AVIOT TE-D01qは、定価7,590円ととても安価ながら全部入りの完全ワイヤレスイヤホン(TWS)です。
1万円以下で全部入り完全ワイヤレスイヤホンにはEarFun Free Proなどがありますが、カスタマイズを行うことができません。
しかし、AVIOT TE-D01qには、専用アプリによるカスタマイズ機能も備わっているなどとてもコスパの高いイヤホンとなています。
本記事では、そんなコスパ最高のAVIOT TE-D01qのスペックをご紹介するとともに徹底レビューしていきます。
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AVIOT TE-D01qのスペック・価格
AVIOT TE-D01qのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / AAC |
ドライバー | 10mmダイナミック |
充電時間 | イヤホン本体:1.5時間 15分充電で3時間再生可能 |
バッテリー持続時間 | ANCオン時:最大8.8時間 ANCオフ時:最大11時間 |
サイズ | ケース:約49.8 x 約49.8 x 約32.3mm イヤホン本体:横26.6 x 縦17.5 x 厚み17.8 |
カラー | レッドスピネル、ブラックオニキス、パールホワイト、 ラピスブルー、ピンククオーツ |
重量 | ケース+イヤホン:約48.3g、イヤホン両耳:約12.6g |
イヤホン防水規格 | IPX4 |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 1年間 |
その他 | 専用アプリによるファームウェアアップデート、イコライザー設定などに対応 ゲーミングモード(低遅延モード)搭載 |
価格(Amazon/税込み) | 7,590円(2021年7月現在) |
定価(税込み) | 7,590円 |
発売月 | 2021年7月30日 |
AVIOT TE-D01qは、ワイヤレス充電には対応していないものの、アクティブノイズキャンセリング(ANC)や外音取り込みなど十分な機能を備えています。
また、特徴的な機能としてゲームプレイ時や動画再生時などの遅延を軽減できるゲーミングモードを搭載していることも大きな特徴です。
AVIOT TE-D01qレビュー
外観はプラスチック感はあるもの、色やデザインがとても良い

AVIOT TE-D01qのイヤホンケースは、触るとマットめな感触でプラスチック感はあるものの、デザインや色味は子供から大人まで使えるようなかっこいい感じに仕上がっています。
サイズはコンパクトですが、厚みは3cm以上あるため、ポケットに入れるには少し分厚くなっています。

TE-D01qのイヤホンケース前面にはインジケータが4つ付いており、イヤホンケースの充電状態やバッテリー残量が分かります。

イヤホンケース背面には充電用のUSB-Cケーブルポートが付いています。
TE-D01qは、ワイヤレス充電には対応していないため、USB-Cケーブルを繋いで充電することになります。

TE-D01qは左右のイヤホンの形状が違うため、左右のイヤホンを逆に入れることはできないようになっています。

TE-D01qは、AirPodsに代表されるようなスティックのようなものがありますが、スティック型とは呼べないくらいの小さな突起があります。

イヤホン本体を横から見るとノズルがカーブを描いています。
ノズルは根元から1cm以上ありますので耳の奥のほうまで入り込むことになります。

ノズル先端は通常の丸型になっていますので完全ワイヤレスイヤホン用のイヤーピースであれば他社のものでも付け替えることが可能です。
デザインやサイズは管理人のYoutubeチャンネルでしっかりとご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
付属品はイヤーチップ x 4 / イヤーウイング x 4 / USB-Cケーブル / マニュアル

AVIOT TE-D01qには、イヤーウイング(2サイズ x 2色)イヤーチップ(SS / S / M / L)とUSB-Cケーブル(30cm)、取り扱い説明書、製品保証登録カードが入っています。
製品保証登録カードに従って製品を登録すると通常1年の保証期間が1年3カ月に延長されます。
AVIOTは国内のオーディオメーカーのため、取り扱い説明書ももちろん日本語でしっかり書かれていて初めての方でも迷わず利用できます。
装着感は耳から外れはしないものの、とても良いとは言えない

