padmateのPaMu Quiet Miniは業界最高クラスのノイズキャンセリング性能(-40dB)がウリの全部入り完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
このPaMu Quiet Miniは2021年5月発売で予定価格は13,970円とこのスペックにしては安価となっています。
また、Jabra Elite 75tは2019年発売ながら無料アップデートでアクティブノイズキャンセリング(ANC)が追加されるなどバランスの良さで評判が高い完全ワイヤレスイヤホンです。
発売当初の価格は21,780円(ワイヤレス充電対応モデル)でしたが、2021年4月現在、Amazonでは14,527円と値段が下がってきてコスパが高くなっています。
本記事では、15,000円を切る同価格帯のこの2つのイヤホンのスペックや実際に利用して比較していきます。
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PaMu Quiet MiniとJabra Elite 75tを完全比較
スペックは目立った短所がなく優秀で長所がそれぞれある
PaMu Quiet MiniとJabra Elite 75tのスペック比較
PaMu Quiet MiniとJabra Elite 75tのスペックを一覧表で比較しました。
最新のPaMu Quiet Miniは最新のBluetoothバージョンを採用していたり、ドライバーサイズが大きいことで迫力のある音を出すことができます。
また、定価でも13,000円代とJabra Elite 75tよりも安価であることもポイントです。
一方、Jabra Elite 75tは、IP55と呼ばれる防塵防水性能で粉塵や雨に降られても問題ないほど優秀です。
また、現在は値段が下がって安価になっていますが、定価は21,000円代(ワイヤレス充電対応モデル)とハイエンドモデル並みです。
その値段が納得できる、痒い所に手が届く設計となっており、イヤホンを外した際の音楽の自動一時停止機能や2台の端末に同時接続可能なマルチポイント接続にも対応しています。
外観・サイズはJabraは小さくかっこいい、PaMuは大きめだがかわいらしい

上の写真は、2つのイヤホンケースと参考にスマホを並べてみました。
PaMu Quiet MiniはMiniという名前が付いているわりに少し大きめ(約60 x 60 x 28mm)となっていますが、丸みを帯びていてかわいらしいデザインです。
Jabra Elite 75tは、横長で約62.4 x 37.8 x 27mmと小さめです。
肌触りもPaMuはプラスチックっぽさがありますが、Jabraはマットな仕上がりで高級感があります。

続いてイヤホン本体の比較です。
まず、PaMu Quiet Miniは、スティック型(うどん型)、Jabra Elite 75tはスティック無しのタイプとなっています。
管理人の個人的にはスティックがあるのはどこかに引っ掛けそうで苦手ではあるのですが、スティック型はスティック部分にマイクが搭載できるため、通話時の音質が良くなります。
材質に関しては本体もPaMuはプラスチック感が強くJabraは高級感のある仕上がりになっています。
装着感・操作感はJabra Elite 75tがフィット感・操作ミスなくて快適
イヤホンは長時間使用する方であればあるほど装着感・操作感が自分に合っているかどうか(耳が痛くなったり、外れそうになったりしない)で快適さが大きく変わってきます。
まず、装着感はJabra Elite 75tはカナル型らしく耳の中にしっかりと収まっており、フィット感も良いです。
対してPaMu Quiet Miniは形状的にはカナル型であるものの、インナーイヤー型とカナル型の間のような軽い付け心地となります。
この付け心地は人によって好みが分かれますが、PaMu Quiet Miniには気になる点があります。

上の写真はPaMu Quiet Miniの内側ですが、このプラスチック部分が約2cmほどあります。
耳が小さめの管理人は1時間程度であれば問題ないのですが、2時間、3時間と音楽を聴き続けていると少ししんどいなと感じました。

操作感に関してはJabra Elite 75tはボタン式となっており、操作ミスをすることはありませんし、ボタンを押すときに耳に負担が掛かることもなく、絶妙な力でボタン操作が可能です。

