Jabra Elite 4 Activeは、デンマークのオーディオブランドであるJabraが2022年最初の完全ワイヤレスイヤホン(TWS)として1万円台前半という価格で発売した高コスパモデルとなっています。

JabraのTWSでノイキャンや外音取り込みに対応していて1万円台前半という価格帯では2019年発売のElite 75tしかありませんでした。
Elite 75tは名作と言っても過言ではなく、とても人気のモデルですが発売から3年経ち、使われている技術も古いといったことがありました。
Elite 4 Activeは、Elite 75tに代わる名作になるであろうコスパが高く素晴らしい出来のイヤホンとなっています。
本記事では、そんなJabra Elite 4 Activeを2021年の1年間で35個以上の完全ワイヤレスイヤホンをレビューしてきた管理人が徹底レビューします。
- デフォルトでしっかりとチューニングされた音質
- 運動時も耳から外れない装着感
- 音楽に集中できるANC
- コンビニやスーパーでの会話も可能な外音取り込み
- 水洗いもできる防水性能
- ビジネスできる使える通話性能
- イヤホン全体がボタンではない
- AACに未対応
- ワイヤレス充電に未対応
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Jabra Elite 4 Activeのスペック・価格
Jabra Elite 4 Activeのスペック・価格一覧
ノイズキャンセリング | 対応 |
---|---|
外音取り込み | 対応 |
ワイヤレス充電 | 未対応 |
片耳のイヤホンのみで使用 | 対応(モノラル再生) |
マルチポイント接続 | 未対応 |
Bluetoothバージョン | バージョン5.2 |
対応コーデック | SBC / aptX |
ドライバー | 6mmダイナミックドライバー |
充電時間 | 約3時間 イヤホンケースで10分間充電した場合、最長1時間使用可能 |
バッテリー持続時間 | イヤホン本体:最大7時間 イヤホンケース併用:最大28時間 |
サイズ | イヤホンケース:縦38.7 x 横63.9 x 厚み28.6 mm イヤホン本体:縦17.9 x 横21.3 x 厚み16.3 x ノズル9.5 mm |
カラー | ブラック、ミント、ネイビー |
重量 | ケース+イヤホン:約48.2g、イヤホン両耳:約9.7g |
イヤホン防水規格 | IP57(水洗い可能) |
充電ポート | USB-C |
保証期間 | 12ヶ月(アプリからの登録で水と埃による故障を2年間に延長可能) |
その他 | 専用アプリによるファームウェアアップデート、イコライザー設定などに対応 |
価格(Amazon/税込み) | 11,500円(2022年10月現在) |
定価(税込み) | 14,850円 |
発売日 | 2022年1月13日 |
Jabra Elite 4 Activeは、1万円台前半ながらノイキャン、外音取り込み、水洗い可能な防水性能などとてもコスパの良いモデルとなっています。
直近で同価格帯だったElite 75tには無かった片耳でのモノラル再生機能やBluetoothが最新のバージョン5.2になっているなどスペックアップしています。
Jabra Elite 4 Activeレビュー
外観はElite 3と同じ形状ながらグリップ力がアップしている

Jabra Elite 4 ActiveのイヤホンケースはフラッグシップモデルのElite 85tや下位モデルのElite 3と同じように縦置き型となっています。
質感はマットでElite 3ではプラスチック感があったものの、そのようなチープさは無くなっています。
厚みは3cm未満であるため、ポケットにも十分入れられるサイズ感となっています。

イヤホンケース裏面にUSB-Cポートがあり、こちらから充電することになります。

イヤホンケースやイヤホン本体のマグネットは弱くはないものの、力強く振ってしまうとフタが開いてしまったり、イヤホンが外れてしまうため、注意が必要です。

Jabra Elite 4 Activeのイヤホン本体は正面から見るとElite 3と同じ形状で三角形となっています。
タッチセンサー式のように見えますがしっかり押し込めるようになっている物理ボタン式となっているため、操作をしたことがわかりやすいです。
また、表面や側面はシリコンのような素材で覆われていてグリップ力が高くなっています。

