
- 重厚感のあるかっこいいデザイン
- ハイエンドクラスの実力にしては安価
- aptXに対応していない
- モードのループ設定にANCオフが入る
- モード切り替え時の音声ガイドがない
JBL CLUB PRO+ TWSは、イコライザー設定が必要になりますが、音質が最高クラスの完全ワイヤレスイヤホンになっています。
音質重視で全部入り完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方でイコライザー設定を自分でするのが嫌という方でなければ間違いなく満足できる仕上がりになっています。
ハイエンドクラスの実力ながら価格が22,800円(Amazon/税込み)とライバル視されやすいJabra Elite 85tなどと比べても安価なこともとても良いポイントです。
直近では売り切れ続出でどこも手に入らなかったというのも納得の実力になっています。
今後も売り切れとなってしまう可能性もあるため、気になる方はお早めにチェックしてみてくださいね。
ライバルとされるJabra Elite 85tとの比較記事はこちらです。
JBLの新作フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホンであるTOUR PRO+ TWSのレビュー記事はこちらです。
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