PaMu Quiet Miniはタッチセンサー式でスティック上部にセンサーが搭載されています。
このセンサーは感度がとても高いため、タッチしたつもりなのに反応しないことは無いという点ではとても良いです。
しかし、感度が良すぎるがゆえに少しイヤホンの向きを直したりする場合などに不意にセンサーが反応してしまうといったことがありました。
音質はどちらも優秀だが、カスタマイズ性の部分でJabraが有利か
イヤホンで最も重要な部分はもちろん音質です。

PaMu Quiet Miniは10mmの大口径ドライバーから迫力ある音でいわゆるドンシャリと呼ばれる、低音をしっかりと効かせた音になっており、多くの方に好まれる音です。
低音が強いのが苦手な方に向けて原音モードが搭載されていますが、味気なく感じられると思うため、実質デフォルトのBASS BOOSTモード一択となります。
また、PaMu Quiet MiniはJabra Elite 75tに比べて耳の近くで音が鳴っているという印象があります。

対してJabra Elite 75tは、デフォルトの音はフラットで全ての音域をまんべんなく、鳴らしてくれる印象です。
しかし、Jabra製品専用アプリであるSound+では、自分好みの音にカスタマイズすることができます。
このイコライザー機能が優秀でかなり音が変わるため、どんな方にも合う音質が見つかります。
Jabra Elite 75tのドライバーサイズは6mmとPaMu Quiet Miniの10mmよりも小さいですが、イコライザー次第で迫力ある低音を聴かせてくれますし、とても良い音質です。
PaMu Quiet MiniもJabra Elite 75tもどちらも優秀な音質であることは間違いありませんので自分で設定をいじるの面倒という方はPaMu Quiet Miniを選んでも後悔はしないと思います。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)はどちらも強力だが、質が違う
- 電車の走行音に対しての利きは抜群
- PCのタイピング音は多少聞こえる
- 人の話し声も多少聞こえる
- 電車の走行音はPaMuに比べると若干聞こえる
- PCのタイピング音は完璧に消してくれる
- 人の話し声はPaMuより利く
騒音などの周りの音をかき消して音楽や作業に集中できるアクティブノイズキャンセリング(ANC)はどちらのイヤホンも強力ですが、特徴が違います。
まず、PaMu Quiet Miniは、工事車両や電車の走行音のような低音はとても良く利いてくれるため、いわゆる騒音が大きい場所では力を発揮してくれます。
しかし、低音の利きに比べると中高音への利きは抑えめで管理人の環境ではPCのタイピング音などはある程度軽減してくれるものの、全く聞こえないというわけではありません。

一方、Jabra Elite 75tは、どの音域もまんべんなく、高レベルで軽減してくれるという特徴があります。
PaMu Quiet Miniでは聞こえてしまったPCのタイピング音はJabra Elite 75tではしっかりとかき消してくれますが、工事車両や電車の走行音の利きはPaMu Quiet Miniに比べると劣ります。
ただ、電車などに乗っていて走行音が気になるほど利きが甘いということはなく、十分快適に音楽を楽しむことが可能です。
PaMu Quiet Miniは、通勤で長時間電車に乗るなど騒音が激しいところによく行く方に向いており、Jabra Elite 75tは低音の騒音だけでなく、カフェなどのように人の話し声などいろんな音域が発生している場所でよく作業するような方に向いています。
このようにこの2つのイヤホンは得意/不得意がありますのでご自身がどのような状況でイヤホンを使うことが多いかによってどちらを選択するかが変わってきます。
外音取り込み(アンビエント)はPaMu Quiet Miniが自然さで一歩リード

イヤホンをしたままでも電車のアナウンスや話し声が聞こえやすくなる外音取り込み(アンビエント)機能はイヤホンを外すと無くす可能性が高い完全ワイヤレスイヤホンでは重要な機能です。
この外音取り込み機能はPaMu Quiet Miniが想像以上に良くてクリアに、そして自然に聞くことができ、一歩リードしていると感じています。
もちろん、コンビニやスーパーなどでの店員さんとの会話も快適にできます。
Jabra Elite 75tもコンビニやスーパーなどでの店員さんとの会話は十分に行うことはできるのですが、お店のエアコンの音や冷蔵庫の音なども拾ってしまいます。
そのため、外音取り込み機能をオンにしたときにこれらの音がうるさく感じてしまうことがありました。
ただ、Jabra Elite 75tは、アプリで外音取り込み機能の強弱を調整することができるというメリットがある(PaMu Quiet Miniにはない)というメリットがあります。
アプリを含むカスタマイズ性はJabra Elite 75tが圧倒