側面から見てもElite 3と同等のフォルムとなっていてノズルが長いのが特徴となっていてマイク部は金属になり、高級感もあります。
写真左半分はシリコンのような素材で覆われていて右半分のプラスチックとは質感が異なっています。

裏面を見るとシンプルな見た目になっていて左右の表記(L/R)は印刷ではなく、彫られているため、削れて見えなくなるということはありません。
また、ノズル先端は通常の円形ですのでサードパーティ製のイヤーピースに付け替えることも可能です。

6.44インチのスマホと比較するとこのようなサイズ感でコンパクトであることが分かります。
付属品はイヤーピース x 3、USB-Cケーブル、安全上の注意の冊子が同梱

Jabra Elite 4 Activeには、イヤーピース(S / M / L)、USB-A to USB-Cケーブル、安全上の注意のマニュアルが付属しています。
操作マニュアルは同梱されていませんが、Jabra製品共通スマホアプリであるSound+からオンラインユーザーマニュアルを見ることが可能です。
装着感は耳に沿うようにフィットし、運動時も違和感なく使用可能

Jabra Elite 4 Activeは、Activeという名前の通り、スポーツ向けモデルということでイヤホン表面はシリコンのような素材で覆われていてグリップ感がとても良いです。
写真のように耳の中にしっかりと収まって上部は余裕があり、下部は耳に沿うようにフィットするため、不快感もありません。
ノズル部分は耳の奥のほうでフィットしますが、耳に刺さっているような痛い感じは全くせず自然に収まりますので快適です。

装着したところを前から見ると耳からほとんどはみ出ていないので見た目も自然ですし、腕を上げるようなトレーニングをしていても邪魔にならないのがとても良いポイントです。
装着感は自然でしっかりと固定されるため、運動時のみではなく、完全ワイヤレスイヤホンは耳から落ちてしまうのが心配という方にもピッタリの装着感です。
アプリのカスタマイズ性は操作コマンド以外は十分カスタマイズ可能

Jabra Elite 4 Activeは、これまでのJabra製品と同様、Sound+アプリに対応しているので様々なカスタマイズを行うことができます。
Jabra Sound+アプリでできること
- ソフトウェアアップデート(音声ガイダンス言語の追加など)
- パーソナライズされたノイキャンへのカスタマイズ
- 外音取り込みの強弱設定
- サウンドモード切替などのイヤホン操作
- イコライザー設定
- GPSを用いたイヤホン探索(Find My Jabra)機能
- 外音取り込み時の動作(音楽継続 or ミュート)設定
- 通話時設定(側音のON/OFF)
- 音声アシスタントもしくはSpotifyの選択
- イヤホン、ケースの充電残量確認
- 水と埃による障害に対する2年保証の登録
- オンラインユーザーマニュアルの閲覧
唯一未搭載で残念だなと思ったカスタマイズは操作コマンドのカスタマイズができないことです。
カスタマイズができないだけで必要な操作は全てイヤホン本体で行うことはできますが、TWSを乗り換えた際など前のモデルと同じ操作にできないという点で不満な方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、それ以外の必要なカスタマイズはしっかりと行うことができますので大きく困ることはありません。
特にイコライザー設定は下位モデルのElite 3ではできなかったカスタムイコライザー設定が搭載されているというのはやはり快適でとても大きなポイントです。
音質は低音が若干強めで深みがあり、デフォルトのままでも音楽が楽しい