AVIOT TE-D01qは、イヤーウイングがあるイヤホンですのでこれにより、頭を振っても外れるような心配はありません。
ただ、ノズル部の装着感はしっかりフィットしているという感じではありませんでした。

前から見るとあまり耳からはみ出ることはありませんので突起部分がアクセサリーなどに引っかかってしまうということはなさそうです。
専用アプリAVIOT SOUND MEは改善されているものの、更なる改善に期待

AVIOT TE-D01qは、AVIOT SOUND MEアプリによってカスタマイズを行うことができます。
AVIOT SOUND MEアプリでできること
- ファームウェアアップデート(開発中)
- イヤホン本体のバッテリー残量の確認
- ANC / 外音取り込み / オフのモード切り替え
- ANC / 外音取り込みの強さ設定
- イコライザー設定(一部開発中)
- イヤホンタッチ操作のカスタマイズ(開発中)
- ゲーミングモード(低遅延モード)設定
- イヤホンの位置情報確認
- 音声言語設定(開発中)
※開発中のものは2021年8月現在の状況
AVIOT SOUND MEアプリはシンプルな見た目でどなたでも分かりやすい仕様になっています。
しかし、TE-D01qが発売された1ヵ月前に開発されたばかりでまだ開発中であったり、動作が不安定な機能もあります。
開発された当初はイヤホンの電源オフ→オンでイコライザー設定がデフォルトに戻ってしまったりしましたが、改善されています。
ただ、開発中の機能もまだあり、今後のアップデートで改善されていくと思います。
音質は低音強めのいわゆるドンシャリ系で十分な音質

AVIOT TE-D01qの音質は、デフォルトでも低音の迫力がある、いわゆるドンシャリと呼ばれる傾向の音となっています。
解像感はあまり高くはないものの、その迫力のある低音よってロックなどのハイテンポの曲などを聴くととてもテンションが上がります。
また、SOUND MEアプリのイコライザーで調整するとしっかりと音が変わることが実感できますので低音を抑えたいという方でもお好きな音を作り込むことができます。
豊富な操作コマンドで必要な操作がイヤホン本体でしっかりできる

AVIOT TE-D01qのイヤホン本体での操作はタッチセンサーにて行います。
AVIOT TE-D01qのデフォルトの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右もしくは左を1回タップ |
曲送り | 右を2回タップ |
曲戻し | 右を3回タップ |
音量を下げる | 左を2回タップ |
音量を上げる | 左を3回タップ |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
左を3秒長押し |
モード切替え | 左を3秒長押し ※ANCオフ→外音取り込み→ANC→ANCオフの順に繰り返し切り替わります。 |
電源オン | ・イヤホンケースから取り出す ・2.5秒間長押し(両耳を電源オンにする場合、どちらも操作が必要) |
電源オフ | 右または左を7秒間長押し (両耳を電源オフにする場合、どちらも操作が必要) |
ペアリングモード | 右を4.5秒間長押し |
電話を受ける/切る | 右または左を1回タップ |
TE-D01qは、タッチでの操作コマンドがたくさんあり、スマホで操作をしなくても音楽の再生/停止、モード切替、音量調整といった必要な操作を行うことが可能です。
またイヤホン本体の操作で電源オン/オフも可能ですのでイヤホンケースを持ち歩かなくても未使用時にバッテリーが大きく減ってしまうということもありません。
アクティブノイズキャンセリングはしっかり効果を実感できる

AVIOT TE-D01qは、ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングによって騒音を軽減してくれます。
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリングの内のアクティブノイズキャンセリングはオンにした瞬間にしっかりと効果を実感できる性能をしています。
ハイエンドクラスのイヤホンほどではありませんが、エアコンの音などはほぼ聞こえない程度、電車の走行音であれば音楽を聴いていれば少し音が聞こえる程度まで騒音を抑えることが可能です。
外音取り込みは会話も十分可能だが、音量が強制的に最小レベルになる