PaMu Quiet MiniもJabra Elite 75tも専用アプリがあり、お手持ちのスマートフォンにインストールすることでイヤホンのカスタマイズを行うことができます。
Jabra Sound+アプリでできるカスタマイズ
- ソフトウェアアップデート(ANC追加や音声ガイダンス言語の追加など)
- パーソナライズされた音質へのカスタマイズ
- パーソナライズされたアクティブノイズキャンセリング(ANC)設定
- サウンドモード切替などのイヤホン操作
- イコライザー設定
- イヤホンボタン操作設定の割り当て変更
- GPSを用いたイヤホン探索機能
- イヤホンを外した時の音楽一時停止設定
- 外音取り込み時の動作(音楽継続 or ミュート)設定
- 通話時設定(ミュート時の通知音、側音、通話イコライザー)
- サウンドモード、スリープモード設定
- イヤホン、ケースの充電残量確認
- 水と埃による障害に対する2年保証の登録
このようにJabraのSound+アプリではあなたの聴覚に合わせた音作りやANCの調整、イコライザーを自分好みに変更できるなどハイエンドモデルと同等のカスタマイズを行うことが出来ます。
仮にJabra Elite 75tの元々の音が合わなかったとしてもあなたのお好きな音にカスタマイズを行うことができるというのは嬉しいポイントです。
また、普段使用することになる機能としてはイヤホン本体での操作コマンドです。
こちらもPaMu Quiet Miniは4種類のみ、Jabra Elite 75tは6種類(音量アップ/ダウンは別)設定可能というのも痒い所に手が届く設計となっています。
PaMu Quiet Miniのアプリの特徴は、ゲームモードと呼ばれる低遅延モードが搭載されている点です。
ゲームモードは音楽ゲームなどをするときの遅延を低減してくれます。
もちろん、他にもファームウェアアップデートやイヤホン操作のカスタマイズなど最低限の設定は可能です。
どちらもハイクオリティなTWSだが、管理人の場合はJabra Elite 75tが合っている
今回ご紹介したPaMu Quiet MiniとJabra Elite 75tの2つのイヤホンのメリットだと感じる部分をまとめます。
- 低音がしっかり利いたどなたでも楽しめる音質
- ANCの低音の利きは抜群
- クリアで自然な外音取り込み
- 音楽ゲームに活躍する低遅延モード
- イコライザーにより自分好みの音を作ることが可能
- どの音域もハイレベルなANC
- 快適なフィット感
- アプリでのカスタマイズ性が多い
- コンビニやスーパーなどでの会話も可能な外音取り込み
こちらを見ていただいてもお分かりいただけるようにどちらもハイクオリティなイヤホンであることは間違いありません。

管理人は普段、シーンによってどちらのイヤホンも使用しているのですが、どちらかを選ぶとしたらJabra Elite 75tを選びます。
その理由は、「装着感の良さ」と「操作ミスの無さ」、そして「幅広いANCの利き」です。
管理人は成人男性ですが、耳があまり大きくなく、1時間ほどであれば全く問題ありません。
しかし、2時間、3時間と長く使っているとPaMu Quiet Miniは窮屈になってくるものの、Jabra Elite 75tは長く使い続けても快適です。
操作はJabra Elite 75tはタッチ式ではなく、ボタン式であるため、2回押し、3回押しなどで操作ミスするということが無いのはとても快適です。
そしてANCに関しては低音の利きはPaMu Quiet Miniのほうが良いのですが、Jabra Elite 75tでも電車の走行音などは十分利きますし、外に出るときは周りの方の話し声も軽減したいためです。
ぜひ参考にしてください。
今回ご紹介したイヤホンをもう少し詳しく知りたいという方は、個別のレビュー記事もぜひご覧ください。