Jabra Elite 4 Activeの音質は、Jabraらしく高音域から低音域までバランスが整っていて自然で耳が疲れにくい音質です。
ただ、上位モデルとは違って低音のアタック感が増していたり、深みがあるなどのチューニングがしてあります。
下位モデルのElite 3ほど低音寄りではなく、あくまで若干チューニングしてあるという程度ですが、イコライザー無しでも様々なジャンルの曲に合い、多くの方に好まれる音質に仕上がっています。
管理人はJabraのイヤホンを使う際はイコライザーで好みの音に調整していますが、このElite 4 Activeではデフォルトのまま使用しているほどです。
ただ、アプリでイコライザー設定をすることもできますので気分を変えたいときやもっと特徴を出したいというときは調整することが可能です。
操作感は物理ボタンで快適だが、ボタンが小さめであることが気になる

Jabra Elite 4 Activeのイヤホン本体での操作は物理ボタンで行いますのでしっかりと操作したことが分かりやすいのが良いポイントです。
ただ、イヤホン本体表面全体が物理ボタンというわけではなく、半分程度(上写真の場合、右半分)を押すことができるようになって小さめであることが若干ですが気になりました。
Jabra Elite 4 Activeの操作コマンド一覧
‘ 操作 ‘ | 操作コマンド |
---|---|
音楽の再生/一時停止 | 右を1回押す |
曲送り | 右を2回押す |
曲戻し | 右を3回押す |
音量ダウン | 左を長押し |
音量アップ | 右を長押し |
音声アシスト起動/解除 (Siri/Googleアシスタント) |
通話中でない状態で左を2回押す |
モード切替え | 左を1回タップ (設定によりANC、外音取り込み(アンビエント)、オフが順切り替わります) |
電話を受ける | 右もしくは左を1回押す |
着信拒否 | 右もしくは左を2回押す |
通話中のミュート | 右もしくは左を1回押す |
電話を切る | 右もしくは左を2回押す |
アプリで操作コマンドのカスタマイズはできないものの、必要な全ての操作が可能(再生/一時停止、曲送り/曲戻し、音量の上げ下げ、モード切り替え)であることは良いポイントです。
アクティブノイズキャンセリング(ANC)は十分な効きがあり音楽を楽しめる

Jabra Elite 4 Activeのアクティブノイズキャンセリングは1万円台前半とは思えない十分な効きがあります。
音楽を聴きながら(音量50%程度)ノイキャンをオンにした時の具体的な騒音の聞こえ方はこのような感じです。
- 自宅内の家電製品の音:全く聞こえない
- 商店街などの雑踏の音:ほぼ聞こえない
- 電車内でのアナウンス:アナウンスをしていることは分かる
- 電車の走行音:走行音は聞こえるが音楽の邪魔にはならない

上位モデルのようなノイキャンの強弱は調節できませんが、Sound+アプリでANCの左右のバランスなどを調整できるパーソナライズ機能は搭載されています。
これらによって騒音が高い場所での音楽も十分楽しむことができるノイキャンとなっています。
外音取り込み(HearThrough)はコンビニやスーパーでの会話も快適に可能

Jabra Elite 4 Activeの外音取り込み(HearThrough)はとても自然でクリアなため、音楽を聴きながらでもコンビニやスーパーでの会話も可能です。
Jabraは、補聴器を作っている企業が同じグループ会社にあるため、その知見が生かされていています。
また、外音取り込みは上位モデルと同様、Sound+アプリにより5段階で強弱を設定可能となっています。
通話品質はビジネスやオンライン授業でも快適に通話可能
Jabra Elite 4 Activeのzoomでの通話音声を録音したものがこちらです。
通話品質に定評があるJabraのTWSということもあってビジネスやオンライン授業などでの重要なシーンでも十分快適に通話が可能な通話音声となっています。
上位モデルのElite 7 Activeなどに比べると綺麗さは若干劣りますが、他メーカーに比べると十分綺麗です。
また、JabraのTWSにはお馴染みの側音と呼ばれる、通話音声をイヤホンで拾ってフィードバックしてくれるため、自然な通話が可能な機能もしっかりと搭載されています。
Jabra Elite 4 Activeの気になったところ
操作ボタンがイヤホン全体ではなく、ごく稀に操作しづらい