AVIOT TE-D01qの外音取り込みは、コンビニやスーパーで十分に会話を行えるくらい優秀で快適です。
しかし、イヤホン本体で操作する場合もアプリで操作する場合も外音取り込みモードにしたときに強制的に音がほぼ最小まで小さくなってしまいます。
そのため、仕事中など外音取り込みをしながら音楽を聴くことはできず、ANCオフで行う必要があります。
通話品質は機械音っぽさが大きくビジネスには向かない
AVIOT TE-D01qの通話の音声をzoomで録音したものがこちらです。
相手に届く音声は機械音っぽさがあり、少し音が割れているようにも聞こえます。
オンラインミーティングも可能ですが、ビジネスにはあまり向かないと感じています。
気になったところ
動作や表示には改善の余地が以前としてある

AVIOT TE-D01qは、設定などを行うSOUND MEアプリに開発中の機能があったり、動作が不安定な部分があります。
今後改善されるかもしれませんが、2021年8月現在、このような点が挙げられます。
- イヤホンの電源を入れるとANCや外音取り込みがオフに戻る
- カスタムイコライザー設定でSaveしても反映されない
- カスタムイコライザー設定でSaveするとイヤホンの接続が切れることがある(音が聞こえなくなる)
- 操作ボタン設定変更機能、ソフトウェアアップデート、音声言語切り替え機能が開発中
- Androidアプリでアプリに接続できないことがある
このSOUND MEアプリがリリースされてから1度アップデートがあり、改善された部分もあり、今後も改善されていくと思いますが、まだストレスが溜まる部分もあります。
モードの切り替えで必ずANC/外音取り込みオフが入ってしまう

AVIOT TE-D01qのイヤホン本体によるANC/外音取り込みのモード切替は左イヤホンの1.5秒長押しで行うことが可能です。
切り替わる順が、ANCオフ→ANCオン→外音取り込み→ANCオフとループするため、どうしてもANCオフが入ってしまいます。
通常であればANCオフを使うシーンはあまり考えられないため、ANCオンと外音取り込みを行き来できると良かったです。
高音質コーデックのaptXには対応していない
AVIOT TE-D01qが対応しているオーディオコーデックはSBCとAACとなっており、高音質コーデックであるaptXには対応していません。
しかし、最近の完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデルでもaptXに対応していないものも多く、AVIOT TE-D01qが特別劣っているというわけではありません。
Apple AirPods Pro、Bose QuietComfort Earbuds、Jabra Elite 85t、JBL Club Pro+ TWSなど
また、aptXはイヤホン側だけでなく、音楽などの送信側(スマホやPCなど)も対応している必要がありますが、最新のiPhone 12でもaptXは未対応ですのでiPhone用としては全く問題ありません。
AVIOT TE-D01qの総合評価は☆3.5
AVIOT TE-D01qは、コスパはとても高いものの、開発中の機能があったり、動作が不安定な部分があって使いづらい部分があるため、総合評価は☆3.5となりました。
ただし、今後のアップデートで改善されることで評価が上がっていくことは間違いありません。
とにかく安くノイキャン・外音取り込み入りの完全ワイヤレスイヤホンを試したい方には十分オススメ!
最後にAVIOT TE-D01qの良いところ・気になるところをまとめます。
- 低音の迫力がしっかりしている
- しっかり使えるANC
- 子供にも大人にも合うデザイン
- ゲーミングモード(低遅延モード)搭載
- 安価ながらコスパがとても高い
- 動作や表示には改善の余地が以前としてある
- モードの切り替えで必ずANC/外音取り込みオフが入ってしまう
- aptXには対応していない
AVIOT TE-D01qは、7,590円(税込み)ととても安価ながらANC/外音取り込み/防水性能を搭載し、更にアプリにも対応しているなどコスパの高い製品に仕上がっています。
アプリや動作に不安定さはあるものの、アプリは通常あまり使用するものではないため、十分コスパの高さを享受できます。
1万円未満でこのような機能満載の完全ワイヤレスイヤホンはまだほとんどなく、初めてのノイキャン入り完全ワイヤレスイヤホンにはもってこいの1台となっています。
ぜひ参考にしてください。
もし、あなたがノイキャンや装着感をより重視するのであれば3,000円程度値段は上がってしまいますが、同じくAVIOTから発売されているTE-D01tがオススメです。
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