Jabra Elite 4 Activeは物理ボタンで操作を行いますが、イヤホン本体表面のサイズに対して物理ボタンが小さめで上の写真だと右半分程度しか押すことができません。
ボタンがシリコンの下に隠れていて見えないため、稀にうまく操作できていないことがありましたが、長期間使用していて慣れれば操作ミスが発生することはありません。
AACに対応していないため、iPhoneやiPad向きではない
Jabra Elite 4 Activeの対応コーデックはSBCとaptXに対応しており、iPhoneやiPadに最適なAACには未対応となっていてAndroidスマホ向けのイヤホンとなります。
SBCに対応しているため、iPhoneやiPadでも使用することは可能ですが、若干のタイムラグが発生する可能性があります。
iPhoneやiPadに最適なAACに対応しているJabraのイヤホンであれば若干高価になりますがElite 7 Activeや2019年モデルで同価格帯のElite 75tがおすすめです。
関連記事 【Jabra Elite 7 Activeレビュー】究極のフィット感を追求したノイキャン入り2021年モデル完全ワイヤレスイヤホンを徹底レビュー!
ワイヤレス充電対応モデルが選べない
直近まで同価格帯で売られていたElite 75tはワイヤレス充電対応モデルも選択できましたがJabra Elite 4 Activeはワイヤレス充電対応モデルはありません。
どうしてもワイヤレス充電に対応して欲しいという方はElite 7 Activeや2019年モデルで同価格帯のElite 75tが選択肢となります。
関連記事 【Jabra Elite 75tレビュー】2021年でもまだまだ現役!アップデートと値段が下がってコスパ最高で高性能な全部入り完全ワイヤレスイヤホン!!
Jabra Elite 4 Activeの総合評価は☆4.0
Jabra Elite 4 Activeは、Elite 7 ActiveやElite 7 Proなどの上位モデルに負けない音質があり、ノイキャンや外音取り込みもハイレベルながら1万円台前半でコスパが素晴らしいモデルです。
通話性能や操作性は上位モデルには及ばないものの、必要十分な性能となっており、総合評価は☆4.0となりました。
Jabra Elite 4 Activeは機能性、コスパに優れたとてもバランスが良く素晴らしいTWS!!
最後にJabra Elite 4 Activeの良いところ・気になったところをまとめます。
- デフォルトでしっかりとチューニングされた音質
- 運動時も耳から外れない装着感
- 音楽に集中できるANC
- コンビニやスーパーでの会話も可能な外音取り込み
- 水洗いもできる防水性能
- ビジネスできる使える通話性能
- イヤホン全体がボタンではない
- AACに未対応
- ワイヤレス充電に未対応
Jabra Elite 4 Activeは、これまで1万円台前半で完成度の高いTWSとして評価の高かったElite 75tに代わる素晴らしいイヤホンとなっています。
ワイヤレス充電はないものの、音質はもちろん、装着感・ノイキャン・外音取り込み・防水性能などAndroidスマホをお使いの方であれば満足できると断言できます。
特に装着感は激しい運動も十分できるほどフィット感が高く、音質もイコライザーで調整する必要がないほど迫力や深みが良く、どんな楽曲にも合うなど普段の音楽ライフがとても楽しくなります。
ぜひ参考にしてください。
更にコンパクトでフィット感が高く、iPhoneやiPadでも使えてワイヤレス充電にも対応しているものを求めている方はElite 7 Activeはとてもおすすめです。
関連記事 【Jabra Elite 75tレビュー】2021年でもまだまだ現役!アップデートと値段が下がってコスパ最高で高性能な全部入り完全ワイヤレスイヤホン!!
本記事の内容は管理人が運営しているYouTubeチャンネルでも詳細にご紹介していますのでこちらもぜひご覧ください。
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